レビュー

Fire HD 8 2016の性能と電池持ちをベンチマークで測ってみた

  • 2017-03-08
  • 2017-10-25
8/10
  • 1万円台タブレットとしては十分な性能
  • バッテリー持ちもそこそこ良い
  • グラフィックがかなり弱く、3Dゲーム等には不向き

購入してから半年ほどが経過してしまいましたが、以前レビューしたアマゾンのタブレット「Fire HD 8」ネタを復活させます。

というのも、このブログの実機レビューではお馴染みのベンチマークテストですが、そういえばFire HD 8では走らせていなかったな…。というわけで、この記事では取り忘れていたFire HD 8のベンチマーク結果を公表します。処理性能だけでなく、電池持ちに関してもレビューしますので、Fire HD 8の購入を検討されている方は参考にして頂ければ幸いです。

詳しいレビューに入る前に、今回登場するHD 8は2016年モデルです。これよりも前に2015年版が出ているのですが、それとは全くの別物です。

Amazon Fire HD 8 タブレット

ベンチマークアプリはapkを入手

ベンチマークアプリはAmazonのアプリストアではなく、apkファイル(いわゆる野良アプリ)の配布サイトよりダウンロードしました。初めはFire OS版のAntutuで計測しようと試みましたが、上手く動かなかったので、仕方なく野良アプリを使いました。

結果問題なく動きましたが、非正規ルートからのアプリダウンロードはセキュリティ面での危険性が高いため、真似なさらないほうが良いです。

Fire HD 8 2016年モデルのベンチマークスコア

それではFire HD 8 2016年モデルのベンチマークスコアを載せます。バラツキを補正するため、3回連続して計測しました。

Antutu Benchmark 6.2.7

まずはAntutu Benchmark。バージョンは最新の6.2.7です。結果は1回目:33903点 / 2回目:33655点 / 3回目:33896点で、平均値は33786点となりました。

Fire HD 8 2016 Antutu Benchmark

スコアの内訳(1回目)は以下のとおりです。

3Dスコア 3676
UXスコア 12852
CPUスコア 11977
RAMスコア 5398

他のAndroidデバイスと比較すると、下のグラフのようになります。

Fire HD 8に載っているSoCはMediaTekのMT8163で、性能はMT6753やSnapdragon 615と同じくらい。低スペックスマホでよく使われるSnapdragon 410よりかは若干高性能なので、1万円のタブレットとしては上出来と言えそうです。

Fire HD 8 2016 Antutu Benchmark 比較

Geekbench 4

次はCPUやメモリの性能を調べるGeekbench 4のスコアです。

シングルコアスコアは1回目:594点 / 2回目:595点 / 3回目:601点で、平均値は596点となりました。続いて、マルチコアスコアは1回目:1520点 / 2回目:1540点 / 3回目:1583点で、平均値は1547点となりました。

Fire HD 8 2016 Geekbench 4

12時間駆動を謳うFire HD 8の電池持ちを検証

Fire HD 8は旧モデルよりも電池駆動時間が伸びたとのことで、販売ページのスペック表には“12時間”と記載されています。ただこれはあくまでも公称値で、実際のところは調べてみないと分かりません。というわけで、バッテリー持ちも検証してみました。

登場するのはこれまたベンチマークアプリで、「PCMark」の中の「Work 2.0 battery life」という機能を使いました。Webブラウジングや映像処理を自動で繰り返し、残量100%のバッテリーが20%になるまでに掛かった時間を測るので、かなり正確な電池持ちを知ることが出来るのです。

結果は9時間4分でした。奇遇なことに、大容量バッテリー搭載の5.9インチスマホ「Huawei Mate 9」とほぼ同じ結果となりましたので、公称値に満たないものの電池持ちは良いと言えそうです。

仮に、Wi-Fiを切ってオフライン環境でのビデオ視聴などであれば、12時間使い込めそうな感じはしますね。

Fire HD 8 PCMark バッテリーテスト

なぜかアプリの表示がおかしいことになっていますが、気にしないでください(汗)

性能もバッテリー持ちも悪くは無い。コスパは優秀

今回の記事は随分とあっさりしていましたが、総評して終わろうと思います。

まず性能に関してですが、2万円くらいの格安スマホに近いイメージです。お世辞にも高性能とは言い難く、重たい3Dゲームアプリや複数アプリの常駐には滅法弱いものの、Webブラウジングやアマゾンビデオの視聴などのライトユースに限ればかなり快適に使えます。

次にバッテリーですが、これはなかなか優秀です。筆者は電子書籍を読んだりオフラインでのビデオ視聴などにFire HD 8を活用していますが、これまで電池持ちの悪さを感じることは無かったので、公称値もあながち嘘では無いのかなと思います。

ただし、インストールしているアプリの種類・数や、使い方などによって、電池の持ち具合は大きく変わるはずです。その点はご了承下さい。

ちょっとした不満点はあるものの、販売価格が12,980円(16GB)というのはとても魅力的。性能はある程度割り切って、アマゾン色強めなFire OSは受け入れて、コストパフォーマンスの良さを求めるなら、Fire HD 8 2016は十分に買いなタブレットだと言えるでしょう。

Fire HD 8は、下のAmazonリンクから購入できます。

Amazon Fire HD 8 タブレット

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