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HTC、防水やFeliCa対応の新スマホ「U11」発表!スペックや特徴など

  • 2017-05-17
  • 2017-10-05

HTC 10やJ butterflyなどで知られる台湾のスマートフォンメーカー「HTC」は5月16日、新しいスマートフォン「HTC U11」を発表しました。U11は同社ラインナップの最高峰つまりフラッグシップモデルに位置し、他社の機種に対応すべく数多くの機能や技術が盛り込まれています。

超高性能なプロセッサ「Snapdragon 835」やWQHD解像度(2,560 x 1,440ピクセル)の高精細なディスプレイをはじめ、おサイフケータイ(FeliCa)対応や防水、史上最高を謳うカメラなどなど、「私達がスマートフォンに求める機能を詰め込んだ」ような一台に仕上がっています。

また、「側面を握る」ことにより様々なアクションを起こす独自の機能も実装され、利便性はもちろんのこと変わり種としても注目を集めそうな機種です。

この記事では、まだ発表されて間もないHTC U11の特徴やスペックなどを詳しくまとめました。

HTC U11 | HTC 日本

HTC U11の仕様表

OSAndroid 7.1 / HTC Sense
プロセッサーQualcomm Snapdragon 835 8コア 2.45GHz
ストレージ64GB、128GB(グローバル版のみ)
メモリ4GB、6GB(グローバル版のみ)
ディスプレイ5.5インチ 2,560 x 1,440ピクセル 534ppi SuperLCD5ディスプレイ
内側カメラ1,600万画素 f/2.0
外側カメラ1,200万画素 f/1.7 光学式+電子式手ぶれ補正対応
バッテリー容量3,000mAh QuickCharge 3.0対応
拡張USB Type-C (USB 3.1 Gen 1) x1
SDカードMicro SD 最大200GB対応
センサーGPS、環境光、近接、モーションG,電子コンパス、ジャイロ、ホール、指紋認証、センサーハブ、エッジセンサー
SIMカードNano-SIM
幅 x 厚さ x 高さ154 x 9.49 x 76mm
本体重量170g
カラーアイスホワイト、アメイジングシルバー、サファイアブルー、ブリリアントブラック、ソーラーレッド

“握る”という、これまでにない操作感

HTC U11の最大の特徴は、本体の左右側面に内蔵されている「エッジセンサー」でしょう。従来のスマホといえば画面に触れて操作するのが当たり前でしたが、それに加えて「握る」という操作を実装し、HTCはこの新機能を「エッジ・センス」と名付けています。

本体を握るだけでよく使うアプリやGoogleアシスタントを起動出来るほか、スクリーンショットや自撮りの際のシャッターなども割り当てられるので、慣れて使いこなせば便利この上ないでしょう。

通常の操作においてエッジ・センスが誤って起動してしまわないか心配ですが、設定から力加減を変えられるとのこと。

独特の輝きと潤いが目を引く筐体デザイン

本体のデザインは類を見ないほど独特で、好みは分かれるでしょう。

全体的に丸みを帯びたフォルムで、背面は表面張力のような緩やかなカーブが設けられています。背面は一面ガラスでコーティングされていますが、その下地には多方向へ光を屈折させるメタル色の素材を用いられ、見る角度によって色合いを変える独特の輝きを演出しています。

ガラス背面のスマホといえば、Huaweiのhonor 8やliteを思い浮かべますが、それらとは全く異なる仕上がりです。

また、英語版公式ページによればカラーバリエーションは合計5色展開に思えますが、日本語版ではソーラーレッドが省かれた計4色となっています。

スペックは正にフラッグシップそのもの

スペックに関しては正にフラッグシップそのもので、SamsungのGalaxy S8とも並ぶほど。

スマホの頂点に君臨する「Snapdragon 835」を搭載

HTC U11のプロセッサ(SoC)としては、Qualcomm社の最新型「Snapdragon 835」が採用されています。

Snapdragon 835は、8つのKryoコアから成るオクタコア(8コア)SoCで、製造プロセスは以前の14nmから10nmへ変わり小型化。旧世代のSnapdragon 820よりも消費電力を25%減らしつつ、CPUは20%、GPUは25%の高性能化を実現しています。

同型SoCを搭載するSamsung Galaxy S8やXiaomi Mi6でAntutuベンチマークテストを実施すると17〜18万点を記録することから、iPhone 7のA10チップ並もしくはそれ以上の性能を持つと見られます。もはやパソコン並の性能と言って過言ではありませんね。

ストレージは64GB、Micro SDにも対応

ストレージは64GBを内蔵している上、Micro SDにも対応しており最大200GBまで容量を拡張できます。最近のスマホには省かれがちな外部メモリをしっかり搭載している点は、大いに評価できるポイントだと思います。

また、公式ページを見たところ、ストレージの規格までは分かりませんでした。この辺は後報を待ちましょう。

メモリは大容量4GBを内蔵

実行用メモリは4GBを内蔵しており、複数のアプリを同時に使っても余裕のある容量です。中には6GBを搭載する超ハイスペックな機種もありますが、その違いを感じる場面にはまず出くわさないので、4GBはちょうどよい選択だと思います。

ストレージと同じく規格は判明していませんが、SoCの仕様から推測するにLPDDR4xの1866MHzと思われます。

5.5インチの大型ディスプレイ。解像度はフルHD超えのWQHD

HTC U11のディスプレイサイズは5.5インチで、ちょうどiPhoneのPlusシリーズと同じです。なので、スマートフォンというよりかはファブレットの部類に属しますね。片手操作は厳しそうですが、背面に設けられたカーブのお陰で持ち心地は悪くはなさそうです。

解像度に関してはさすがフラッグシップ機といった感じで、現在主流のフルHDよりも更に大きいWQHD(2,560 x 1,440ピクセル)で、ピクセル密度は534ppi。YouTubeの動画を1080pではなく更に綺麗な1440pで再生できるほか、対応するアプリではこの上なく高精細な映像を体感できます。

通信面においても死角なし!国内版はおサイフケータイにも対応

対応周波数帯

国内版HTC U11の対応周波数帯は以下の通りとなります。国内キャリアそしてMVNOのほぼ全てをカバーしているといて良いですね。

  •  GSM:850/900/1800/1900 MHz
  • 3G:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19/HSDPA 42/HSUPA 5.76
  • FDD-LTE:Bands B1/B2/B3/B4/B5/B8/B11/B12/B13/B17/B19/B21/B26/B28
  • TDD-LTE:Bands B38/B41

国内版にはFeliCaマークが!つまり「おサイフケータイ」対応

日本語の公式ページに掲載されている写真をよく見ると、HTC U11の背面カメラの右下にはFeliCaのロゴがプリントされていることが分かります。つまり、HTC U11はおサイフケータイに対応しており、モバイルSuicaやEdyなどを使えるという解釈で良いかと思います。

やはり、日本国内の市場を攻めるにあたって、おサイフケータイは外せないステータスとなっているようですね。

カメラは史上最高を謳う!DxOMarkは90点

HTC U11はカメラにも力を入れています。カメラの性能を総合的に評価するサイト「DxOMark」の「DxOMark Mobile」では90点を記録し、これまでトップランクに位置していたiPhone 7やHuawei P9、Google Pixel、Galaxy S8などを追い抜く結果となりました。公式ページでも「世界最高&史上最高評価」と謳っています。

HTC U11 Mobile review: The new DxOMark leader – DxOMark

HTC U11は、グローバルなカメラ評価機関「DxOMark」のモバイル端末部門から、世界最高評価「90スコア」を獲得。DxOMark史上、もっとも高い評価を受けたスマートフォン・カメラとなりました。

HTC U11 | HTC 日本

オートHDRブースト機能

最近のスマホではよく見られる「HDR撮影」は白飛びや黒つぶれを伏せでくれる便利な機能ですが、複数の写真を合成するために撮影には少し時間が掛かります。

これを瞬時に行うのがHTC U11に備わっているオートHDRブースト機能で、動画にも同様の技術を応用したとのこと。

光学式と電子式による手ぶれ補正

HTC U11には光学式と電子式による手ぶれ補正が備わっており、動きながら歩きながらビデオを撮ってもブレを軽減します。フラッグシップスマホでは当たり前になってきた手ぶれ補正ですが、効き具合は機種によりけりなので、その実力は試してみなければ分かりません。

前面カメラは背面を上回る解像度

自撮りに用いる前面カメラは1,600万画素で、背面の1,200万画素カメラを上回る解像度です。もちろん、解像度が上がれば画質も上がるというわけでは無いものの、意気込みから察するに自撮り力も高そうです。

また、背面カメラ同様に、前面カメラにもHDR撮影とノイズの除去機能が備わっています。

ちゃっかり防水にも対応。防水性能はiPhone 7と同じIP67

ちゃっかり防水に対応しているのもポイント。防水性能はiPhone 7と同等のIP67で、雨水などを防ぐ程度の防水性は確保されているとのこと。ただし、お風呂やプールに持ち込んだり沈めたりなど、生活防水の域を超えた使い方は避けたほうが良いでしょう。

最大のライバルはやはりGalaxy S8

HTC U11の前に立ちはだかる厚い壁といえば、やはりSamsung Galaxy S8でしょう。スペックはどちらもほぼ同等ですが、作りやデザインには大きな違いがあります。

Galaxy S8と比べた時、HTC U11の弱点といえばオーディオジャックを備えていないことと目新しさに欠けるという点。いずれ日本へ上陸するであろう両機種、Galaxyに比べ認知度の低いHTCがどこまで巻き返せるかが争点となりそうです。

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