ニュース

Huaweiが新たな旗艦スマホMate 10 / 10 Proを発表。性能や価格など

  • 2017-10-16
  • 2018-01-09

中国のスマートフォンメーカーHuawei(華為技術 / ファーウェイ)は、本日10月16日の14:00(日本時間21:00)にドイツのミュンヘンにて新製品発表会を行い、大画面・フラッグシップの「Mate」シリーズの最新モデル「Mate 10」と「Mate 10 Pro」を発表しました。

約一年前に発表された「Mate 9」の後継機で、AIに特化したNPU(Neural Network Processing Unit)を組み込んだ新チップ「Kirin 970」の採用により、極めて効率的なAI処理を可能としたほか、処理性能と電力効率をアップさせています。

カメラに関してもアップグレードが施されており、背面カメラにはf/1.6の明るいレンズが用いられた第3世代のLeicaデュアルレンズカメラが搭載されています。

HUAWEI Mate 10 | Android Phone | HUAWEI Global
HUAWEI Mate 10 Pro | Android Phone | HUAWEI Global

Huawei Mate 10のスペック・デザイン

基本スペック表

OSAndroid 8.0 Oreo / EMUI
プロセッサーHiSilicon Kirin 970
CPU:オクタ(8)コア Cortex A73 2.36GHz x4 + Cortex A53 1.8GHz x4
GPU:Mali-G72 MP12
NPU:Neural Network Processing Unit
ストレージ64GB
メモリ4GB
ディスプレイ5.9インチ 2,560 x 1,440ピクセル 499ppi LCDディスプレイ コントラスト比1,500:1
内側カメラ800万画素 f/2.0
外側カメラ1,200万画素カラーカメラ(f/1.6) + 2,000万画素モノクロカメラ 第3世代のLeicaデュアルカメラ
OIS(光学式手ぶれ補正)に対応
バッテリー容量4,000mAh
拡張USB Type-C x1
SDカードMicro SDXCカードスロットを装備 最大256GBまで対応
センサーGPS、GLONASS、Beidou、ジャイロ、電子コンパス、環境光、近接、磁気、気圧計、赤外線、指紋認証、NFC
SIMカードALP-L29:Nano-SIM x2 両回線でVoLTE通話を可能とする「DSDV」に対応、ALP-L09:Nano-SIM x1
幅 x 厚さ x 高さ77.8 x 8.2 x 150.5mm
本体重量186g
カラーブラック(Black)、ゴールド(Champagne Gold)、ブラウン(Mocha Brown)、ピンクゴールド(Pink Gold)

対応周波数帯

  • FDD-LTE:B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28
  • TD-LTE:B34/38/39/40
  • UMTS(WCDMA)/HSPA + /DC-HSDPA:B1/2/4/5/6/8/19
  • TD-SCDMA:B34/39
  • GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz

防水性能について

Huawei Mate 10には「IP53」の防滴・防塵性能が備わっており、これはGoogle PixelやHTC 10と同等の耐性です。

デザイン

Mate 10の公式ページより、本体の写真を転載します。

Huawei Mate 10 Proのスペック・デザイン

基本スペック表

OSAndroid 8.0 Oreo / EMUI
プロセッサーHiSilicon Kirin 970
CPU:オクタ(8)コア Cortex A73 2.36GHz x4 + Cortex A53 1.8GHz x4
GPU:Mali-G72 MP12
NPU:Neural Network Processing Unit
ストレージ64GB、128GB
メモリ4GB、6GB
ディスプレイ6インチ 2,160 x 1,080ピクセル 402ppi OLED(有機EL)ディスプレイ コントラスト比70,000:1
内側カメラ800万画素 f/2.0
外側カメラ1,200万画素カラーカメラ(f/1.6) + 2,000万画素モノクロカメラ 第3世代のLeicaデュアルカメラ
OIS(光学式手ぶれ補正)に対応
バッテリー容量4,000mAh
拡張USB Type-C x1
SDカード非対応
センサーGPS、GLONASS、Beidou、ジャイロ、電子コンパス、環境光、近接、磁気、気圧計、赤外線、指紋認証、NFC
SIMカードBLA-L29:Nano-SIM x2 両回線でVoLTE通話を可能とする「DSDV」に対応、BLA-L09:Nano-SIM x1
幅 x 厚さ x 高さ74.5 x 7.9 x 154.2mm
本体重量178g
カラーグレー(Titanium Gray)、ブルー(Midnight Blue)、ブラウン(Mocha Brown)、ピンクゴールド(Pink Gold)

対応周波数帯

  • FDD-LTE:B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32
  • TD-LTE:B34/38/39/40
  • UMTS(WCDMA)/HSPA + /DC-HSDPA:B1/2/4/5/6/8/19
  • TD-SCDMA:B34/39
  • GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz

防水性能について

Huawei Mate 10 Proには、Mate 10よりも更に強力な「IP67」が備わっており、これは「防滴」ではなく「防水」であることを意味します。iPhone 8やXと同じ耐性なので、少しの時間なら水に浸けても問題ありません。

デザイン

Mate 10 Proの公式ページより、本体の写真を転載します。

狭額縁によって大画面でも持ちやすさを追求

Huawei Mate 10には、Mate 9と同じ5.9インチの液晶ディスプレイが搭載されていますが、解像度は以前よりも大きいWQHD解像度(2,560 x 1,440ピクセル)となり、高精細になりました。

指紋認証センサーは背面から前面へ移されていますが、ディスプレイ上下を挟む縁を狭めたことにより、Mate 9よりも6mmほど縦の長さを縮めています。横幅や重量はMate 9とほぼ変わりません。

Mate 10 Proには、Mate 10よりもほんの少しだけ大きな6インチディスプレイが備わっていますが、解像度が2,160 x 1,080、つまり18:9という一般的な16:9よりも縦長なアスペクト比です。そのため、Mate 10やiPhone 8 Plusよりも3mmほど横幅がスリムとなっており、大画面ながらも持ちやすさを追求しています。

10 Proの場合、指紋認証センサーはこれまで通り背面に備えられているので、上下部分は極限まで狭められています。また、ディスプレイの方式としてOLED(有機EL)を採用しているので、70,000:1という高いコントラスト比も特徴の一つです。

中核を担う新SoC「Kirin 970」

プロセスルールは16nmから10nmへ

プロセスルールは、一世代前のKirin 960が16nmだったのに対し、今回のKirin 970はQualcomm Snapdragon 835と同じ10nmにまで微細化。これにより、更なる性能強化とともに低発熱・省電力化が期待できますね。

AI処理に特化したNPUを内蔵

Kirin 970の大きな特徴は、CPUやGPUに加えて、AI処理に特化したプロセッサ「NPU」(Neural Network Processing Unit)を組み込んでいる点。Huaweiによれば、CPU(Cortex A73 x4のクアッドコア)よりも25倍速く、電力効率は50倍も長けているとのこと。

この力が発揮される場面と言えば、画像認識など。クラウドを介すこと無く、端末自身で処理を行うことで、これまでにないほど高速なレスポンスを実現しているだけでなく、セキュリティ性の面でも有利です。

8コアCPUと12コアGPU

CPUは、Cortex A73 2.36GHz x4 + Cortex A53 1.8GHz x4のオクタコア(8コア)構成で、Kirin 960とほぼ変わりありません。むしろ、進化が著しいのはグラフィック処理を担うGPUで、8コアの「Mali-G71 MP8」から12コアの「Mali-G72 MP12」にアップグレードされています。

Huaweiが9月のIFA 2017にて公表したデータによれば、Kirin 960よりも20%の高性能化を果たしながらも、最大50%の電力効率を実現しているとのこと。

外部ディスプレイを繋いでパソコン化出来る

Huawei Mate 10およびEMUIは、スマホ本体を外部ディスプレイと接続することでデスクトップパソコン化出来る機能を持っており、マルチウィンドウでの作業が可能です。Bluetooth接続のキーボードやマウスを繋げば、もはやパソコンそのもの。

価格はMate 10が699ユーロ〜、Mate 10 Proが799ユーロ〜

まず、標準版であるMate 10の価格ですが、最安の4GB RAM + 64GB ROM版が699ユーロ=約9.2万円で、中国やオーストラリア、フィリピンなどをはじめとする計11ヶ国での販売が予定されており、今年11月に発売予定。

カラーバリエーションはブラック(Black)、ゴールド(Champagne Gold)、ブラウン(Mocha Brown)、ピンクゴールド(Pink Gold)の4色展開になります。

上位版のMate 10 Proは、アジア諸国から欧州や米国、そして日本も第一次販売国に含まれていますが、価格は約10.6万円とかなり高価。為替レートをどう設定してくるかが見ものではありますね。

カラーはグレー(Titanium Gray)、ブルー(Midnight Blue)、ブラウン(Mocha Brown)、ピンクゴールド(Pink Gold)の4色。

コメントお待ちしています

記事に関係あることでしたら、なんでもお書き下さい!頂いたコメントは公開前に管理人が一読し、問題がなければ承認します。

誠にお恥ずかしながら、たまに記事の誤記などを指摘して頂くことがあり、とても助かっております。どんなに小さなミスでも構いませんので、もし誤記や誤報を見つけましたらぜひお知らせ下さい。

批判には誠意をもって対応致しますが、アンチはスルーします。スパムはシステムのフィルターに引っ掛かるため、確認すらしていません。スパムは嫌いです。