Kirin 960搭載のHuawei Mate 9のベンチマーク結果と電池持ち
- 2017-01-30
- 2017-10-26
先日、SIMフリースマートフォン「Huawei Mate 9」を購入しまして、3日前の記事にて開封の様子や外観のご紹介、機能面のレビューと軽い所感などなど書きました。ファースト・インプレッションに収めるつもりが、予想以上に長くなってしまいましたが、ご興味のある方はぜひそちらもあわせてお読み下さい。
前回の記事:6万円のSIMフリースマホHuawei Mate 9を購入したので実機レビュー
Huawei Mate 9の全体像については前回の記事でたっぷりとご紹介しましたので、今回の記事ではテクニカルな部分、すなわちベンチマークの結果や電池の持ち具合について詳しくまとめました。
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目次
ベンチマークの測定結果
ベンチマークの測定結果を公表します。今回はお馴染みのAntutu BenchmarkとGeekbenchの2つを使い、誤差を補正するため3回連続で測定しました。
Antutu Benchmark 6.2.7
まずは、Antutu Benchmark(バージョン6.2.7)のスコアです。結果は以下のようになりました。
- 128421
- 131900
- 136192
3回の結果から平均値を割り出すと、スコアは132171となります。パフォーマンスに関しては購入前にある程度の下調べをしているので、おおむね予想通りの結果となりました。
QualcommやMediaTekのSoCを備えたスマホはこれまでに幾度となく手にしていますが、HiSiliconのKirinプロセッサは初めてです。何とも嬉しいことに、初めてのKirinがハイエンドのKirin 960で、Snapdragonに迫るほどのハイスペックっぷりには非常に満足です。
立ち位置としてはハイスペックとハイエンドの中間辺りで、Qualcomm Snapdragon 820やiPhone 6sのA9チップと同等のスコアです。
Geekbench 4.0.4
次はGeekbench(バージョン4.0.4)のスコアです。結果は以下のようになりました。
- シングルコア1928:マルチコア6258
- シングルコア1930:マルチコア6221
- シングルコア1928:マルチコア6213
平均値はシングルコアが1929、マルチコアが6230です。こちらもAntutuと同じく、なかなかのハイスコアとなっています。
バッテリー周りについて
Huawei Mate 9のパフォーマンスの高さは、手にしたその日から十分に実感していますし、この記事をお読みの方も既によくご存知のことと思います。
やはり、それよりも気になるのがバッテリーの持ちです。いくらハイスペックでもバッテリーの持ちが悪くては実用的とは言えないので、スペック以上に重視すべき点ですね。バッテリーテストの結果や、実際に体感した電池の持ち具合、省電力設定について詳しくご紹介します。
PCMark 2.0.3706のバッテリーテスト
まず、具体的な数値を公表します。今回はPCMark 2.0.3706のバッテリーテストで計測しました。
このアプリは、ネットブラウジングや動画編集などの作業を自動で行い、電池の持続時間を図るというもの。電池残量100%の状態でボタンをタップすれば、残量が20%になるまで休み無しにプログラムが走りますので、寝る前に放置しておけば翌日には正確なバッテリー持続時間が分かります。便利ですね!
端末の設定は以下のようにしました。
- 画面輝度60%ほど
- Wi-Fiオン
- 4Gデータ通信オン
- Bluetoothオフ
- GPSオン
そして気になる結果は、100%から20%になるまで9時間5分動き続けました。
さて、ベンチマークは相対的に見なければ意味がありませんので、比較表を作ってみました。すると、この9時間5分という結果はなかなか優秀な部類に入るようで、Huawei P9よりも3時間ほど長持ちしています。
予想を上回るスコアが出て「あれ、計測方法を間違えた!?」と疑ってしまいましたが、何度確認しても方法やデータに間違いはありませんでした。体感以上の数字です。
特別長持ちではないが、丸一日は使い込めるレベル
PCMarkのスコアを見る限り、Mate 9はかなり電池持ちの良いスマホという結果になりましたが、体感以上の数値が出てしまったなというのが正直な感想です。
たまたま通常よりも良いスコアが出てしまったのでしょうか…?それとも、筆者が大容量バッテリー積んだスマホ(Xiaomi Redmi Note 3)に慣れてしまったせいでしょうか…?
とはいえ、Mate 9には4,000mAhという大容量なバッテリーが内蔵されているので、確かに電池持ちは良いです。平均的なスマホよりかはやや長持ちかな?といった印象で、ずば抜けているわけではありません。使い方にも大きく左右されるでしょう。
省電力設定がかなり優秀。「ウルトラ省電力」だと超長持ち
Mate 9は、大容量バッテリーを誇示するだけでなく、そのバッテリーをより長持ちさせるための工夫が盛り込まれています。代表的なものが、省電力モードとウルトラ省電力モードで、機能を限定する代わりに電池をより長持ちさせる機能です。
省電力モード
一番お手軽なのは「省電力モード」です。標準の操作性をほぼ変えずに省電力化を図り、主にバックグラウンドタスクの制御に徹しているようです。標準の電池持ちを100とすれば、体感的には150くらいまで延びます。
ウルトラ省電力モード
省電力モードよりも更に強力なのが「ウルトラ省電力」です。名前からして凄そうな雰囲気たっぷりですが、やはりウルトラと言うだけあって徹底した省エネっぷり。標準を100とすれば、体感的に200〜300くらいまで延びます。
このモードでは、使えるアプリの数を限定することで、必要最低限の機能のみに絞り込みます。コントロールパネルの項目もたった4つに厳選され、スクリーンショットも撮れなくなります。なおかつ、CPUのクロック周波数(使用率かもしれません)をも低くすることにより、ハードウェア面でも省電力化を図ります。
オンにすると、3つのアプリアイコンと黒い壁紙のホーム画面が表示されます。使いたいアプリは、白い+ボタンを押すことで追加できます。右上のエグジットアイコンをタップすると、ウルトラ省電力を終了します。
電池の消費元が一発で分かる「消費量レベル」

電池を多く食っている存在が分かれば、より効果的な節電が出来ますよね?Mate 9では「消費量レベル」を見れば一発で分かります。
ハードウェアとソフトウェアの2つに分かれており、タップするとそれぞれの詳しい内訳を確認できます。
ハードウェアでは、液晶ディスプレイが断トツトップですね。ソフトウェアでは、先ほど使ったベンチマークアプリが上位に上り詰めていますが、既に終了しているので「停止」と表記されています。
付属の充電器は高速充電対応。4000mAhの大容量バッテリーを速やかに充電
Mate 9に付属する充電器およびUSBケーブルは、Huawei独自の高速充電規格「Huawei スーパーチャージ」に対応しています。公式ページでは、「最大5Aの出力で高速充電し、たった20分間充電するだけで1日使える」と謳っています。
厳密な計測はしていませんが、確かに、通常の充電器よりも速く残量が増えます。4,000mAhという大容量バッテリーを積んでいながら、一般的なスマホと同等の時間で充電できるので、充電時間へのストレスは一切感じませんね。
また、これはあくまでも筆者の体感なのですが、残量が少ない時ほど充電スピードが速く、残量が増えるに連れてスピードが落ち着いてゆく気がします。20%の時と80%の時では充電速度に倍近くの差を感じるのですが、Mate 9をお持ちの方どうですかね…?
Huaweiスーパーチャージで充電されている時、ロック画面には「超急速充電中」と表示されます。
Huawei Mate 9の価格と購入方法
アマゾンで購入
一番お手軽な購入方法は、アマゾン(amazon.co.jp)でしょう。記事執筆時点(2017年1月30日)の価格は、定価の65,664円よりも6,000円ほど安い59,685円です。

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MVNO(格安SIM)のSIMとセットで購入
また、MVNO(格安SIM)でもMate 9を購入することが出来ます。Mate 9を取り扱うMVNOは以下の3社となります。
ただし、提供する会社のSIM・通信を一緒に契約する必要があるので、長期的に使うことを前提に購入しましょう。それぞれの業者の情報とMate 9の販売価格に関しては「Huawei Mate 9をMVNOで購入するならどこが一番良い?」の記事に詳しくまとめましたので、そちらも参考にして頂ければ幸いです。