Elephone U Pro徹底レビュー:カメラ、ソフトウェア、顔認識、通信(Part4)
- 2018-02-21
- 2018-03-25
- これほど興奮する中華スマホは久しぶり
- 外観、付属品、ディスプレイ
- 性能、電池持ち、無線・急速充電
- カメラ、ソフトウェア、顔認識、通信
- 総評、販売状況
※この記事は4ページ目です。初めてご訪問された方は、1ページ目からお読み頂いたほうが分かりやすいかと思います。
Elephone U Pro Snapdragon 660 + 6GB RAM + 128GB ROM ブルーモデル
目次
カメラは及第点
Elephone U Proの背面には、2つのカメラを組み合わせたデュアルレンズカメラが搭載されており、Huaweiの2眼スマホみたくカラーカメラとモノクロカメラの組み合わせ。
実際の作例をご覧いただきましょう。各画像をクリックすると、別ウィンドウにて原寸大表示できますが、データ量が大きいためスマホの方はご注意下さい。
明るい屋外なら綺麗な写真が撮れる
デュアルカメラを活かした背景ぼかしモード
「ブラーモード」は、背景をぼかして被写体を浮き立たせる撮影方法。青いスライダーで絞り具合を調節できますが、Huaweiスマホのように撮影後のリフォーカスやぼかし調節ができないので、ぶっつけ本番となってしまいます。
この手の機能はハズレが大半なので、あまり期待はしていませんでしたが、U Proは良い感じでボケてくれます↓
暗所撮影
レンズはf/2.2と暗めで尚且つ光学ズーム非対応なため、暗所撮影ではブレやすくなり、おまけにノイズも目立ってしまいます。
Android 8.0搭載。日本語ロケールやPlayストアを標準装備
Androidは徐々に7.xのNougatから8.x Oreo置き換わりつつありますが、Elephone U Proもその流れに乗っかっていち早く8.0 Oreoを搭載。設定画面の構造がガラリと変わっているので、慣れを要しました。






顔認識によるロック解除
Elephoen U Proは、指紋認証に加え顔認証によるロック解除もサポートしており、設定アプリ→セキュリティと現在地情報→Smart Lock内にある「認証済みの顔」からセットアップできます。
iPhone Xのような本格的な3Dスキャンではなく、自撮りカメラで二次元画像として認識する方式をとっているので、セキュリティ性は甘々。本人の顔写真をかざしてしまうと、意図も簡単に誤魔化せてしまうので、心配な方は指紋認証オンリーで使いましょう。
肝心の認識速度ですが、Elephoneが謳う「0.08秒」は流石に盛り過ぎかと。あくまでも体感ですが、カメラに顔を向けてから0.5秒くらいは待たされます。
電源ボタンを押す→顔を向けて認証→ロック画面を上へスワイプといった流れになりますが、iPhone Xのようにスワイプした後に認証することが出来ないため、どうしてもワンテンポ遅れてしまいます。(認証される前にスワイプしてしまうと、PINコード入力か指紋認証を求められます)
指紋認証なら、背面のセンサーへ人差し指あてるだけで即座に解除出来るので、結局のところ顔認証は使わずじまいとなってしまいました。
モバイル通信について
当レビューの1ページ目でも書いたとおり、Elephone U Proは日本の通信バンドのごく一部しかカバーしておらず、国内向けのSIMフリースマホに比べると通信出来るエリアは限られますし、仮にエリア内であっても電波をキャッチしない可能性があります。
対応周波数帯は、以下のとおり。
- GSM:850, 900, 1800, 1900MHz
- WCDMA:B1, 8
- TD-SCDMA:B34, 39
- CDMA2000:BC0
- FDD-LTE:B1, 3, 7, 20
- TD-LTE:B38, 39, 40, 41
LTEはB1とB3を、3GはB1をカバーしているので、最も確実なのはドコモ回線。実際、ドコモ系MVNOである楽天モバイルのSIMを入れてみたところ、問題なく通信・通話出来ました。
サービスエリアマップを確認し、赤色(LTEエリア PREMIUM 4G)で塗りつぶされている地域であれば、おおむね通信出来るとみて良いでしょう。

Elephone U Pro Snapdragon 660 + 6GB RAM + 128GB ROM ブルーモデル