日本上陸にも期待!P20同性能の廉価版「Huawei honor 10」発表
- 2018-04-23
- 2018-08-13
Huaweiが中国国内向けに新型スマートフォン「honor 10」を発表したので、主なスペックや特徴、P20や旧作honor 9との違いなどをまとめてみました。
Huawei Honor 10 4GB RAM + 128GB ROM Global Version
目次
コスパ抜群なhonorブランドの最新作「honor 10」
日本では格安SIMとのタイアップで展開されている「honor」(オナー)ブランドですが、これはもともと中国国内の若者たちに向けて打ち出されたシリーズの一つで、いわゆる廉価版の位置づけ。中国語表記では「荣耀」と書きます。
廉価版といえばnovaもその部類ですが、honorシリーズは上位機種PシリーズやMateシリーズ同等のハイスペックを盛り込みつつ、できるだけ低価格で提供しよう!というスタンスが魅力です。
最新作となる「honor 10」は、P20 / P20 ProやMate 10 Proと同じハイエンドチップ「Kirin 970」を搭載するうえ、OSも最新のAndroid 8.1ベースのEMUI 8.1をプリイン。美しいガラス背面にベゼルレスデザイン、高画質なデュアルカメラなど、ぱっと見た感じはP20そのもの。
しかしながら価格はP20シリーズの半額程度で、6GB RAM + 64GB ROMモデルは2,599人民元 = 約4.5万円、6GB RAM + 128GB ROMモデルでさえ2,999人民元 = 約5.1万円。Huaweiとしては最高峰の性能がミドルレンジ帯の価格で手に入ってしまうわけですから、コストパフォーマンスは抜群ですね。
主なスペック・他の機種との比較
最新ハイエンド「P20 Pro」と旧世代の「honor 9」を比較対象とし、honor 10の主なスペックをまとめました。
honor 10 | P20 Pro | honor 9 | |
---|---|---|---|
OS | Android 8.1 / EMUI 8.1 | Android 8.1 / EMUI 8.1 | Android 7.0 / EMUI 5.1 |
SoC | Kirin 970 10nmプロセス CPU:4x 2.36GHz + 4x 1.84GHz GPU:Mali-G72 MP12 |
Kirin 960 16nmプロセス CPU:4x 2.36GHz + 4x 1.84GHz GPU:Mali-G71 MP8 |
|
ストレージ | 64GB、128GB | 64GB、128GB、256GB | 64GB、128GB |
メモリ | 4GB、6GB | 6GB | 4GB、6GB |
ディスプレイ | 5.84型 2,280 x 1,080 432ppi IPSディスプレイ |
6.1型 2,240 x 1,080 408ppi OLED(有機EL)ディスプレイ |
5.15型 1,920 x 1,080 428ppi LTPSディスプレイ |
自撮りカメラ | 2,400万画素 f/2.0 | 800万画素 f/2.0 | |
背面カメラ | 自社製のデュアルカメラ f/1.8 メイン:1,600万画素(カラー) サブ:2,400万画素(モノクロ) |
Leicaと共同開発したトリプルカメラ f/1.8 メイン:4,000万画素(カラー) サブ-1:2,000万画素(モノクロ) サブ-2:800万画素(望遠) |
自社製のデュアルカメラ f/2.2 メイン:1,200万画素(カラー) サブ:2,000万画素(モノクロ) |
バッテリー | 3,400mAh | 4,000mAh | 3,200mAh |
USB端子 | USB Type-C | ||
イヤホンジャック | 搭載 | 非搭載 | 搭載 |
Micro SD | 非対応 | 非対応 | 最大256GBまで対応 |
SIMカード | Nano-SIMカード x2 | ||
本体寸法 (幅 x 厚さ x 高さ) |
71.2 x 7.7 x 149.6mm | 73.9 x 7.8 x 155mm | 70.9 x 7.45 x 147.3mm |
本体重量 | 153g | 180g | 155g |
カラー | 幻影紫、海鸥灰、幻夜黑、幻影蓝 | ブラック、トワイライト、ピンクゴールド、ミッドナイトブルー | 知更鸟蓝、魅海蓝、海鸥灰、琥珀金、幻夜黑 |
デザインはP20シリーズを踏襲
ボディのデザインは、約一ヶ月前にリリースされたフラッグシップモデル「P20」を踏襲。画面の縁(ベゼル)を削ったベゼルレスデザインを取り入れ、持ちやすさとスタイリッシュな見た目を追求しています。前面には2,280 x 1,080の縦横比率19:9の縦長ディスプレイが備わっており、その上部にあるiPhone風の切り欠け(ノッチ)には、自撮りカメラや受話口を内蔵しています。
ノッチデザインには賛否両論、いやむしろ否が過半数ですが、これを目立たなくさせる表示設定があります。幸いiPhone Xよりも非表示領域は少ないので、そこまで大きなマイナスにはならないでしょう。
指紋認証センサーもP20同様、前面にあります。
背面には、honorシリーズの顔とも言える多層ラミネート加工が施されており、表面はガラスで覆われています。
カラーバリエーションはターコイズブルー+パープル(影紫)、シルバー(海鸥灰)、ブラック(幻夜黑)、インディゴブルー+パープル(幻影蓝)の計4色が展開されていて、どれもP20よりもパンチの効いた色合いです。
HiSilicon製のハイエンドチップ「Kirin 970」
処理性能の要であるSoC(システム・オン・チップ)としては、Huawei傘下HiSilicon製の最新ハイエンドチップ「Kirin 970」を採用しています。
CPUは4x 2.36GHz + 4x 1.84GHzのオクタコアで、このスペックだけみれば旧世代のKirin 960と変わらぬように思えますが、プロセスルールを16nmから10nmへ微細化したことで電力効率を20%向上。
むしろ、進化が著しいのはグラフィック処理を担うGPUで、8コアの「Mali-G71 MP8」から12コアの「Mali-G72 MP12」に増強。性能の伸びは20%ほどですが、50%もの電力効率向上を果たしているので、3DゲームにおいてはSnapdragon 835同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮するでしょう。
また、AI処理に特化した「NPU」(Neural Network Processing Unit)を新設することで、画像認識などの処理をCPUよりも高速かつ省電力でこなせるようになりました。
Leicaではないものの良質なデュアルカメラを搭載
背面にはもちろん「デュアルレンズカメラ」を搭載。P20やMate 10 ProみたくLeicaとの共同開発ではありませんが、f/1.8の明るいレンズを用いているうえ、メイン:1,600万画素 + サブ:2,400万画素と解像度も十二分に確保しているので、画質はそれなりに期待できます。
メインカメラはカラー映像を、もう一方のサブカメラではモノクロ映像を捉える、Huaweiではお馴染みの方式。背景をぼかすワイドアパーチャモードは、デュアルカメラならではの機能ですね。
前面カメラも強化され、honor 9は800万画素であったのに対し、honor 10はP20と同じ2,400万画素になりました。若者向けということで、お得意の「AI」を活かした本格的な美白モードも実装されています。
3.5mmジャックとHi-Fiオーディオチップ「AK4376A」を内蔵
Mate 10 ProやP20では省かれてしまった3,5mmオーディオジャックですが、普及版として徹しているhonorシリーズには依然として備わっているので、音ゲーマーの助け舟にもなり得そう。
また、前作honor 9もそうでしたが、honor 10にも旭化成エレクトロニクス社のHi-Fi対応オーデイオチップが内蔵されており、並のスマホよりもオーディオに力が入っています。今回は型番が公表され、「AK4376A」とのこと。Vivo X20にも同じチップが載ってますね。
日本発送対応の海外通販にて販売中
いまのところ国内投入のめどは立っていませんが、技適マークのない海外モデルなら入手可能ですよ。
中華スマホ界隈の方なら誰しもが知っているであろう海外通販サイトGearBest.comとBanggood.comにて販売中で、いずれも日本への発送に対応しているので、少しばかりの英語力とPayPal口座があれば気軽に個人輸入できます。お値段は400ドル前後 = 4万円台。

Huawei Honor 10 4GB RAM + 128GB ROM Global Version
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日本上陸にも期待したい
国内でも人気の高い「honor 9」の後継機ということで、今作のhonor 10も日本上陸に期待したいところです。
処理性能はもちろんのこと、省電力化による電池持ち向上が見込まれますし、カメラも前後共に進化。価格は据え置きなので、以前に増してコストパフォーマンスが良くなっています。仮にhonor 9と同じくらいの価格で国内投入されれば、Mate 10 Proや(いずれ来たるであろう)P20よりも売れる予感が…!?
後日、実機レビューを投稿しました
リリースから4ヶ月ほど経った8月12日、Honor 10の実機レビュー「Huawei Honor 10レビュー:速さ、カメラ、安さ兼ね備えた良コスパ機」を投稿!ゲームの動作検証や作例交えたカメラレビュー、ベンチマークテストなどなど、総合的にまとめました。