レビュー

Bluetoothで繋がるMajestouch MINILA Air黒軸メカニカルキーを購入

  • 2018-03-02
  • 2018-03-02
9/10
  • 持ち運びも現実的なコンパクトボディ
  • Bluetooth接続で、様々なデバイスと連携できる
  • 4種の軸、2種の配列(JIS or US) 計8種類という豊富なラインナップ
  • キーキャップが2色成型ではないので、使い込んでいくうちに印字が消えてしまいそう

仕事でバリバリ使うためのメインキーボードとして、「FILCO Majestouch MINILA Air」を新調しました。結論から申すと、筆者の理想像に限りなく近いキーボードで、ほぼ間違いなく「2018年買ってよかった物ランキング」上位に食い込みましたよ!

購入に至るまでの経緯や本キーボードの特徴、実際の使い心地や活用例など、一通りレビューします。

FILCO Majestouch MINILA Air Bluetooth 3.0ワイヤレス接続 メカニカルキーボード

FILCO Majestouch MINILA Airの特徴、買った理由など

場所問わず使える、重めのUSキーボードが欲しかった

今回購入したのは、Majestouch MINILA Airの黒軸・US配列モデル。前々からずっと気になっていたキーボードなので、ポチった理由を語りだすとキリがありませんが、簡潔に述べると「場所問わず使える、重めのUSキーボード」が欲しかったんです。

「場所を問わず」という条件であれば、選択肢はいくらでもあり、Logicoolやエレコム辺りのBluetoothキーボードなら3,000円前後で買えますね。しかし筆者は、キータッチが重めで尚且つUS配列のBluetoothキーボードを求めており、それらの条件を併せ持つのはMajestouch MINILA Airくらいしか見つかりませんでした。

言わずと知れた変態キー「Happy Hacking Keyboard Professional」も眼中にありましたが、そちらは3万円と超高価なので、自分には分不相応かなと。また、キー配置にかなり癖があり、一度それに慣れてしまうと他へ乗り換えられなくなりそう…といった懸念のもと、見送りました。

「Majestouch MINILA」をBluetooth化して「Air」を冠したモデル

ダイヤテックのブランド「FILCO」が展開する「Majestouch」シリーズは、ビジネスからゲーミングまで幅広いニーズに応えるべく、ラインナップがとにかく豊富。スタンダードモデルの「Majestouch 2」やキートップに印字の無い「Majestouch NINJA」が定番ですが、極限までキー数を減らしてコンパクトに収めた「Majestouch MINILA」シリーズも根強い支持を集めています。

そして、MINILAのサイズ感をそのまま維持しつつBluetooth化したのが、この「MINILA Air」。モバイル性を重視したメカニカルキーボードなのです。

軸は4種類、配列は日本語(JIS)or英語(US)をラインナップ

Majestouchシリーズは、メカニカルキーでは超定番の「CHERRY MXスイッチ」を採用しており、ラインナップは青軸・赤軸・茶軸・黒軸の4種。それぞれ打鍵音や重みが異なり、打ち心地を大きく左右します。筆者が選んだのは、リニアストロークタイプで押下圧が最も強い「黒軸」。

  • 青軸:押下圧は50g ±15g。クリック感があり甲高い打鍵音が特徴で、ゲーミング向き。
  • 赤軸:押下圧は45g ±15g。キーを押し込むほど重くなるリニアストロークタイプで、黒軸よりも軽め。
  • 赤軸:押下圧は45g ±20g。クリック感はあるが青軸よりも静かなので、万人受けする。
  • 黒軸:押下圧は60g ±20g。赤軸同様にリニアストロークタイプだが重めなので、文字入力に最適。

そして、キーボード配列は日本語JIS(68キー)と英語US配列(67キー)から選べ、今回購入したのはUS配列。

同梱物

ではでは、お待ちかねの開封の儀!パッケージ表面はこんな感じ↓

FILCO Majestouch MINILA Air パッケージ

裏面にはキー配置やDIPスイッチの機能説明が書かれています。

FILCO Majestouch MINILA Air パッケージ裏側

本格的な説明書も入っているので、戸惑うことは無いでしょう。右上にチラ見えしてますが、単3のアルカリ乾電池2本が予め付属しています。

FILCO Majestouch MINILA Air 開封

取り換え用のキーキャップ5個と、キーキャップを取り外す専用工具「FILCO Keypuller」が同梱されています。

FILCO Majestouch MINILA Air 付属品

キーボード本体の作りをチェック

上から見た様子がこちら↓ 先ほども書いたとおり、今回購入したUS配列の他にJIS配列(むしろこっちが一般的)がありますが、どちらも仮名文字が無いので、外観は非常にスッキリあっさりしています。

FILCO Majestouch MINILA Air 上から見た様子

キーキャップやフレーム、全てのパーツはマットな手触りなので、黒色でありながら指紋が目立ちにくいのは嬉しいポイント。

FILCO Majestouch MINILA Air キーキャップ拡大

黒軸↓

FILCO Majestouch MINILA Air 黒軸

各スイッチや電池ボックスは裏面にあります。単3電池2つで駆動し、ダイヤテック曰く「約6ヶ月使用できます」としていますが、実際のところはどうなんでしょうね。

FILCO Majestouch MINILA Air 裏面

白色の小さな爪は、一部キーの機能を切り替えられるDIPスイッチで、白いステッカーにその使い方が記されています。おのおのの好みにあわせて変更しましょう。

FILCO Majestouch MINILA Air DIPスイッチ

スタンドを収納した状態だと、全高約4cm。

FILCO Majestouch MINILA Air 左側面

スタンドを立てると5cm弱。調節は無段階ですが、いかんせん中途半端な角度だと不安定なので、結局全開(全高4.5cm)にしました。

FILCO Majestouch MINILA Air スタンドを立てた様子

本体重量は約720g。スマートフォン4〜5台分・タブレット2台分くらいに相当するので、決して軽い訳ではありませんが、軽量薄型ノートパソコンとの組み合わせなら持ち運びも現実的。

FILCO Majestouch MINILA Air 本体重量

配列は少し独特だが、すぐに慣れる

下の写真は、テンキー無しのUS配列87キー(ARCHISS ProgressTouch TKL)とMajestouch MINILA Airを並べてみた様子。機能的にはどちらも同じなのですが、MINILAは「Del」や「PrtSc」といった拡張キーやファンクションキーは他のキーに統合され、矢印キーを含め67キーへ収めているので、独特なキー配置をせざるを得ません。

FILCO Majestouch MINILA AirとARCHISS ProgressTouch TKL 比較

当然、初めのころは打ち間違えが多発。右上の小さな「BackSpace」まで指が届かず隣の「~」を押してしまったり、スペースを押したつもりが両端の「Fn」を叩いていたりなどなど。使いこなせるのか…と少しばかりの心配はありましたが、2〜3日打っているうちにすっかり馴染んだので、今後末永くお付き合いできそうです。

FILCO Majestouch MINILA Air 打っている様子

矢印キー周辺の配置はかなり独特↓

FILCO Majestouch MINILA Air 矢印キー周辺

Page Up・Down、PrtScなどの本来右側に独立して設けられているキーは、他の文字キーに統合されており、スペース両脇のファンクションキーとの同時押しによって機能します。

FILCO Majestouch MINILA Air ファンクションとの同時押し

小さなBackSpaceキー↓

FILCO Majestouch MINILA Air Backspace

ペアリングの様子と活用例

まずは裏面の電源スイッチを入れ、その後「CONNECT」と書かれた小さなボタンを押します。ボタンは本体内部に隠れているので、スマホのSIM取り出しピンやクリップ等で押し込みます。

FILCO Majestouch MINILA Air ペアリング

すると、ペアリング作業開始を知らせる青いLEDランプが点滅し、パソコン側で検出できるようになります。あとは、画面の支持に従ってセットアップを進めればOK。

FILCO Majestouch MINILA Air ペアリング

そういえば、筆者のメインパソコンであるHackintosh(Mac OSを無理やりインスコした自作PC)はBluetoothアンテナ内蔵してないじゃん!と気付き、急遽手配したのがIOGEARのBluetooth 4.0 USBレシーバー

IOGEAR Bluetooth 4.0 USB Micro Adapter

相性問題を懸念していましたが、問題なく動作しました。

FILCO Majestouch MINILA AirをHackintoshで使う

Windowsの場合、英数↔日本語の切り替えは「Alt」と「~」で行いますが、それをそのままMINILAへ置き換えるとAlt + Fn + Escという3キー同時押しになってしまいます。切り替える度に3つ押すのは面倒なので、キーの位置はそのままで、「Alt」と「Esc」の2キー同時押しにアレンジしました。

MacではCtrlとスペースの同時押しが英↔日切り替えに相当しますが、Windowsと統一すべく、こちらもAlt + Escへ変更しました。

そうそう、パソコンに限らずタブレットやスマートフォンでも使えます。試しにアマゾンの格安タブレット「Fire HD 10」とペアリングして、ブログの更新作業を行ってみましたが、もはやバソコン同然の快適性。

FILCO Majestouch MINILA AirをFire HD 10で使う

「快適にブログ書きたいけど、金銭的な余裕が無い」という方!もしかすると、パソコンへ手をだす前にこのキーボードを買ってしまったほうが、よほど幸せになれるかもしれません。

2色成型なら尚良かったのに…!

文字入力に最適な打ち心地、程よいサイズ感とモバイル性、そしてワイヤレス。筆者が求めていた要素をほぼ全て網羅したFILCO Majestouch MINILA Air US配列・黒軸モデルですが、唯一の不満点というかワガママを申すならば、2色成型キャップモデルが欲しかった!

2色成型キャップとは、印字が表面プリントされているのではなく埋め込まれている方式のキーキャップを指し、どんなに擦れても絶対に印字が剥がれません。今まで使ってきたARCHISSのキーボードがそれです。

一方、Majestouch MINILA Airは表面にプリントする方式の一般的なキャップで、悪く言ってしまうと「シールを貼り付けただけ」なのです。レーザー刻印をUVコーティングで包むことで耐久性を高めているらしいですが、それでも使い込んでいればいつかは消えてしまうので、どうしても消耗品になってしまいます。

2色成型キーキャップと通常のキーキャップ

裏面を見比べてみると、一目瞭然。

2色成型キーキャップと通常のキーキャップ

一応、FILCO公式より交換用の2色成型キャップ無刻印キャップが販売されていますが、それらは104キー・87キー専用。配列が特殊なMINILAの場合、一部取り替え出来ないキーが含まれますし、仮に取り替えたとしても、Fnとの同時押しポジションを覚えておかないと使い物にならなくなります。

ホント、2色成型モデルがあれば、多少割高でも間違いなくそちらを選んでいたのですが…。今後への期待も込めて、総合評価は10段階中9としました。

FILCO Majestouch MINILA Air Bluetooth 3.0ワイヤレス接続 メカニカルキーボード

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