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やや癖あるがコスパは良い15型ノート「Huawei MateBook D」発売

  • 2017-09-08
  • 2017-10-25

Huawei初のクラムシェル型ノートパソコン「MateBook X」が国内投入されてから2ヶ月ほどが経ちますが、それに引き続くかたちで「MateBook D」が本日9月8日に発売されました。

MateBook Xはモバイル性と処理性能の両立を限りなく極めたプレミアムモデルで、言葉通りの「ウルトラブック」でした。対し、このたびデビューしたMateBook Dは大画面が特徴的で、程よい性能を備えていながら費用対性能=コストパフォーマンスに優れているのもポイントです。

ノートパソコン向けのCPUとしてはミドルハイの性能を持つ「Intel Core i7-7500U」をはじめ、8GBのRAMや1TBのハードディスクを内蔵し、独立したグラフィックチップとして「NVIDIA GeForce 940MX」を搭載することでグラフィック性能も強化しています。

10万円前後の実売価格は決して「安い」とは言えないものの、幅広い用途で使い込めそうな性能を考えれば、コスパは良いと思います。ただし、その作りには一癖あるため、この記事では注意点も含めて本機種の概要をご紹介していきます。

Huawei MateBook D Core i7-7500U + 8GB RAM + 1TB HDD

持ち運びも現実的なアルミボディ

15.6インチの大画面を左右6.2mmのベゼルで包む

MateBook D最大の特徴は、15.6インチの大画面。解像度は1,920 x 1,080のフルHDで、100%のドットバイドット表示ならデスクトップパソコン並の広い作業スペースを得られます。

同社はこれまで12インチのMateBook Eと13インチMateBook Xを売り出してきましたが、いずれもモバイル性を重視しており、スマホメーカーらしい凝縮感のある仕上がりでした。それに対し、今作のMateBook Dはノートパソコンとしてはかなり大きめな15.6インチの画面を備え、ボディも大柄。他の2機種に比べれば、野暮ったさも否めません。

しかし、画面左右のベゼル幅を6.2mmへ細めることで、15インチながら他社の14インチ級並のコンパクトサイズを実現しています。

旧MacBook Proよりも薄い16.9mmでスタイリッシュな外観

本体の厚みは16.9mm。

皆さんよくご存知(?)のMacBook Pro 15インチと比較してみますが、流石に最新型を引き合いに出すのはハンデがありすぎるという訳で、2015年以前の旧型を挙げますね。旧MacBook Proは13インチ・15インチ共に厚み18mmなので、それらと比べれば1mmほど薄型で、上の画像を見ても分かるとおりスタイリッシュな外観となっています。

素材はアルミニウムで、重量は1.9kg

筐体はアルミニウムで包み込まれており、廉価版でありながら悪くない仕上がりです。ただ、重量が1.9kgとそれなりにあるので、積極的に持ち運びたくなるようなマシンとは言い難いですね。基本的には、自宅専用の据え置きパソコンといった使い方になりそうです。

カラーバリエーションについてですが、現在国内で売られているのはブラックモデルのみ。

性能はグッド!一通りの用途に応えてくれるマシン

スペック表

主な仕様は下の表のとおりです↓

OSWindows 10 Home 64-bit
プロセッサーIntel Core i7-7500U 2コア/4スレッド 2.7〜3.5GHz
ストレージ1TB 5400rpmハードディスク
メモリ8GB DDR4
ディスプレイ15.6インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPSディスプレイ
グラフィックチップNVIDIA GeForce 940MX GDDR 2GB
光学ドライブ無し
バッテリー駆動時間43.3Wh(3,800mAh@11.4V
接続端子USB Type-A 3.0 x2、USB Type-A 2.0 x1、HDMI x1、3.5mmオーディオジャック x1、電力 x1
サイズ358 x 239 x 16.9mm
本体重量1.9kg

プロセッサはIntel Core i7-7500U

スペックの要となるプロセッサは、Intel第7世代(KabyLake)のCore i7-7500Uを採用。

デスクトップ向けやハイエンドノート向けのHQプロセッサが4コア/8スレッドなのに対し、このUプロセッサはその半分=2コア/4スレッドなので、「Core i7」のブランドを過信してはいけません。それでも、Webブラウザーベースの作業(ブログ更新やYouTube閲覧など)や軽い画像・動画編集であればこなしてくれるので、10万円前後のノートパソコンとしては十分な性能を満たしていると言えるでしょう。

Geekbenchのスコアでいうと、シングル3200・マルチ7000前後で、現行もしくは一世代前のMacBook Pro 13インチに匹敵するほどの数値になります。

独立GPU「NVIDIA GeForce 940MX」を搭載しグラフィック力を強化

プロセッサだけでなくグラフィックにも注力しており、Intel内蔵グラフィックとは別に、独立したグラフィックチップ「NVIDIA GeForce 940MX」と2GBのビデオメモリを積載しています。

独立GPUと聞くと「ゲーミングPC」を連想してしまいますが、それらと比べると性能は雲泥の差。ヘビー級3Dゲームをサクサクと!Premiere Proでストレスフリーな動画編集!みたいな用途には明らかに力不足なので、ゲーマーさんやクリエイターさん向けではありません。

ストレージは1TBと大容量だが、HDDのため速度が難点

データを保管するストレージは1TBと大容量なので、撮りためた写真やCDから取り込んだ音楽などの保管にはもってこいですね。

ただし、物理アクセスのあるハードディスクを用いているため、最近出回っているフラッシュストレージ(SSDやeMMCなど)内蔵のノートパソコンに比べると転送速度やレスポンスが劣ります。

米国版のWebサイトを見たところ、ハードディスクに加えてSSDも組み込める構造のようです。確証はありませんが、筐体内部へアクセス出来れば2.5インチSATAやM.2(?)へサードパーティ製のSSDを組み込めるはずなので、DIY好きな玄人さんには向いているマシンかもしれませんね。

US配列のキーボードには要注意

冒頭で“一癖ある”と書きましたが、それはキーボード。

他のMateBookもそうだったように、海外製ノートパソコンが国内へ投入される場合、キーボードは日本人向けのJIS配列へ換装される場合が多いのですが、MateBook Dではオリジナルそのままの状態つまりUS配列となっています。

ラインナップ上ではマイナーな存在なので、単に換装の手間を省いたものと思われますが、これには賛否両論ありそうです。多く日本人ユーザーは「かな」や「変換」の備わったJIS配列に馴染んでいるはずですが、それらが無いUS配列では入力方法が大きく異なるため、戸惑いを感じる方も居られるでしょう。

ちなみに筆者は、かれこれ数年前からUS配列に慣れてしまい、むしろJISキーの打ち方が良く分かりません。USキーを好む同族の方にとっては魅力的な存在かもしれませんが、大多数のユーザーにとってはハードルの高いマシンだと思います。

アマゾンにて先着200名限定の1万円割引キャンペーン実施中!

Huawei MateBook Dは、現在amazon.co.jpにて注文可能で、定価どおり99,980円に消費税を加えた107,978円で販売中。また、現在は割引キャンペーン「Huawei Amazon.co.jp限定販売ノートパソコン 発売記念セール」が実施されており、9月30日23時59分まで・先着200名限定で注文時に商品代金より10,000円割り引かれ、10万円以下でゲット出来ます。

やや癖のあるマシンではありますが、程よい性能と大画面を欲する方や、スマホやタブレット等を通じてHuawei製品に馴染んだ方は、チェックしてみては如何でしょう。

Huawei MateBook D Core i7-7500U + 8GB RAM + 1TB HDD

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