ソフトバンク回線の格安SIM「Hitスマホ」登場。料金や機種など

  • 2016-08-13
  • 2017-10-26

岐阜県高山市に本社を置くケーブルテレビ局、飛騨高山ケーブルネットワーク株式会社は、ソフトバンクの子会社であるSBパートナーズ株式会社とタッグを組み、ブランド名を「Hitスマホ」とするMVNO(格安SIM)サービスを8月22日より提供開始します。

ソフトバンクグループが提供する通信サービス「ワイモバイル」は、100%自社での運営となるためMVNOには属しません。ソフトバンク回線を利用したMVNOブランドの誕生は、Hitスマホが国内初となります。

飛騨高山ケーブルネットワーク:MVNOサービス [Hitスマホ] 提供開始の案内

飛騨高山ケーブルネットワーク、MVNOサービス「Hitスマホ」を提供開始 | SBパートナーズ株式会社 | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンクグループ

Hitスマホのプランと基本使用料

提供されるプラン

提供が開始されるのは、音声通話+データ通信SIMのみ、データ通信専用のSIMは存在しません。

プランは、月々使える高速通信データ量が3GB、5GB、10GBの3つ、月々1GBなどのライトプランは用意されていないものの、通信容量に関して最低限のニーズはカバー出来ているものと思われます。

プランによって定められた、月々の高速通信量の上限を超えると、通信速度が最大200kbpsまでに制限されます。

月額料金

基本使用料は、新規契約者向けの通常料金と、飛騨高山ケーブルネットワーク加入者向けの割引料金に分かれます。飛騨高山ケーブルネットワークが提供している「Hit TV」や「Hit NET」に既に加入済みの方は、通常料金よりも400円安い料金で使うことができます。

料金プランは税別価格で以下の通りです。

通常料金

  • 高速通信3GBプラン:月額1,980円
  • 高速通信5GBプラン:月額2,380円
  • 高速通信10GBプラン:月額3,380円

飛騨高山ケーブルネットワーク加入者向けの割引料金

  • 高速通信3GBプラン:月額1,580円 (通常料金-400円)
  • 高速通信5GBプラン:月額1,980円 (通常料金-400円)
  • 高速通信10GBプラン:月額2,980円 (通常料金-400円)

高速データ通信容量の追加について

もし、月々の高速データ通信容量を超えてしまった場合、100MBにつき200円で容量の追加購入が出来ます。しかし容量あたりの価格を計算すると、容量を追加購入するより、月額に含まれた料金の方が全然安いです。

よほど特別な理由がない限り、容量の追加購入はしない方がお得ですし、最初から少し余裕をもってプランを契約したほうが賢明です。

通話、SMS、オプションについて

通話やSMSの料金は一般的な格安SIMと足並みをそろえた感じですが、オプションの種類には多少の貧弱さを感じます。

今のところ、かけ放題のオプションもありませんので、頻繁に通話をする方には不向きかもしれません。

通話料とSMS利用料

国内での通話料金は30秒20円SMS送信料は1通3円と、一般的な料金水準です。格安SIM本来のメリットである”低価格でのスマホ運用”を実現するために、通話を頻繁にする方はLINEなどの活用をおすすめします。通話料ってバカになりませんからね!

オプションサービス

オプションサービスは豊富ではなく、基本的なサービスのみ取り揃えているといった感じです。今後増える可能性もありますが、現在は4つのオプションが用意され、利用料金は税別で以下のとおりです。

  • 留守番電話プラス:月額300円
  • グループ通話:月額200円
  • 割込通話:月額200円
  • ナンバーブロック:月額100円

契約・解約手数料と違約金

新規契約時の手数料

新規契約時に事務手数料として、基本料金とは別に初月のみ3,000円が請求されます。初期費用3,000円はどの格安SIM業者も横並びで、お決まりと言って良いのでしょう。

解約時の手数料

解約時には、解約のタイミングに関わらず、解約手数料2,000円が必要です。これは「違約金」ではなく、あくまでも「解約手数料」として請求されます。

違約金について

回線を契約してから12ヶ月以内に解約した場合、違約金として10,000円を請求されます。これは「違約金」とは別名目での徴収、別途解約手数料2,000円が掛かることになります。

Hitスマホの最大のデメリットである、縛りと解約手数料

キャリアのデメリットである「◯年縛り」「解約解除料」ですが、Hitスマホはこの両方を見事に取り入れています。全く褒められた話ではありません。縛りが緩く、解除料の発生しない契約、すなわち気軽に乗り換えられる事を望んで「格安SIM」を選ぶユーザーは多いはずですが、これでは本末転倒と言えます。

契約から12ヶ月未満(最低契約期間)で解約した場合

Hitスマホの最低契約期間は、12ヶ月(1年)に設定されていて、期間内に解約すると違約金が発生します。また、タイミングに関わらず、解約時には2,000円の解約手数料が課せられます。もし契約から1年を過ぎる前に解約する場合、違約金と解約手数料の両方を払う必要があります。

違約金が10,000円、解約手数料が2,000円ですので、1年以内に解約の際は12,000円必要です。下手したらキャリアの解約手数料よりも高額になってしまいますので、Hitスマホは”少なくとも1年使う事”を前提に契約すべきです。

契約から12ヶ月以降に解約した場合

契約から12ヶ月以降、つまり最低契約期間外に解約した場合ですが、やはりこれも料金が掛かります。先程も触れたように、解約時期に関わらず「解約手数料」として2,000円が掛かります。

回線の契約時に初期手数料が掛かるだけならまだしも、最低契約期間を過ぎても手数料を請求、格安SIMとしてこれは有りなのだろうか…。

Hitスマホで使える端末について

公式アナウンスによると、

のようなSIMフリースマホに対応しているとのこと。また、これらのスマホとSIMをセットにしたプランも提供されるようです。

「ソフトバンク回線のMVNO」と聞いて、「ソフトバンクが発売したスマホなら使えるの?」と疑問を持つ方も居るでしょう。残念ながら、ソフトバンク版の白ロム端末をそのまま流用することは出来ず、ソフトバンクにSIMロック解除を依頼して、端末をSIMフリー化することで使えるようになります。

富士通 arrows M03 SIMフリースマートフォン

FREETEL SAMURAI MIYABI (雅) SIMフリースマートフォン

FREETEL Priori3 LTE

筆者的に、「Hitスマホ」どう思うのか?

月額料金の面でも、違約金の面でも、どうしても割高感が否めません。せっかくソフトバンク回線なのに、ソフトバンクの白ロム端末をそのまま流用できないという点も、イマイチしっくり来ません。

筆者が好きな楽天モバイルmineoなどと比べてしまうと、残念な点が多いので、残念ながらHitスマホの契約は見送ろうかな…と思ってます。

 

楽天モバイル:安心・お得な格安スマホ(スマートフォン)/格安SIM

mineo(マイネオ)|ドコモ・auどちらでも使えるおトクな格安スマホ(SIM)

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