レビュー

夜景もボケもお任せ!Huawei Mate 9のカメラを心ゆくまで愉しむ

  • 2017-02-02
  • 2017-11-09
9/10
  • 標準の設定でも、解像感と立体感のある素晴らしい写真が撮れる
  • 2000万画素のモノクロカメラを活かして、劣化の少ない2倍ズームに対応
  • プロモードではシャッタースピードやISO感度を自由自在に操れる
  • 微妙な階調も再現するモノクロ撮影モード
  • カメラらしいUIで「カメラとしても愉しめる一台」
  • 動画の撮影能力はいまいち。暗所ではノイズが目立つ
  • 4K動画のH.265コーデックが厄介者。パソコンだと再生できない場合も
  • 背景ぼかし(ワイドアパーチャ)はまだ手探り状態?

Huawei Mate 9の最大のアピールポイントと言えば、やはり背面のデュアルカメラですね!

以前に発売されたP9にも搭載されたHuaweiスマホのデュアルカメラは、ドイツのカメラメーカー「Leica」(ライカ)との共同開発によって生み出され、性能ばかりではなくアーティスティックな要素も織り込んだというのが製品コンセプトのようです。

Mate 9ではP9よりもパワーアップした“第2世代Leicaカメラ”が搭載され、モノクロカメラの解像度がアップすることで劣化の少ない2倍ズームにも対応するなど、更なる磨きがかかっています。

この記事では、Mate 9のカメラ機能を重点的にチェックし、たくさんの作例と共に皆さんへお届けします。とにかく機能が豊富で、その全てに触れることは出来ませんが、カメラとしても愉しめる一台「Huawei Mate 9」の魅力をお伝え出来るよう、頑張って撮影・執筆しました。

また、今回はMate 9のレビュー第3回目となります。以前に、ファーストインプレッションとパフォーマンス・バッテリー持ちのレビューをしていますので、まだお読みでない方はそちらも併せてどうぞ。

第1回目:開封の様子・ファーストインプレッション↓

第2回目:ベンチマーク結果・バッテリー持ち↓

Huawei Mate 9 SIMフリースマートフォン

1,200万画素 + 2,000万画素の高解像度カメラ

最大2,000万画素。1,200万画素くらいでちょうどよいかも

Mate 9の背面カメラは、1,200万画素のカラーカメラと2,000万画素のモノクロカメラの2眼構成です。先ほども書きましたように、Mate 9は第2世代のLeicaデュアルカメラを備えており、P9では1,200万画素x2でしたが、Mate 9ではモノクロカメラの画素数が上がっています。

カラーカメラで捉えた映像と、モノクロカメラで捉えた色の濃淡を組み合わせることで、より自然な色合いで撮影できるとのこと。

撮影解像度はカメラアプリの設定から選べて、静止画は最大2,000万画素 5,120 x 3,840ピクセル(アスペクト比4:3)で撮影できます。

非常に解像感のある写真が撮れますが、筆者としては1,200万画素くらいがちょうどよいかなと思いました。ブログへ貼り付けるときには画像サイズを縮小するため、小さくすると2,000万画素と1,200万画素の違いは分かりません。

解像感のある写真。色味も自然な仕上がり

まずは、設定を何もいじっていない状態で撮ってみました。

木の葉っぱや構造物の窓のサッシなど、細部に至るまでくっきりと写っています。色味も現物にかなり近い仕上がりで、ノーマルモードでも十分クオリティの高い写真が撮れています。

(画像をクリックすると原寸大表示ができます。)

劣化の少ない2倍ズーム「ハイブリッドズーム」

以前より画素数が向上したモノクロカメラの搭載により、劣化を抑えて最大2倍のズームが出来る「ハイブリッドズーム」という機能が組み込まれました。撮影解像度が1,200万画素以下、かつ1倍〜2倍のズームの場合のみ有効になり、2倍以上では一般的なスマホ同様のデジタルズームへ切り替わる仕組みです。

一般的なスマホのズームでは、画像をデジタル処理によって拡大するので、大きくすればするほど荒くなります。対するハイブリットズームは、解像度の高いモノクロカメラとメインカメラを組み合わせて処理することで、劣化を極力抑えています。

原寸大写真:標準2倍ズーム

パノラマ写真はとてつもない解像度

パノラマ写真を撮ってみましたが、あまりの画像サイズに驚きました。下の画像は横1,200ピクセルに縮小しましたが、クリックすると13,696 x 3,136ピクセルというとてつもないサイズの原寸写真が開きます。(ファイルサイズが11.7MBもあるので、読み込みに時間が掛かります。)

解像感は見事なのですが、撮影方法が悪かったためか若干不自然な繋ぎが見られます。

背景をボカせる「ワイドアパーチャ」

背景をボカして被写体をくっきりと浮き上がらせる撮影モード「ワイドアパーチャ」は、デュアルカメラならではです。

一眼レフカメラでは、絞りを開けることで背景をボカすことが出来ますが、デュアルカメラを備えるMate 9ではこの効果を擬似的に作り出せるのです。他のスマホにはあまり見られない面白い機能ですので、使い所があればぜひとも活用したいところ。

一眼レフには敵わないが、デュアルカメラならではの面白い機能

カメラの構造上、一眼レフのような自然なボケ効果は再現出来ませんが、それっぽい写真は撮れました。試しに、ワイドアパーチャ機能で3枚の写真を撮ってみて、ボケ効果有りと無しで比べてみました。

対象物とカメラの距離が2m以内であることが推奨されており、フォーカス位置とボカシ度合いの調整が肝です。

葉っぱのような細かい描写には弱いようで、拡大すると随所に不自然なボケが見られます。

撮影後にフォーカス位置やボケ具合を調節できるほか、背景にエフェクトをかけられる

ワイドアパーチャの面白いところは、撮影後でもフォーカス位置やボケ具合を自由自在にいじれること。標準のギャラリーアプリでワイドアパーチャ画像を開くと、ボカシ具合を調節したりフォーカス位置の微調整が出来ます。

デュアルカメラでは対象物と背景を2枚の画像として捉えているため、背景のみに特殊なエフェクトをかけることだって出来ます。

背景だけをモノクロにして対象物の存在感をより引き立たせたり、スケッチ風加工で暖かみのある写真に仕上げたり…これまた面白い!

食べ物写真を美味しそうに仕上げる「ナイスフード」

美味しい食べ物に出会った時、思わず写真撮りたくなりませんか?

Mate 9には「ナイスフード」という撮影モードが備わっており、食べ物写真をより美味しそうに仕上げます。飯テロにはもってこいかも…?

暖色、特に黄色あたりが持ち上がる

マックに立ち寄ったので、ビッグマックセットを撮ってみました。

標準モードとナイスフードモードを比較すると、その違いは一目瞭然ですね。確かに、食べたくなるような美味しそうな写真に仕上がりました。

暖色、特に黄色あたりが持ち上がって、ポテトのこんがり具合やバーガーのバンズの表面が際立っています。

“ナイス”でない場面もある

ナイスフードは決してオールラウンドな撮影モードではないようで、食べ物によっては不自然な写真になってしまいます。

フルーツとホイップクリームの乗ったタルトケーキを撮ってみましたが、苺の赤が濃くなりすぎてしまって、あまりナイスな写真とは思えません。筆者としては標準モードの方が美味しそうだなと感じるのですが、皆さんはどうでしょう?

深みのある黒が美しい!「モノクロ」も忘れてはいけない

モノクロカメラは、それ単体でも機能します。撮影モードから「モノクロ」を選ぶと、モノクロカメラのみを通して映像が捉えられ、カラーカメラは無効になります。

このモノクロモードが実に素晴らしく、微細な階調も美しく映し出してくれます。プロっぽいクールなモノクロ写真が簡単に撮れます。

原寸大写真:標準/モノクロ

原寸大写真:標準/モノクロ

 

Mate 9のカメラは夜景撮影において本領発揮!?

さて、ここからがこの記事の本題と言っても良いかもしれませんね。Mate 9のカメラで夜景撮影に挑みました。撮影モード「プロモード」と撮影機材を組み合わせれば、Mate 9は立派なカメラとして活躍できます。

シャッタースピードやISO感度を自由にいじれる「プロモード」が素晴らしい!

数多くプリセットされている撮影モードの中で、筆者が最も好んでいるのが「プロモード」です。名前からして凄そうですがモードの仕組みは至ってシンプルで、要はシャッタースピードやISO感度を手動でいじれるマニュアルモードです。

ちょっとだけカメラの知識が必要になりますが、操作は直感的で分かりやすいため、少し練習すれば誰でも使いこなせるようになります。

  • ISO = ISO感度:上げると明るくなるがノイズが目立つ。下げると暗くなるがノイズが和らぐ。
  • S = シャッタースピード:短くするとブレにくくなるが暗くなる。長くするとブレやすくなるが明るくなる。
  • EV = 露出:光の量を調節する。0を基準に、上げると明るく、下げると暗くなる。
  • AF = AF-C(コンティニュアスAF)、AF-S(シングルAF)、MF(マニュアルフォーカス)を切り替えられる。
  • AWB = ホワイトバランスを調整。下げると寒色寄りに、上げると暖色寄りになる。

このプロモードこそ、夜景撮影の要となります。

ISO 50 + シャッタースピード長め + 三脚。これで夜景撮影は完璧

さて、それでは、Mate 9で夜景を綺麗に撮る方法をご紹介します。

まずはMate 9の設定です。撮影モードをプロモードに切り替えISO感度を50に固定シャッタースピードは1/4〜2秒から適度な値に設定します。

これだけでもかなり綺麗に撮れますが、シャッタースピードが長いのでブレやすくなります。そこで大活躍するのが、カメラ用の三脚スマホを取り付けるアダプターで、これらとMate 9を合体させれば撮影機材へ様変わりです。

夜景でもノイズ無く綺麗に撮れる。これ、スマホのカメラですよ!?

Mate 9と三脚を組み合わせた撮影機材を担ぎ、横浜みなとみらいの夜景をたくさん撮ってきました。

画像をクリックして、拡大していただけると分かりますが、暗い中でもノイズの無い綺麗な写真が撮れています。スマホのカメラで撮影したことを忘れてしまうくらい、素晴らしい仕上がりです。

ライトペインティングもこれまた面白い

そうそう、夜景といえば、「ライトペインティング」という撮影モードもなかなか面白いです。

これは光跡を重ねどり出来るモードで、夜間に走る自動車の白と赤のライトを、まるで光の束のように捉えることが出来ます。カメラが固定されていないと上手く撮れないので、これは三脚必須となりますね。

Huawei Mate 9 SIMフリースマートフォン

動画性能は控えめ

写真に関しては威力を発揮したMate 9のカメラですが、動画撮影の能力は同クラスのスマホと同等かなと思いました。可もなく不可もなくといったところ。高額なスマホと言えばiPhoneやGalaxyシリーズが思いつきますが、動画撮影においてはそれらよりも劣っています。

実際に撮影した動画はこの後ご紹介します。

手ぶれ補正の仕様と効果について

Mate 9には光学式手ぶれ補正と電子式手ぶれ補正が備わっており、主に動画撮影時に働きます。

まず光学式手ぶれ補正ですが、これはどの解像度で撮影しても常に有効になり、特に設定しなくても補正が掛かります。

次に電子式手ぶれ補正ですが、こちらは光学式と違って1080p(フルHD)解像度の30fps止まりです。1080pの60fpsもしくは4Kを選んだ場合には、設定から「手ぶれ補正」の項目が消えます。手ぶれ補正をオンにした場合、光学式手ぶれ補正に加えて電子式手ぶれ補正が働き、より滑らかな映像が撮れます。

気になる効果ですが、無いよりは有ったほうが良いかな?といった具合。”ぬるぬる”は期待しないほうが良いです。

4K動画のH.265コーデックが厄介者

これは購入前に把握していた事ですが、4K動画の撮影は少し厄介です。

動画のコーデックといえばH.264が主流で、他のスマホの動画撮影でもH.264で記録されることがほとんどです。一方、Mate 9の4K撮影ではH.265というコーデックを採用しているようで、これが結構な厄介者です。

H.265は、従来の画質を半分のデータ容量で得られるという大きなメリットがあるようですが、登場してから間もないために対応するソフトウェアが少ないのです。Mate 9上では難なく再生できますが、これをパソコンへ取り込んで編集しようとすると、かなり手こずります。

今回は幸い、「HandBrake」というアプリケーションを使うことでH.265からH.264へ変換出来ましたが、一手間増えてしまうので不便だなと感じました。

H.265とH.264をカメラアプリ設定で切り替え…みたいな事は技術的に難しいのでしょうか?もし出来るとすれば、Huaweiさんには頑張って欲しいところです…。

暗所ではノイズが目立つ

シャッタースピードを長くすることでノイズのない綺麗な夜景写真を撮れましたが、動画でそれは出来ません。昼間はかなり綺麗な動画が撮れましたが、夜や暗所ではノイズが目立ってしまいます。ここらへんは弱点と言って良いでしょう。

実際にHuawei Mate 9で撮影した動画

最後に、Huawei Mate 9で撮った動画をご紹介して、今回の記事は終わりとします。

動画撮影のテストに収めるつもりでしたが、いつの間にかMate 9のカメラレビュー動画になってしまいました。前半は静止画・後半は動画のレビューで、下に貼り付けたYouTube動画の2分50秒あたりから実際に撮影した動画が流れます。

Huawei Mate 9の価格と購入方法

アマゾンで購入

一番お手軽な購入方法は、アマゾン(amazon.co.jp)でしょう。記事執筆時点(2017年2月2日)の価格は、定価の65,664円よりも6,000円ほど安い59,676円です。

Huawei Mate 9 SIMフリースマートフォン

MVNO(格安SIM)のSIMとセットで購入

また、MVNO(格安SIM)でもMate 9を購入することが出来ます。今のところ、Mate 9を取り扱うMVNOは以下の3社です。

ただし、提供する会社のSIM・通信を一緒に契約する必要があるので、長期的に使うことを前提に購入しましょう。それぞれの業者の情報とMate 9の販売価格に関しては「Huawei Mate 9をMVNOで購入するならどこが一番良い?」の記事に詳しくまとめましたので、そちらも参考にして頂ければ幸いです。

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  • mizuki より:

    写真もレビューも、素敵です♪
    ちょうど今このスマホを買おうと思っていたので、とても参考になりました!!
    中国製(?)のメーカーと聞いていたので心配でしたが、アイフォンと比べても遜色ないな〜と思いました