Fire HD 10 2017総合レビュー:本体のつくり、ディスプレイ、機動性(Part1)
- 2017-11-27
- 2018-03-25
アマゾンが手がける格安タブレット「Fire」シリーズは、Fire 7・HD 8・HD 10の3機種がラインナップされており、HD 10は最も高価。
以前は「高い割に出来が悪い」と酷評されていたこの機種ですが、2017に大幅なモデルチェンジを迎えたことで、旧型とは比にならないほど性能や使い心地が改善されています。3機種の中では、最もお買い得といえるかもしれません。
この記事では、Fire HD 10 2017年モデルの見どころ、性能、ベンチマーク結果、主な使い道、そして一緒に買いたい周辺アクセサリまで一挙にご紹介します。
Amazon Fire HD 10 タブレット (Newモデル)
目次
開封の様子と付属品について
Fireシリーズを象徴するオレンジ色のパッケージで、表には本体の写真が大きくプリントされています。
パッケージ裏面には主なスペックが書かれており、今作の特徴は、ディスプレイの画質向上と性能向上、MicroSDカードの最大容量の引き上げなどなど。
お菓子の箱みたいに、開封口をペリペリっと破ります。
Fire HD 10に加え、簡単な説明書のほか、充電器とMicro USB↔USBケーブルが同梱されています。
充電器の出力は、最大5.2V / 1.8A=9.36Wで、Fire 7やHD 8に付属する充電器の2倍ほど。Fire HD 10は、その大柄なボディにあわせてバッテリーも大容量を積んでいますが、この専用充電器を用いることで速く充電されるわけですね。
Fire HD 10の充電器と、7およびHD 8のものを比べてみました。下画像の左がHD 10用で、一回り大きくなっていますね。
充電する際には、付属のUSB to Micro USBケーブルを充電器へ繋ぎ、Micro USB端子をタブレット側へ挿し込みます。
では、いよいよ本体を取り出します!
Fire 7やHD 8より大きくて重いが、苦は感じない
7インチのFire 7と8インチのFire HD 8に比べると、Fire HD 10はデカイです。7やHD 8なら片手で縦持ち出来ますが、HD 10になると流石にそれは無理なので、手のひらや膝の上へ乗せて操作するといったスタイルになりますね。
本体の面積は、長辺が262mm で短辺が159mmで、これに最も近いのがB5サイズのプリント紙。ノートパソコンをしまうような鞄やショルダーバッグがあれば、難なく持ち運べます。ただ、よほど手の大きい方でなければ片手でがっつりホールドするのは難しいので、持ち運びやすさを最優先するならFire 7がベストですね。
計りに乗せてみたところ、本体重量は497.1gありました。(公称値500gですが、誤差の範囲)
「Fire 7の1.7倍」「Fire HD 8の1.35倍」と表すと、持ち運びはキツいんじゃない…?と思いきや、実のところ10.5インチiPad Proより20〜30g重い程度。薄型ノートパソコンの半分ほどなので、持ち運びも十分現実的であると言えます。
ただ、本体の厚みは1cm弱(9.8mm)あるので、「スタイリッシュさ」という点ではiPadの圧勝です。
画面がデカく、なおかつ綺麗でとても見やすい
Fireタブレットで「HD」を冠する機種は、Fire HD 10とHD 8の2つ。「HD」とはすなわち画面解像度を示していますが、HD 8は縦1,280 x 横800ピクセルに対し、HD 10はそれよりも解像度の高い1,920 x 1,200のディスプレイを備えています。
HD 8はその名前のとおり“HD”ですが、HD 10に関しては“Fire FHD 10”とでも名付けるべきだったのかもしれません。
解像度だけでなく、映像の“密度”にも注目してみましょう。Fire HD 10の場合、1ピクセルあたりの画素数を示すppi(ピクセルパーインチ)は224で、これはMacBook Pro Retinaと同水準。
最近のスマホはもっと高精細ですが、目を遠ざけて見るタブレットであれば十分な密度で、小さな文字や写真の輪郭が実に滑らかに映し出されます。
プライムビデオでは「1080p」を選択可能で、これはつまり原寸大表示=ドットバイドット表示が出来るということ。画面がフルHDに満たないHD 8では、例えフルHDの動画を持っていたとしても、表示される段階で画質が劣化してしまうので、フルHDをそのまま楽しめるのはHD 10の特権。
また、IPS方式のディスプレイを採用しているため、発色や視野角なども非常に良好です。
本体側面の装備について
端子やボタン類は天面に集約されている
接続端子や物理ボタンなどは、全て本体天面に集約されています。下画像の左から、電源ボタン、Micro USB、マイク、3.5mmオーディオジャック、音量上げ・下げ。
デュアルスピーカー
スピーカーは片方の側面に2つ設けられており、本体を横へ倒すとステレオ効果を得られます。1万円の割に音質は悪くないですし、そこそこの音量と臨場感は得られるので、じっくり聴き込まなければ許容範囲です。
最大256GBのMicro SDカードに対応
旧型にもMicroSDカードスロットは設けられていましたが、今回の2017年モデルではサポートされる最大容量が200GBから256GBへアップしました。
流石に256GBのMicroSDとなると、そのお値段はFire HD 10本体を超えてしまいそうですが、パソコン並みの大容量ストレージも実現できてしまうとは、なかなかロマンがありますね。

Amazon Fire HD 10 タブレット (Newモデル)
次のページでは、Fire HD 10の主な仕様やベンチマークを交えた性能検証、電池の持ち具合等についてご紹介します。
初めまして”あぜみち”と申します。
HD10 でタブレットデビューしました、これからたどたどしく使い始めます。 ところHD10でプロジェクターで画像を投影することは可能でしょうか?
よろしくお願いいたします。
プロジェクターで投影するということは、何かしらの方法でタブレット本体とプロジェクターを繋ぐ必要がありますね。
ざっと調べてみたところ、以前のモデルはMiracastやケーブル接続による出力に対応したものもありましたが、残念ながら現行モデル(Fire 7、HD 8、HD 10)では出来ないようです。
詳しくは、アマゾンのヘルプページ「Fireタブレットとテレビなどのディスプレイを接続する」をご覧下さい↓
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/?nodeId=201686930
はじめまして。
ちょうどこのタブレットの購入を考えていたので、助かりました〜
性能については大体把握できましたが、電池持ちはどんな具合でしょうか?
使用状況によって左右しますが、Webブラウジングや読書であれば9〜10時間、動画視聴だと7〜8時間といったところかなと思います。