「Huawei honor 9」が10月12日に発売。主なスペックや取り扱いMVNOなど
- 2017-10-10
- 2017-10-28
本日10月10日の14:00より開催されたHuawei(ファーウェイ・ジャパン)の新製品発表にて、同社は新たなスマートフォン「honor 9」(オナー・ナイン)の国内向け投入を発表しました。
去年デビューしたhonor 8の後継機になりますが、Huawei公式の価格は53,800円(税込み58,104円)で、honor 8よりも1万円ほど値上げされています。Kirin 960や4GBの実行用メモリなど、P10やMate 9と同等のスペックを備えますが、両機種の実勢価格との差はあって無いようなものなので、コスパ的にはどうなのかな…といった印象は受けます。
発売予定は10月12日。以前は楽天モバイルとHuaweiオンラインストア限定の販売だったのに対し、今回のhonor 9ではIIJmio、イオンモバイル、goo Simseller(OCN モバイル ONE)も加わりました。
目次
Huawei honor 9のスペック
仕様表
OS | Android 7.0 Nougat / EMUI 5.1 |
---|---|
プロセッサー | HiSilicon Kirin 960 16nmプロセス CPU:8コア (4x 2.362GHz + 4x 1.844GHz) GPU:Mali-G71 MP8 |
ストレージ | 64GB |
メモリ | 4GB |
ディスプレイ | 5.15インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPSディスプレイ |
内側カメラ | 800万画素 f/2.0 |
外側カメラ | 1,200万画素カラーカメラ + 2,000画素モノクロカメラのデュアルレンズカメラ f/2.2 4in1 ハイブリッドフォーカス(像面位相差 + コントラスト + レーザー + デプスAF) |
バッテリー容量 | 3,200mAh |
拡張 | USB Type-C x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | MicroSDXCカード 最大256GB対応 |
センサー | GPS、Glonass、Beidou、加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、HALL、指紋認証 |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 147.3 x 7.45 x 70.9mm |
本体重量 | 155g |
カラー | グレイシアグレー、サファイアブルー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル限定) |
「Kirin 960」搭載で、Huawei P10やMate 9と同等の処理性能
SoC(システムオンチップ)としては、今のHuaweiスマホに搭載されている中では最も高性能な「Kirin 960」を搭載しており、同じものがP10、P10 Plus、Mate 9にも採用されています。
CPUは、2.362GHzで駆動するコアx4基と1.844GHzのコアx4基から成るオクタコア(8コア)。以前Mate 9をレビューした時に実施したGeekbench 4でのベンチマークテストでは、マルチコアスコアが6千点ちょいを記録しており、これはiPhone 7に載っているA10 FusionチップやSnapdragon 821と同等の数値です。
ただ、総合的な性能においては、他のフラッグシップ機に比べて明らかに引けを取ります。
先日実施したAntutu Benchmarkテストの結果は、Mate 9が14.1万点に対し、Snapdragon 835搭載のOnePlus 5が18.1万、そして現状のスマホとしては最高峰の性能を誇るiPhone 8は21.4万点を記録しており、かなりの開きがありますね。
とはいえ、実際の動作はどの機種もレスポンスは良いので、ベンチマークばかりに囚われるのもどうかと思います。現に、デレステ(ジャギは既に改善済みです!)などの3Dゲームも快適に遊べるMate 9は筆者のメインスマホですし、スペックに不満を感じる場面はほぼありません。
バッテリーはP10と同じ3,200mAh
以前、honor 9と同じ3,200mAhのバッテリーを備える「P10」をレビューしましたが、その電池持ちは私が所持するどのHuawei機よりも劣り、SNSや動画視聴等のライトユースに限っても7〜8時間が限界で、PCMarkのバッテリーテストで比較するとMate 9よりも1時間半ほど持ちが悪いです。
原因はおそらくSoCのKirin 960でしょう。というのも、4,000mAhの大容量バッテリーを備えるMate 9でさえ、実の駆動時間は3,000mAh台のOnePlus 5やXiaomi Mi6(いずれもスナドラ835搭載)よりも劣るので、燃費の悪さが目立ちます。
ただ、Mate 9もスマホ全体として見れば別段持ちが良いわけでは無く、SoCのKirin 960が無駄に電力を食っているような気がしますね。実際、スナドラ835搭載のXiaomi Mi6やOnePlus 5は3,000mAh台のバッテリーですが、Mate 9よりも長持ちなので…。
対応周波数帯
honor 9の国内版の対応周波数帯は以下のとおり。FOMAプラスエリアやLTE B19に対応しているので、ドコモ系MVNOとの相性は良いですが、期待されていたau向け(UQ mobileなど)仕様は実現せず…。
- W-CDMA:B1/2/5/6/8/19
- FDD-LTE:B1/3/5/7/8/19/20
- TD-LTE:B38/40
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
独特な反射が魅力的なガラスボディ
honor 8は前面と背面共にガラスコーティングで、メタルフレームと相まって光沢感のあるデザインです。カラーバリエーションは、「グレイシアグレー」と「サファイアブルー」、それに楽天モバイル限定の「ミッドナイトブラック」の3色展開。
背面は、15層マイクロパターンの重なりによって、見る角度によって反射模様が変わる作りとなっています。これはhonor 8と同じですね。
グレイシアグレー↓
サファイアブルー↓
ミッドナイトブラック↓
honor 8では背面の備え付けられていた指紋認証センサーですが、honor 9では本体前面へ移され、ホームボタンとしても機能します。
背面にデュアルレンズカメラを備えるが、“Leica”ではない
背面の左上には、今や標準装備と化した「デュアルレンズカメラ」が備えられています。
片方のカラーカメラが1,200万画素で、もう片方のモノクロカメラが2,000万画素、F値は2.2といった諸々のスペックを見るとP10やMate 9と同じかな?と思えますが、“Leicaブランド”は冠していません。なので、画質や色味、それにカメラアプリの操作性にも若干の違いがあります。
その腕前は、実機で確かめてみないと何ともいえない部分ではありますが、Huaweiの2眼スマホは画力と機能性ともに定評があるので、そこそこ期待しても良いのかな…?
格安SIM(MVNO)各社の販売価格
honor 9の取り扱いを表明しているのは、楽天モバイル、IIJmio、イオンモバイル、goo Simseller(OCN モバイル ONE)の4社。それぞれの販売価格やキャンペーン情報を下にまとめました。
最安はイオンモバイルの本体+SIMセットで46,491円
現状での最安は、イオンモバイルが10月10日〜11月7日の期間限定で実施する「honor 9 デビューキャンペーン」で、honor 9本体とSIMカードセットで購入すると、本体価格は税別46,490円(税込み50,209円)となります。
また、通常なら3,240円掛かるSIMカードの新規発行料がたったの1円となり、本体と合わて計46,491円で購入できます。
楽天モバイルは定価の53,800円。スーパーホーダイだと最安で33,800円
楽天モバイルでは、定価そのままの一括53,800円(税込み58,104円)・分割2,421円(税込み)x24回で販売されますが、「スーパーホーダイ」の2年・3年契約では「長期優待ボーナス」が適用されます。
2年契約では1万円引きの43,800円(税込み47,304円)、3年契約では2万円引きの最安価格33,800円(税込み36,504円)でゲットできますが、安くなるのと同時に縛り(最低利用期間)が長くなり、もしその期間内に解約してしまうと高額な解約料が発生してしまいますので、一長一短ありますね。
- 公式サイト:楽天モバイル:安心・お得な格安スマホ(スマートフォン)/格安SIM
- 「スーパーホーダイ」について:楽天モバイル:スーパーホーダイ
IIJmioは49,800円。Band 2 Proとのセット販売もあり
IIJmioでは、定価よりも4,000円安い一括49,800円(税込み53,784円)、分割2,080円(税込み2,246円)x24回で販売されます。
また、GPSや心拍数測定、5気圧防水などが盛り込まれたフィットネスバンド「Huawei Band 2 Pro」をあわせて購入すると、定価よりも6,180円安くなるキャンペーンを実施しており、合計57,600円(税込み62,208円)でゲットできます。