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スペック・価格比較 Huawei Mate 10 ProとMate 10 liteの違いと選び方

  • 2017-12-02
  • 2017-12-03

いよいよHuaweiの大型ファブレット「Mate 10 Pro」と「Mate 10 lite」の国内投入が決まりましたが、皆さんはどちらに惹かれますか?

名前は似ているものの、それぞれ中身は全くの別物なので、比べれば比べるほどそれぞれの長所や短所があらわになります。

この記事では、Mate 10 ProとMate 10 liteのスペックや特徴を徹底的に比較してみたので、購入を検討されておられる方は参考にして頂ければと思います。それでは比べていきましょう!

Huawei Mate 10 Pro SIMフリースマートフォン

Huawei Mate 10 lite SIMフリースマートフォン

まずはスペックを比べてみよう

項目 Mate 10 Pro Mate 10 lite
OS Android 8.0 / EMUI 8.0 Android 7.0 / EMUI 5.1
SoC
  • HiSilicon Kirin 970
  • CPU:4x 2.36GHz + 4x 1.8GHz オクタ(8)コア
  • GPU:Mali-G72 MP12
  • AI処理に特化したNPUを搭載
  • HiSilicon Kirin 659
  • CPU:4x 2.36GHz + 4x 1.7GHz オクタ(8)コア
  • GPU:Mali-T830 MP2
実行用メモリ(RAM) 6GB 4GB
ストレージ(ROM) 128GB 64GB
Micro SDカード 非対応 最大256GBまで対応
ディスプレイ
  • サイズ:6.0インチ 縦横比18:9
  • 解像度:2,160 x 1,080ピクセル
  • 方式:OLED(有機EL)
  • サイズ:5.9インチ 縦横比18:9
  • 解像度:2,160 x 1,080ピクセル
  • 方式:IPS液晶
背面カメラ
  • メインカメラ:1,200万画素 カラー f/1.6
  • サブカメラ:2,000万画素 モノクロ f/1.6
  • 光学式手ブレ補正 + 電子式手ブレ補正
  • 4K@30fpsの動画撮影に対応
  • 2倍ハイブリッドズームに対応
  • メインカメラ:1,600万画素 f/2.2
  • サブカメラ:200万画素
  • 電子式手ブレ補正
  • 1080p@30fpsの動画撮影に対応
前面カメラ 800万画素 f/2.0 1,300万画素 + 200万画素
バッテリー 4,000mAh 3,340mAh
端子 USB 3.1 Type-C Micro USB、3.5mmオーディオジャック
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 802.11b/g/n
Bluetooth v4.2 with BLE aptX/aptX HD/LDAC対応 v4.2 with BLE aptX対応
センサー 近接、環境光、ジャイロ、加速度、電子コンパス、気圧、HALL、指紋 近接、環境光、加速度、電子コンパス、指紋
測位 GPS、A-GPS、GLONASS、Beidou(北斗)
SIMカード Nano-SIMカードを2枚装着可能
同時待受 4G VoLTE + 4G VoLTEの同時待ち受け 2G + 3G/4Gの同時待ち受け (国内では使用不可)
本体サイズ 高さ154.2 x 横幅74.5 x 厚み7.9mm 高さ156.2 x 横幅75.2 x 厚み7.5mm
本体重量 178g 164g

両機種ともカメラに気合が入ってる

両機種とも、カメラにはかなり気合が入っています。

Mate 10 ProのデュアルカメラはHuaweiの最高作

Mate 10 Proの背面には、ドイツのカメラメーカーLeica(ライカ)と共同開発されたデュアルレンズカメラが搭載されており、カラー映像を捉える1,200万画素カメラとモノクロ映像を捉える2,000万画素カメラという組み合わせ。

画素数だけみればMate 9と変わりないようにも思えますが、従来のf/2.2よりも遥かに明るいf/1.6のレンズを両カメラに用いているため、暗所撮影に強くなりました。明るく撮れるようになったのはもちろん、ノイズが軽減されただけれなく、光学式手ぶれ補正との組み合わせでブレにくくなっているのでしょう。

また、Mate 10 Proに搭載された新チップ「Kirin 970」には、AI処理を高速にこなすための「NPU」が内蔵されています。これにより、カメラで捉えた被写体を瞬時に判別出来るようになり、花や夜景といったそれぞれのシーンにあわせたチューニングが自動的に施されるほか、動いている物体の運動を予測して残像を抑える機能までもが実装されています。

インテリジェントな写真アルゴリズムにより、HUAWEI Mate 10 Proは様々な種類のシーンや被写体*をリアルタイムで自動判別し、色、コントラスト、明るさ、露出などを自動的に調整して、鮮明、シャープで、完璧なフレーミングの画像を生成します。
*花、青空、植物、夜景、フード、日の入り/日の出、文字、ビーチ、雪、ポートレートなど。

HUAWEI Mate 10 Pro スマートフォン | 携帯電話 | HUAWEI Japan

今までのカメラの場合、撮りたいものにあわせてユーザー自身が設定するという使い方でしたが、Mate 10 Proは逆にカメラ側から歩み寄ってくれるのです。

Proよりかは劣るが、デュアルカメラを背面と前面に装備するMate 10 lite

Mate 10 liteでは、背面だけでなく前面にもデュアルカメラを設けることで、合計4つのレンズを装備したことになります。前面も2眼化したということは、自分撮りにおける画力をアピールしたい狙いがあると思われ、ZenFone 4 Selfie Proの対抗馬とも捉えられますね。

残念ながらLeciaブランドではないものの、Mate 10 Pro同様に背景をぼかす撮影技法が備わっているので、同価格帯の機種よりも一歩進んだ画力を手に入れられます。

ただし、4K動画の撮影には非対応で、フルHDの30fps止まりとなります。

処理性能は10 Proが圧倒的に勝るが、10 liteも十分実用範囲内

処理性能に関してはMate 10 Proの圧勝。Huaweiが製造した(正確にはHiSilicon製)SoCとしては過去最高の「Kirin 970」は、プロセスルールを従来の16nmから10nmへ微細化することで、更なる高速化を実現しつつも省電力になったとのこと。

Antutu Benchmarkの総合スコアは17万点前半を記録するようで、これはiPhone 7のA10 Fusionチップや、名立たるハイエンドAndroidスマホに積まれているSnapdragon 835にも匹敵するので、スマホとしてはトップクラスの処理能力を持ち合わせていると見られます。

また、NPUという新たなプロセッサが組み込まれたことで、AI処理に滅法強くなりました。先ほど紹介したカメラの自動チューニングもそうですが、画像や音声で捉えたフレーズを瞬時に翻訳したり、ユーザーの行動を分析してタスクの割り振りをしたりと、特定の処理をより速くそして少ない電力でこなします。

対するMate 10 liteは、価格相応のミドルレンジスペックに抑えられています。とはいえ、搭載されている「Kirin 659」はSnapdragon 625搭載のHuawei novaやZenFone 3と同水準のパワーを備えているので、SNSから動画視聴そしてゲームまで一通りの作業は快適にこなせるでしょう。

しかも、4GB実行用メモリと、余裕ある64GBのストレージを内蔵しているので、3D系のヘビーなゲームでもやりこまない限り性能に不満を感じる場面は無いかと思います。

どちらも18:9の縦長ディスプレイを採用

Mateシリーズは「大画面」が最大のチャーミングポイントなので、両機種とも並のスマホを遥かに凌ぐ広大なディスプレイを搭載します。

Mate 10 Proは6インチちょうどに対し10 liteは5.9インチなので、僅かに10 liteの方が表示領域は狭いですが、両者とも一般的なフルHDよりも大きな縦2,160 x 横1,080ピクセルなので、得られる情報量はほぼ一緒。

ディスプレイの「作り」に関しては違いがあり、Mate 10 liteはごく一般的なIPS液晶ですが、Mate 10 ProはiPhone Xにも用いられているOLEDつまり有機ELを採用しています。有機ELはより奥の深い黒色を再現できるほか、色も鮮やかなので、動画やゲームの映像にこだわる方にはMate 10 Proをお薦めします。

高級感あるガラスボディのMate 10 Proと、あっさりした金属ボディのMate 10 lite

Mate 10 Proの背面はガラスで覆われいて、カメラの周りにはストライプ柄があしらわれているので、メリハリのある光沢が高級感を演出しています。最近のスマホはどれも似たような容姿ですが、Mate 10 Proは良い意味で一癖あるデザインに仕上がっていますね。

それに比べると、Mate 10 liteは至って平凡で、あっさりし過ぎて独自性のかけらもありません。ただ、マットな手触りの金属製ボディなので、長時間持っていても指紋が付きにくいというメリットはあります。

イヤホンジャックやMicroSD装備の10 lite、非搭載の代わりに防水対応の10 Pro

背面の作りだけでなく、本体の内部構造も大きく異なります。

Mate 10 liteは本体底面に3.5mmイヤホンジャックを搭載しているので、広く出回っている有線イヤホンを繋げられますが、その代償(?)として防水性は備わっていません。

対するMate 10 Proにはイヤホンジャックが廃されていますが、密閉性を確保することでiPhone Xと同じIP67等級の本格的な防水・防塵を実現。雨水が掛かったり飲み物をこぼしてしまう程度なら、壊れてしまう心配はありません。

また、Micro SDカードの有無にも注目したいところ。Mate 10 liteはMicro SDカードを装着することで最大256GB(本体内蔵ストレージ含めると320GB)まで容量を拡張できますが、Mate 10 Proではカードスロットそのものが省かれているため、基本的には内蔵ストレージオンリーでやり繰りしなくてはなりません。

残念なのはカラバリ。女性受けしそうなデザインではない

個人的に一つ残念な点を申すと、両機種ともカラーバリエーションがたったの2色で、女性受けしそうな可愛らしいモデルが無いこと。筆者含め男性ユーザーから見ても、海外版Mate 10 Proのブラウンやローズゴールドは惹かれるデザインでしたが、残念ながら国内投入には至らず。

カラーはP10シリーズの方が豊富ですね。

通信性能の差がありすぎ!こだわる方は10 Pro一択

Mate 10 Proは、4G VoLTEの2回線同時待ち受けに対応していて、従来のDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)の進化系「DSDV」(デュアルSIM・デュアルVoLTE)が可能です。au VoLTEには非対応のため、UQmobileのVoLTE SIMを同時待ち受け出来ない点は残念ですが、ソフトバンク回線のY!mobileには対応しています。

また、Bluetoothに関してもMate 9よりも強化されており、「aptX」「aptX HD」「LDAC」の3つのオーディオコーデックに対応しているので、対応するイヤホンやヘッドホンと組み合わせれば高音質で遅延の少ない音楽体験が出来ます。

一方Mate 10 liteというと、DSDSには一応対応しているものの、片方が3G/4Gでもう片方は2G(GSM)限定のため、国内で使う上ではシングルSIM機と実質同じ扱いになってしまいます。おまけに、Wi-Fiは802.11b/g/nのみで高速な5GHzには非対応ですし、LDACもサポートしていないので、通信面での性能はより安価なP10 liteやnovaに軍配が上がります。

Mateの名を冠するからには、もうちょっと頑張って欲しかったですね。

お値段は約2倍の開きがある。選ぶべきはどっちだ

Huaweiオンラインストア(楽天市場)での販売価格いわば定価は、Mate 10 Proが96,984円に対してMate 10 liteは46,224円。公式よりも割安なアマゾンでは、Proが88,149円、liteが42,008円で予約注文を受け付けています。(2017年12月2日現在の価格)

カメラに拘りたい方、Huaweiファンなら思い切って買うべきMate 10 Pro

「格安スマホといえばHuawei、Huaweiといえば格安スマホ」というイメージがすっかり定着した中、Mate 10 Proの価格はどう考えても格安とは言い難く、liteとの差は実に2倍。

よほどの理由が無い限り選びづらいですが、カメラの画質にこだわる方なら少し背伸びしてでも手にすべき機種だと思います。画質はもちろんですが、純正のカメラアプリの作り込みが素晴らしく、まるで本物のカメラをいじっているような感覚に浸れるのはHuaweiデュアルカメラ機ならではの魅力です。

今作はレンズが劇的に明るくなっただけでなく、AIの活用により撮影機能もパワーアップしたので、筆者みたくMate 9やP10をきっかけにHuawei機の虜になってしまった方は、乗り換えて後悔しない機種だと思います。当ブログの写真はほぼ全てMate 9で撮影しているので、もちろん買い替えを検討中…。

Huawei Mate 10 Pro SIMフリースマートフォン

「格安かつ良質なファブレットが欲しい」に対して直球に応えるMate 10 lite

性能が似通っているnovaやZenFone 3等に比べると、やや割高なMate 10 liteですが、本機種の売りは他の機種を圧倒する大きな画面。Phone(スマホ) + Tablet(タブレット)の中間に位置する「Phablet(ファブレット)」とは、まさにこのサイズを示します。

Huaweiのファブレット役はMateシリーズが一手に担ってきた訳ですが、ことごとく「高性能」とワンセットで売り出されてきたため、novaやhonorシリーズなどの格安機に比べると割高でした。そんな中投入されたMate 10 liteは、「lite」の名のとおりMate 10 Proの半額で買えるリーズナブルな一台なので、「格安でデカいスマホが欲しい」というニーズに応えること間違い無し。

ミドルレンジとしては十分な性能を備えていますし、上位機種には敵わぬもののカメラにも拘りが感じられます。加えて、有線イヤホンやMicro SDカードが使えるので、ヘビーな用途でなければ何にでも使えそうな一台ですね。

Huawei Mate 10 lite SIMフリースマートフォン

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  • ウエハラ より:

    ものすごく分かりやすかったです!

    Zenfone2に不満を抱いていた母の誕生日に新たなスマホをプレゼントすべく、いくつかの機種を検討していた最中です。
    流石にMate10Proは私の財力では無理がありますし(笑)、母の用途にはオーバースペックにも思えてしまったので、liteの方を注文することにしました。

    小さなスマホは嫌!とのことなので、大きすぎるくらいがちょうど良いかなと判断した次第です。