6型WQHD画面を備えたベゼルレススマホ「Elephone S8」遂に発売
- 2017-08-23
- 2018-02-17
クーポンページの更新がてら、GearBest.comを覗いていたところ、前々から気になっていたアイツが登場していました!以前レビューした「Elephone S7」の後継モデルにあたる「Elephone S8」が登場し、販売も始まったようです。
旧作S7の見た目はSamsung Galaxy S7に酷似していましたが、今作では作りを刷新し、今流行の「3辺ベゼルレス」を取り入れることにより、まるで画面をそのまま持っているかのようなスタイリッシュデザインを実現しています。シャープが売り出した「AQUOS CRYSTAL X」や、ベゼルレスの代名詞とも言える「Xiaomi Mi MIX」と基本構造は同じです。
Mi MIXほど高性能ではないものの、デカコアSoC「Helio X25」や実行用メモリ4GBという構成は3万円の格安機種としては健闘しており、フルHDよりも高解像度なWQHDの6インチディスプレイというのもなかなか興味深いです。
現在、通販サイトGearBest.comでは予約注文を受け付けており、気になるお値段は279.99ドル。筆者は発売を知ったと同時に速攻ポチったので、現物が届き次第、その使用感やパフォーマンス等をまとめたレビュー記事を皆様へお届けできればと思います。
Elephone S8
目次
Elephone S8のスペック
基本スペック表
OS | Android 7.1.1 |
---|---|
プロセッサー | MediaTek Helio X25 10コア 2.5GHzx2 + 2.0GHzx4 + 1.4GHzx4 |
ストレージ | 64GB |
メモリ | 4GB |
ディスプレイ | 6インチ 2,560 x 1,440ピクセル(WQHD解像度) |
内側カメラ | 800万画素 |
外側カメラ | 2,100万画素 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
拡張 | USB Type-C x1 |
SDカード | 無し |
センサー | GPS、指紋認証、周囲光、重力、ジャイロ、ホール、近接 |
SIMカード | Nano-SIMカード x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 152 x 8.6 x 80.7mm |
本体重量 | 195g |
カラー | ブラック、ブルー、レッド(現状未発売)、ゴールド(現状未発売) |
対応周波数帯
Elephoneでは毎度のことですが、対応周波数帯は最小限です。LTEのB1、B3、そして3GのB1はカバーしているので、ドコモ回線ならなんとか通信できそうです。
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
- WCDMA:B1/8
- FDD-LTE:B1/3/7/20
- TDD-LTE:B38/40
とはいえ、技適のルールが定められている国内において、こういった技適無しの海外スマホは原則として使用禁止です。スマホの技適違反で摘発された!なんて話は聞いたことありませんが、購入される方はあくまでも自己責任でお願いしますね。
画面占有率91.3%の3辺ベゼルレスデザイン
Elephone S8の最大の売りは、なんといっても「3辺ベゼルレス」によるスタイリッシュなデザイン。本体上部と左右側面の縁は極限まで削られており、画面占有率は驚異の91.3%。ディスプレイをそのまま持っているかのような感覚に浸れそうです。
前面には6インチのWQHD解像度ディスプレイ搭載
ベゼルレスを極める本体前面には、6インチの液晶ディスプレイが備え付けられています。
注目すべきはその解像度で、Elephone S8にはフルHDよりも1.7倍ほど大きな「WQHD」です。縦2,560 x 横1,440なので、ベゼルレス仲間であるXiaomi Mi MIX(2,040 x 1,080)やDOOGEE MIX(1280 x 720 = HD)よりも高精細。
ただ、個人的にはフルHD止まりでも良かったのでは?と思います。バッテリーの消耗も、GPUへの負荷も増えてしまいますし、筆者のメインスマホ「Huawei Mate 9」は5.9インチ・フルHDですが、「荒い」「汚い」と感じたことはないので。
iPhone 7 Plusと同等のサイズ感を実現
大型スマホと聞いて「iPhone 7 Plus」を思い浮かべる方は多いかと思いますが、Elephone S8はそれよりも0.5インチ大きな画面を備えつつ、本体サイズは7 Plus同等に抑えています。ちなみに、Xiaomi Mi MIXは6.4インチ(縦横比は16:9よりも若干縦に長い17:9)なので、それをほんの少し小型化にしたような感じでしょうか。
アンテナバンドの無いメタル背面をガラスコーティング
背面は、独特な光の反射を演出するメタリック素材をガラスコーティングしており、見る角度によってニュアンスを変える仕掛けはElephone S7から受け継いでいるようです。指紋は目立ちそうですが、この思い切ったデザインは嫌いじゃないですよ。
電波の通り道を担う樹脂製アンテナバンドは、底面と天面の目立たない位置に設けられているので、背面のデザイン損ねる要素はなにもありません。
カラーバリエーションはブラック、ブルー、レッド、ゴールドがあるようですが、レッドとゴールドに関してはまだ未発売。筆者は、特徴的なブルーモデルを購入しました↓
販売はされていないものの、公式ページに写真だけ掲載されているレッドモデル↓ こちらも存在感が凄い。
3万円にしては健闘しているスペック
ルックスはそれなりに良くても、中身つまりスペックがダメダメだったら使い物にならない訳で、中華スマホにおいてはそういった機種が散見されます。
この「Elephone S8」も飛び切りハイスペックとは言い難いですが、国内で販売されている同価格帯の機種よりもワンランク上のパワーを持っており、同類の中華製ベゼルレス機種と比べても一線を画していると言えるでしょう。
SoCは10コアの「Helio X25」を採用
SoCは格安機ではお馴染みのMediaTek製ですが、ラインナップ上ではハイエンドの部類に入る「Helio X25」を採用。CPUの仕様は変態的で、2基のCortex-A72 2.5GHz・4基のA53 2.0GHz・4基のA53 1.4GHzを組み合わせ、デカコア=10コア構成となっています。
同SoCを積む「Vernee Apollo」のAntutuスコアは約9万点
実は以前、同SoCを積む「Vernee Apollo」というスマホをレビューしています。その時に実施したAntutu Benchmarkテストでは約9万点を記録したので、Elephone S8もおそらく同水準かと。
他のスマホと比較してみます。Apolloに積まれているSoC「Helio X25」はX20の強化版ということで、FREETELのSAMURAI KIWAMI2と同じくらいのスコアを記録し、性能も殆ど変わりません。
Huawei P9やApple iPhone 6と同じくらいのスコアですので、ハイエンドには届かぬもののスマホとしては高い水準です。十分に実用的なパフォーマンスを備えていると言えますね。
4GBの実行用メモリと64GBのストレージ
実行用メモリ(RAM)は4GBとなかなかの容量で、現行のAndroidにおいて不足する場面はそうそうありません。いくつものアプリを同時に起動したり切り替える際、メモリ量に余裕があると体感速度にも直結するため、評価できるポイントでしょう。
データを保管するストレージ(ROM)に関しては、現状では64GB一択。ただ、今後の売れ行きによっては、安価な32GB版や128GBを積むプレミアムモデルなど、Elephone S7みたく幅広いモデルが展開される可能性もあります。
なお、Micro SDカードは使えません。Elephone S7にはNano-SIM兼用というかたちで装備されていたので、乗り換えを検討されている方は要注意です。
4,000mAhの大容量バッテリーを内蔵するが、持ち具合は未知数
新機種を見つけると、筆者は真っ先にバッテリーの容量をチェックし、諸々のスペックから持ち具合を勝手に見積もるのですが、Elephone S8に関しては何とも言えません。
WQHDディスプレイやHelio X25など、消耗に拍車を掛けるような要素は盛り込まれているものの、大きな筐体には4,000mAhと割りかし大容量なバッテリーが内蔵されています。なので酷い消耗は無いはず、というより無いと願いたいですね。
ただ、手元にあるElephone S7は、3,000mAhバッテリーを積みつつも実際の持ちはあまりよろしくないため、Elephoneと聞くとどうしても電池持ちの悪さを懸念してしまいます。

Elephone S8
GearBestにてプリセール開始。早速ポチりました
おそらく昨日から始まったものと思われますが、中華製品を幅広く取り扱う通販サイト「GearBest.com」では、Elephone S8のプリセールを実施中です。現段階では注文のみ受け付けている状況で、実際に出荷されるのは9月26日→11月4日以降とアナウンスされています。
昨日Twitterにも載っけましたが、筆者は発売を知ったと同時に注文しました。実機が届き次第、レビュー記事を書きますので、乞うご期待!
【2017年10月7日追記】プリセール当初は9月26日出荷予定でしたが、それから10月26日→11月4日へと延期され、当分届きそうにありません…(泣)
【2017年10月14日追記】昨日、「Elephone S8を出荷したよ」とのメールが届きました!早ければ今月中にレビュー記事を投稿できそうです。
ちょうどよいタイミングで割引クーポンが配布されており、それを適用することで239.99ドル=約2.6万円でゲットできましたが、残念ながら既に台数上限に達してしまったもよう。ただ、今後も再び値下げされることが考えられるので、情報をキャッチしましたら当記事もしくはGearBestのクーポンまとめページにて随時発信していく予定です。
最新の価格や販売状況については、下のリンクからGearBestの製品ページをご確認願います↓

Elephone S8
後日、レビュー記事を書きました
GearBestのプリセールに飛び乗ってから2ヶ月あまりが経ちましたが、やっと現物が手元に届きました。外観の様子や詳しいベンチマーク結果、カメラの画質などなど、別記事「Elephone S8実機レビュー WQHD液晶が美しい中華製ベゼルレススマホ」にて一通りまとめましたので、気になる方は要チェック!
昔、Elephoneを使ったことがありますが、裏でゲームアプリを勝手にインストールされる改造OSが使われていました。販売元がそうしたのかElephone社がそうしたのかは定かではありませんが、中国圏のスマホを使う場合のリスクを明記した方がいいと思います。
日本語非対応かな?
入荷したらレポートお願いします