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Huawei MateBook X ProとMateBook Xを比較。買うならどっち?

  • 2018-05-13
  • 2018-05-14

Huaweiより、新しいノートパソコン「MateBook X Pro」が国内向けに発表されたので、既に人気を博している「MateBook X」とスペックや価格など比較してみました。

MateBook X Pro vs MateBook X比較表

まずは主要スペックを見比べてみましょう↓

MateBook X Pro MateBook X
CPU Intel第8世代 4コア/8スレッド
Core i5-8250U
Core i7-8550U
Intel第7世代 2コア/4スレッド
Core i5-7200U
Core i7-7500U
メモリ i5版:8GB
i7版:16GB
8GB
ストレージ i5版:256GB、i7版:512GB
GPU i5版:UHD Graphics 620
i7版:NVIDIA MX150
HD Graphics 620
ディスプレイ 13.9インチ
3,000 x 2,000ピクセル(260ppi)
タッチ操作対応
13インチ
2,160 x 1,440ピクセル(200ppi)
タッチ操作非対応
拡張端子 USB-C x1、Thunderbolt 3(USB-C) x1、USB-A 3.0 x1、3.5mmオーディオジャック x1 USB-C x2、3.5mmオーディオジャック x1
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 2×2 MIMO対応
Bluetooth v4.1
バッテリー 57.4Wh 41.4Wh
本体寸法 304 x 217 x 14.6mm 286 x 211 x 12.5mm
本体重量 1.33kg 1.05kg

ディスプレイは、大きさと解像度共にX Proへ軍配上がる

液晶ディスプレイに関しては、大きさも解像度も共にMateBook X Pro側へ軍配が上がります。

無印版Xは横2,160 x 縦1,400の13インチディスプレイを備えているのに対し、X Proは3,000 x 2,000ピクセルの13.9インチなので、X Proのほうが広い作業スペースを得られるうえ、文字が画像がよりシャープに映し出されます。

MateBook X Pro MateBook X
大きさ 13.9インチ 13インチ
解像度 3,000 x 2,000 2,160 x 1,440
ピクセル密度 260ppi 200ppi

画面解像度を上げれば上げるほど電力の消費量も嵩みますが、X ProにはXに比べ4割ほど多いバッテリーが内蔵されているため、ディスプレイがネックとなって駆動時間を縮めてしまう可能性は低いかなと。

また、MateBook X Proはタッチ操作に対応しているのに対し、MateBook Xは対応していないという違いもあります。

超ベゼルレス化を果たしたX Proだが、飛び出し式のWebカメラは賛否両論ありそう

X Pro最大の特徴は、削りに削られた画面周囲のベゼル。

ノートパソコンの画面占有率(天面に対して画面が占める割合)といえば80%台が一般的で、スタイリッシュデザインを売りにした無印版MateBook Xでさえ88%でしたが、X Proは91%と頭一つ飛び抜けています。参考までにMacBook Pro 13は83%。

あまりにもベゼルレス過ぎてWebカメラを枠内に収めることが出来ず、キーボードから飛び出す何ともユニークな構造を採用しています。

通常はキーボード内に隠れていて、使うときだけキーをワンクリックすると飛び出る仕組み。大半のノートパソコンは画面上部にカメラが付いているため、自身の顔を真正面から捉えるアングルになりますが、X Proの場合は下から見上げるような(某進撃する巨人的な)アングルになるため、これは賛否両論ありそうです。

モバイル性を求めるならX ProよりもX

いくらベゼルが削られたとはいえ、X Proの画面は約14インチですから、無印版MateBook Xのボディサイズそのままという訳にはいきません。性能が向上したため、排熱の問題も絡んでくるので、結果としてX ProはXよりも2mmほど厚くなってしまいました。

(軽い順↓)

画面 厚み 重量
ZenBook 3 UX390UA 12.5型 11.9mm 0.91kg
MacBook 12型 13.1mm 0.92kg
MateBook X 13型 12.5mm 1.05kg
ThinkPad X1 Carbon 14型 15.95mm 1.13kg
MateBook X Pro 13.9型 14.6mm 1.33kg
MacBook Pro 13 13.3型 14.9mm 1.37kg

本体重量に関しても、X ProはXに比べると300gほど増しているため、持ち運びやすさを最優先するなら薄くて軽い無印版MateBook Xがベストですね。

処理性能の違い

Intel第7世代のXと第8世代のX Pro、その性能差は?

処理性能を大きく左右するのが、人間で言えば頭脳にあたる「CPU」。MateBook XとX ProはどちらもIntel Core i5またはCore i7を搭載していますが、実のところ“中身”は全くの別物。

まずMateBook Xですが、こちらはCore i5-7200UまたはCore i7-7500Uを搭載しており、いずれもIntel第7世代のプロセッサで、2コア/4スレッド構成。

一方のMateBook X Proには、Core i5-8250UまたはCore i7-8550Uが搭載されており、その型番からも分かるとおり第8世代にあたります。こちらは、4コア/8スレッドに強化されたおかげでマルチコア処理にめっぽう強くなり、省電力性も高まりました。

第6世代から7世代へのモデルチェンジは、正直大差なかったのですが、7世代と8世代では結構な性能差が生まれます。Passmarkのベンチマークスコアで比較すると一目瞭然↓

CPU マルチコア シングルコア
Core i5-7200U 4645 1732
Core i7-7500U 5198 1930
Core i5-8250U 7653 1927
Core i7-8550U 8310 2127

一般的にCore i7はi5よりも優れているとされていますが、コア数が倍増した8世代のi5は、マルチコアの処理性能において7世代のi7を大きく上回っています。

X Proのi7モデルは独立GPU「MX150」を搭載

MateBook X Proの上位版(Core i7版)には、独立GPUとしてNVIDIAの「GeForce MX150」を内蔵しています。

i5の下位版や無印版Xはプロセッサ内臓のUHD Graphics頼りなので、それに比べるとグラフィックの処理性能が底上げされており、写真編集や動画編集の場面において有利になります。

X Proは最大16GBのRAMを積むが、Xは8GB止まり

これもまたCore i7版の特権になってしまいますが、MateBook X Proは最大16GBの実行用メモリを内蔵します。対するMateBook Xは8GB止まり。

最大の焦点は価格。X Proは16万円以上だが、Xは10万円前半とお買い得

最大の焦点は価格です価格。

前世代よりも性能が底上げされたIntel第8世代のプロセッサに高精細なディスプレイ、そしてそれらをスタイリッシュなボディへ収めるMateBook X Proは、i5モデルが149,800円(税込み161,784円)、i7モデルが209,800円(226,584円)。発売は来月6月15日。

対するMateBook Xも定価はそのくらいですが、デビューから一年ほど立つこの頃、価格は随分とこなれてきました。発売当初に比べ在庫は限られるものの、アマゾンで探してみたところi5モデルの新品が11.3万円で販売されていたので、X Proに比べると断然お買い得感ありますね。

確かにXとX Proでは性能差が目立ちますが、その恩恵にあやかれるか否かは作業によりけりです。筆者のように高度な画像処理等を行わないブロガーであれば、旧型CPUを搭載した無印版Xでも極めて快適に作業できますし、モバイル性の面においてはX Proよりも優れています。持ち運びオンリーのサブ機として選ぶなら、無印版Xを強くお薦めしたいですね。

Huawei MateBook X

MateBook X Proも選択肢としては大いにありですが、あと数ヶ月・半年経てば値下がりすることは目に見えているため、今は“待ち”の段階でしょう。

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