Elephone U Pro徹底レビュー:これほど興奮する中華スマホは久しぶり(Part1)
- 2018-02-21
- 2018-03-25
- これほど興奮する中華スマホは久しぶり
- 外観、付属品、ディスプレイ
- 性能、電池持ち、無線・急速充電
- カメラ、ソフトウェア、顔認識、通信
- 総評、販売状況
中国の新興スマホメーカーElephoneがつい先日リリースした「Elephone U Pro」が手元にやって来たので、実機を用いた徹底レビューをお届けします。
Elephone U Pro Snapdragon 660 + 6GB RAM + 128GB ROM ブルーモデル
今回レビュー用として「Elephone U Pro」の実機をGearBest様より提供頂いたため、タイアップ記事となっています。ステルスマーケティングではありませんし、中立で率直なレビューを致します。
目次
こんなに興奮する中華スマホは久しぶり!Elephone U Proの「ここが凄い」4連発
当ブログではこれまで、お値段の割に性能が良いコストパフォマンス抜群な中華スマホを積極的にご紹介してきましたが、最近の端末は良くも悪くも目新しさに欠ける印象を受けており、記事のマンネリ化も否めませんでした。
しかし、先日リリースされた「Elephone U Pro」はコスパだけでなくロマンも併せ持つ一台で、これほどまで興奮する端末に出会ったのは久しぶりな気がします。勢い余って今回のレビュー記事を書いた結果、気づけば5ページに渡る超大作に(笑)
詳しいレビューへ入る前に、Elephone U Proの「ココが凄い」ポイントを4つご紹介。
1. 左右がカーブした有機ELディスプレイ
左右に丸みをもたせたデュアルエッジスクリーンは、一年前にリリースされた「Elephone S7」の時点で実現していますが、今作のU Proではそれが有機ELになって蘇りました。液晶とは比べ物にならないほど映像が美しく、パリッとした発色と黒の沈み込みが堪りません。
2. 洗練されたガラスボディ
背面は一面ガラスコーティングされており、見る角度によって反射模様が変わる特殊なラミネート加工によって透明感あるデザインに仕上がっています。
先日レビューした「Elephone S8」によく似たデザインですが、そちらは細部の詰めが甘くチープな印象を受けました。一方、U Proは工作精度と質感が改良され、よりスタイルッシュなフォルムへ変身したことで、高級感すら感じられる出来栄えとなっています。後ほど沢山の写真を交えながらご紹介しますね!
3. 待望のSnapdragon 660搭載
個人的に大絶賛したいのが、MediaTek製チップではなくQualcommチップ、それも性能の高い「Snapdragon 660」を搭載している点。旧作のS8やS7には、MediaTek製の10コアチップHelio X25、X20が載っていますが、ハイエンドと謳うにはいささか不十分な性能で、その割には電力を食います。
Snapdragon 660はHelio Xシリーズと大差ない処理性能ですが、電力効率は格段に優れており、より長いバッテリーライフを実現。しかも、OPPO R11やZenFone 4といった超メジャーなスマホに採用されているチップですから、Elephoneのような新興メーカーが相乗りしてくれたことには素直に感動しました。
4. ワイヤレス充電とQC3.0の二刀流
Qi規格によるワイヤレス充電をサポートしており、汎用のQi充電器があれば、いわゆる「置くだけ充電」が可能です。これはGalaxyシリーズや最新iPhoneにも備わっている機能ですが、中華スマホでは非常に珍しいので、これを皮切りに他の新興メーカーも前向きに検討してくれればと思います。
ただ、充電に時間を要するのはワイヤレス充電の弱点。Elephone U Proは、Qualcommの急速充電技術「QuickCharge 3.0」にも対応しているので、普段はワイヤレス・急いでいる時は急速充電といった具合でシーンに応じて充電方法を選べます。
手にする前に知っておきたい注意点も
しかし、完全無欠という訳ではなく、手にする前に知っておきたい注意点もいくつか。
3.5mmイヤホンジャックが無い
最近のスマホあるあるですが、このElephone U Proもまた3.5mmイヤホンジャックが備わっておらず、端子はUSB Type-Cオンリーとなります。従来の有線接続イヤホンを使う場合、同梱されるアダプターを噛ませねばならないので、スマートに使いたいならBluetoothイヤホンを用意しましょう。
もしくは、以前ご紹介したUSB-C接続イヤホン「Xiaomi Mi ANC & Type-C in-Ear Earphones
技適マークが付いておらず、対応周波数帯も日本向きではない
中華スマホ全般にいえることですが、「技適マーク」が付いておらずソフトウェア上での表示もできないので、これを日本国内で使うともれなく電波法違反となります。技適なしのスマホを使って摘発されたという話は聞いたことがありませんが、一応この事は念頭に置いた上で、100%自己責任のもと購入および使用して下さい。
というか、そもそもElephone U Proは国内の通信バンドのごく一部しかカバーしていないので、通信エリアは限られますし、仮にエリア内であっても電波をキャッチしづらい場合があります。一応ドコモ系MVNOで通信は出来ましたが、基本的にはWi-Fi運用が好ましいです。
中華スマホにしては割高
Elephone U Proのお値段は400ドル、現在の為替レートだと4.3万円ほど。Elephone S8よりも100ドル以上高価で、Snapdragon 835搭載のハイエンド機「Xiaomi Mi6」とほぼ同価格なので、中華スマホにしてはやや割高感のある機種ですね。
有機ELディスプレイに惹かれる方、ユニークなデザインを求める方にとっては“買い!”といえますが、処理スペックやベンチマークの数値を最優先する方には薦められません。
主なスペック
OS | Android 8.0 Oreo |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 660 14nm FinFETプロセス CPU:4x 2.2GHz + 4x 1.84GHz GPU:Adreno 512 |
ストレージ | 64GB、128GB(レビュー機) |
メモリ | 4GB、6GB(レビュー機) |
ディスプレイ | 対角5.99インチ 2,160 x 1,080ピクセル AMOLEDディスプレイ Corning Gorilla Glass 5 |
内側カメラ | 800万画素 |
外側カメラ | 1,300万画素カラーカメラ + 1,300万画素モノクロカメラ |
バッテリー容量 | 3,550 mAh |
拡張 | USB Type-C |
SDカード | 最大1TBのMicro SDXCカードに対応 |
センサー | GPS、重力、近接、環境光、ジャイロ、電子コンパス、HALL、指紋、NFC |
SIMカード | Nano-SIM x2 (片方はMicro SDカードスロット兼用) |
幅 x 厚さ x 高さ | 72.5 x 8.4 x 154.0mm |
本体重量 | 166g |
カラー | ブルー(レビュー機)、ブラック、レッド、グレー |

Elephone U Pro Snapdragon 660 + 6GB RAM + 128GB ROM ブルーモデル