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2017年版 Fire7/HD8/HD10 ベンチマークや電池持ち、充電時間を比較

  • 2017-11-16
  • 2017-12-25

以前、アマゾンのFireタブレット現行3機種「Fire 7」「Fire HD 8」「Fire HD 10」の特徴や主なスペックを比べる記事を書きましたが、その時はまだ全機種が手元に揃っていなかったので、どうしてもカタログスペックに限った比較になってしまいました。

あれから2ヶ月ほど経ちましたが、無事に全て勢揃いしたので、ベンチマークスコアや電池持ち、充電に要する時間など、実機に触れないと分からない部分をチェックしてみました。具体的な数字を交えながら各機種の違いを詳しくご紹介しますので、購入を検討されている方はぜひ最後までお読み下さいね!

Amazon Fire 7 タブレット

Amazon Fire HD 8 タブレット (2017年モデル)

Amazon Fire HD 10 タブレット (2017年モデル)

各種ベンチマークスコアの比較

まずは、それぞれの処理性能を具体的な数値で捉えやすくするため、ベンチマークスコアを比較してみましょう。今回用いたアプリは「Antutu Benchmark」「Geekbench 4」「3DMark Ice Storm Unlimited」の3種類です。

Antutu Benchmark

Fire HD 10 vs Fire HD 8 vs Fire 7 Antutu Benchmark スコア

まずはド定番のベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」による計測結果を見てみましょう。3D(グラフィック処理)、UX(実際の動作速度)、CPU(プロセッサの能力)、RAM(実行用メモリの速度)という4部門から成り、それらを合計したものが総合スコアになります。

3機種中最も優れていたのは総合スコア約6.1万点のFire HD 10で、Fire 7やHD 8の2倍ほどの数字を叩き出しました。参考までに、約3万円のSIMフリースマートフォン「Huawei nova」は6.3万点なので、2万円以下でここまで食らいつくとは驚きです。

最もスコアが低いのはFire 7で、特に悲惨なのは2千点を切る3Dスコア。ゲームには不向きと読み取れますね。

Geekbench 4

Fire HD 10 vs Fire HD 8 vs Fire 7 Geekbench 4 スコア

次に、人間の頭脳にあたる「CPU」の処理能力を測る「Geekbench 4」を試してみました。注目すべきは、1コアあたりの性能を測る「シングルコアスコア」と総合力を測る「マルチコア」の2つになります。

最も高性能なFire HD 10はシングル1,230・マルチ2,074、続いてFire HD 8がシングル623・マルチ1,682、そしてFire 7はシングル446・マルチ1,199を記録。シングルコアスコアではHuawei novaに勝るFire HD 10ですが、マルチコアでは惨敗しており、4コアと8コアの違いを見せつけられる結果となりました。

3DMark Ice Storm Unlimited

Fire HD 10 vs Fire HD 8 vs Fire 7 3DMark Ice Storm Unlimited スコア

最後に、3Dグラフィックの描写力を測る「3DMark」の「Ice Storm Unlimited」です。やはりこちらもFire HD 10の圧勝で12,514点、Fire HD 8は半分以下の5,834点、最下位はFire 7で4,598点となりました。

電池の持ち時間はHD 10とHD 8がまさかの逆転

電池の持ち具合についても詳しく調べてみました。いつもは、「PCMark」というベンチマークアプリに備わっているバッテリーテストツールで検証していますが、Fire 7では何度試しても途中で中断されてしまうので、新たな方法で実施しました。

YouTubeの動画を流しっぱなしの状態で放置し、「Battery Mix」というアプリを用いて残量を逐一ログとして残すという方法です。画面の明るさ半分の状態で周囲光に合わせる自動調節機能はオフ、音量は3分の1程度、そして通信はWi-Fiのみに設定し、限りなく平等な条件のもと測りました。

バッテリー残量100%から0%に至るまで、Fire 7は約7.5時間、Fire HD 8は約10.5時間、そしてFire HD 10は12時間という結果に。

さて、ここでアマゾン公式のスペック表をチェックすると、Fire HD 10は10時間、Fire HD 8は12時間持つとされています。しかし、今回の検証では立場が逆転してしまい、「HD 10が最も長持ちする」という結論に至りました。

充電時間はFire 7 < HD 10 < HD 8。いずれも遅い

これは以前ご紹介したデータの使い回しになってしまいますが、フル充電に要する時間も見てみましょう。

最も速く充電できるのは、3機種のうち最もバッテリーの小さなFire 7で、掛かった時間は3時間40分。Fire HD 10は付属の9W急速充電器を使った場合で4時間20分掛かり、最も時間を要するのは5時間10分のFire HD 8です。

電池持ちはそこそこ優秀なFireタブレットですが、充電に要する時間は今どきのスマホの2〜3倍なので、人によってはストレスを感じるかもしれません。汎用の急速充電器(5V/2.4Aなど)を用いても、タブレット側が対応していないため頭打ちになってしまうので、次のモデルではぜひとも改善してほしいものです。

Amazon Fire 7 タブレット

Amazon Fire HD 8 タブレット (2017年モデル)

Amazon Fire HD 10 タブレット (2017年モデル)

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