
スマホで簡単かつ本格的な写真編集したいなら「Fotor」が良さげ
- 2016-11-28
- 2016-11-28
スマートフォンのカメラは年々進化しており、フラッグシップ機は一昔前のコンデジクラスの撮影能力を持っています。筆者も、今メインで使っているカメラはXiaomi Mi5sですし、今のところは十分画質に満足しています。
もちろん、本格的な写真を撮りたいならデジタルカメラが一番。しかし、写真をアルバムで管理したり、お気に入りの写真をSNSで共有したり、自由度の高さを求めるならばスマホは良い撮影道具として活用できると思うのです。
また、パソコンを使わずとも写真の編集を簡単にこなせてしまうのもスマホの良いところですが、使う編集アプリによって使い勝手は大きく左右されます。
FotorはiPhoneでもAndroidでも使えて、簡単な操作で本格的な写真編集が出来ます。また、モバイル版と少々操作感は変わりますが、MacとWindowsに対応したパソコン版アプリも配信されているので、既にご存知の方も居るかと思います。
この記事では、スマホ版Fotor主な機能と、使用方法をまとめました。
Fotorの編集機能は主に3つ
Fotorを開くと、エディタ、コラージュ、カメラの3つが並んだ画面が表示されるかと思います。Fotorの編集機能はこれら3つに分類され、用途に応じて使い分けましょう。
エディタ
エディタ機能は、既に撮影した写真を取り込んで編集出来る、まさにFotorの顔とも言える機能です。この後詳しくご紹介しますが、細部に至るまで本当によく作り込まれていて、簡単な補正からかなり凝った加工まで、自由自在です。
コラージュ
コラージュ機能とは、先ほどのエディタ機能とは根本的に異なり、複数枚の写真を組み合わせて一枚の写真を作り上げます。
素材を集めて作り上げる作業は、パソコンのお仕事と思われがちですが、Fotorを使えばスマホだけで簡単にコラージュ画像を仕上げられます。
SNSにアップしたい画像が沢山ある時は、コラージュ機能を使ってまとめてしまいましょう。
カメラ
その名の通り、カメラを起動して写真を撮ります。
もう既に編集したい画像が用意できている場合は、エディタ機能を使えば良いのですが、新たに写真を取ってから編集へ移りたい場合はこのカメラ機能を使いましょう。
エディタは機能満載ですが、カメラ機能は標準のカメラアプリと何ら変わらないシンプルな作りです。
まずは基本的な編集機能をチェック
既に撮った写真を編集したい場合、トップ画面から「エディタ」を選びましょう。
すると、写真を選ぶ画面へ移りますので、さっそく編集したいものを選びましょう。
明るさ – BRIGHTNESS
まずは明るさの調節です。光量が足りずに写真が暗くなってしまった場合、明るさを上げれば何とかなる事が多いです。しかし、明るくし過ぎると、全体的に白っぽくなってしまいますので、注意が必要です。
コントラスト – CONTRAST
コントラストは、明るい部分と暗い部分の差を調節します。コントラストを上げれば明暗の差がはっきりとして、メリハリのある仕上がりになります。
何だかのっぺりして眠たい写真だな…と思ったら、コントラストを少し上げてみて下さい。逆に、全体的にきつい印象を受けたならば、コントラストを下げてみると良いでしょう。
飽和 – SATURATION
飽和度を調節します。筆者はカメラにあまり詳しくないので細かい事は全く分かりませんが、スマホのカメラ含めデジタルのカメラは鮮やかな赤色が苦手と、聞いたことがあります。
濃い赤色の花や紅葉を撮ると、赤色の階調が失われてしまって、全体的にのっぺりした写真になってしまうんだとか。色の飽和は、飽和度のパラメータを調節して防ぎましょう。
-100にするとモノクロになり、+100にするとめちゃくちゃ色が濃くなります。±10辺りで調節すると良さそうです。
シャープ – SHARPNESS
シャープネスは、写真の輪郭の強調具合を調節するパラメータです。+へ振ると境界線がくっきりと際立ち、逆に-へ振ると境界線がボケて曖昧になります。
メリハリを付けたいなら上げて、優しく滑らかに仕上げたいなら下げましょう。
ビネット – VIGNETTE
ビネットとは、写真の四隅が中心よりも暗い現象を指し、トンネルの中から外を覗いたような風合いから「トンネル効果」とも呼ばれているようです。
トイカメラの醍醐味でもあるビネット効果は、レトロな雰囲気を演出できるエフェクトとしてFotorの編集機能にも組み込まれています。
ビネットを0にすると無加工状態で、+100にすると写真の周りが暗くなります。
シャドー – SHADOW
この後紹介する「ハイライト」とペアとして使われる事が多く、シャドーは暗い部分の光量を調節します。
暗い部分を明るくしたい時はシャドーを上げて、暗い部分をさらに暗くして全体を引き締めたい時には下げましょう。
ハイライト – HIGHLIGHT
ハイライトはシャドーと相反し、明るい部分に限って光量の調節が出来ます。暗い部分はそのままで、明るい部分を更に際立たせたい時は上げ、逆に明るすぎる部分を落ち着かせたい時には下げると良いでしょう。
色温度 – TEMP
色温度について説明しだすと、この記事には収まらないほど長くなってしまいそうなので、ここでは割愛。簡単に言うと、光が発する温度を表現するための値で、デジタルカメラはホワイトバランスによって色温度を調節しています。
Fotorの色温度を上げると、暖色が強調され赤みを帯びて、逆に下げると寒色が強調されて青っぽくなります。
トーンカーブ – TONE CURVE
これは使いこなすためには相応の経験と知識を要するツールですが、明るさや色味を階調毎に調節出来るのがトーンカーブです。
ここまで紹介してきた明るさやコントラスト、シャドー、ハイライトなどの調整は、全てトーンカーブでこなすことが出来るのです。
Fotorには本格的なトーンカーブが備わっていて、画像全体の調節に加え、赤・緑・青の色別での調節も出来ます。
トーン – ADJUST
トーンは、写真全体の色味を変えたい時に使います。下の画像ではかなり極端に設定していますが、3枚とも全く異なる色味に仕上がっていることが分かるかと思います。
Fotorならではの機能の数々
ここまでは、基本的な編集機能についてご紹介してきましたが、いよいよFotorならではの機能の数々に迫ります。
シーン – SCENES
写真を撮った時の状況に合わせて、13あるシーンの中から最も適切なものを選んでみましょう。
例えば、「日陰」を選べば暗所の光量が底上げされますし、「フラッシュ」を選べば写真全体の光量が上がります。
エフェクト – EFFECTS
おそらくこれがFotor最大の目玉ではないでしょうか。エフェクト機能を使えば、いろいろ考える事無く写真の風合いをガラリと変える事が出来て、写真の知識を持ち合わせていない方でも簡単にオシャレな写真を作れます。
種類も豊富で、例えばモノクロ1つとっても非常に数多いエフェクトがプリセットされています。更に、有料アドオンを購入すれば更に多くのエフェクトを選ぶことが出来ます。
ストラクチャー – STRUCTURE
これは使い所がイマイチ分からない項目ですが、ストラクチャーでは写真全体のディテールとグラデーションを調節出来ます。
クロップ – CROP
ここまでは写真の風合いや色味、明るさの調節に関するパラメータばかりでしたが、クロップでは写真のサイズを変更できます。
比率を変更したい時や、写真の一部をトリミングしたいときにはクロップを使いましょう。ちなみに、Instagramへ投稿するときには、写真を1:1へトリミングしてから細かい調節に移ると良いでしょう。
回転 & 反転 – ROTATE & FLIP
その名の通りで、写真を90度ごと回転させたり、左右上下反転させることが出来ます。
フレーム – FRAMES
これまた面白い機能です。フレーム機能を使えば、写真に枠を付けてデコレーションすることが可能で、面白いフレーム素材が沢山揃っています。
こちらもエフェクト同様、ストアで追加購入できます。
フォーカス – FOCUS
フォーカス機能は、ある一点を強調させたいときに便利なツールです。うまく調節すれば、一眼レフカメラで撮ったような背景のボケた写真を擬似的に作ることが出来ます。
青い点を中心に、白い円の周囲をボカすことが出来ます。
f値を動かすことで、ボケ具合を調節出来ます。
円状だけではなく、帯状のボケも演出できます。
テキスト – TEXT
編集した写真にテキストを追加できます。フォントやカラーのカスタマイズも自由自在で、テキストボックスの大きさを調節して好きなところへ配置しましょう。
ステッカー – STICKERS
写真へちょっとしたアクセントを加えたいときには、ステッカー機能を使いましょう。
もともと数多くのステッカーが揃っていますが、追加購入も出来ますので、お気に入りを見つけたら購入してみてはいかがでしょう。
モザイク – PIXELATE
写真に個人情報などの写したくないものが写ってしまった時は、モザイク処理を施しましょう。
複数の写真を組み合わせて一枚に!コラージュ機能
筆者はあまり馴染みの無い機能ですが、Fotorではコラージュ画像も簡単に作成できます。SNSへ思い出の写真を投稿したいけど、お気に入りの写真の枚数が嵩み過ぎてしまった時には、コラージュ機能を使ってコンパクトにまとめてしまいましょう。
トップ画面から「コラージュ」を選ぶと、ベースとなるレイアウトが沢山表示されますので、好きなものを選びましょう。
組み合わせる画像を決めたら、あとは自由自在にカスタマイズしていくだけです。
Fotorは下のリンクから無料でダウンロード出来ます。