PD対応でノートPCも可!dodocool 20100mAhモバイルバッテリーを購入
- 2018-01-30
- 2018-01-30
これまで当ブログでは多くのモバイルバッテリーをレビューしてきましたが、今回ご紹介する「dodocool 20100mAhモバイルバッテリー DP13」は、パソコン+スマホの両刀使いにとって理想形と言える製品でしょう。
では早速、記事の本編へGO!
dodocool DP13 USB-PD対応 45W 20100mAhモバイルバッテリー
目次
「dodocool 20100mAhモバイルバッテリー DP13」を購入した理由
レビューへ入る前に、今回「dodocool 20100mAhモバイルバッテリー DP13」を購入した理由、経緯について説明します。
まあ、簡潔に述べてしまうと、「USB-PD対応のノートパソコンを充電したかった」というのが最大の理由ですが、それなら他にも選択肢はいくらでもありますよね。有名どころでいえば、「Anker PowerCore Speed 20000 PD」や「RavPower RP-PB058 26800mAhバッテリー」など。
しかし、筆者の愛用する中国Xiaomi製の「Mi Notebook Air 12」と「Mi Notebook Pro」は、USB-PD対応でありながら市販のPD対応バッテリーでは充電できないという弱点を抱えています。唯一の選択肢は、実質Xiaomiの純正品であるZMI製「 QB820」になりますが、海外通販サイトから取り寄せねばならず、というかそもそも在庫切れ!
両機種とも、とびきり電池持ちに優れたパソコンではないため、外に持ち出してガッツリ作業するとなれば、やはり外部バッテリーが恋しくなります。
そんな中、中華ガジェット界では名の知れたレビューサイト「ガルマックス」さんを拝見していたところ、「Windowsユーザーも必見!45W出力対応のPDモバイルバッテリー」いう心惹かれるレビュー記事が!
dodocool DP13のAmazonページでは45W以上の充電器が付属するMacBook Proも充電できると書いてます。また、僕がレビュー中のXiaomi Mi Notebook Air 13.3も最大出力65Wの充電器が付属するノートパソコンです。
最大出力45Wのdodocool DP13に最大65W充電器が付属しているXiaomi Mi Notebook Air 13.3を接続したところ、バッチリ充電できました。
Windowsユーザーも必見!45W出力対応のPDモバイルバッテリー「dodocool DP13」レビュー! – ガルマックス
そしてアマゾンの販売ページには…↓
互換性のあるデバイス:小米科技ミノートUSB-Cポートと空気(12.5 “&13.3″)
なんと驚いたことに、Mi Notebook Air 12 / 13を正式サポートしている。ならば、Notebook Proもいけるのでは!?と、ダメ元半分・期待半分で注文してみました。
開封&本体外観のチェック
当ブログではこれまでに幾度となくdodocoolさんの製品をご紹介してきましたが、毎回のごとくシンプルなダンボール箱で届きます。
中身は簡素な作りですが、梱包状態は100点満点。
同梱物は、モバイルバッテリー本体、両端USB-Cのケーブル、USB to MicroUSBケーブル、そして簡単な説明書。持ち運び用ポーチがついていれば尚良し…ですけどね。
早速、モバイルバッテリー本体の作りをチェックしていきましょう。
外装は金属製で、寒い今の季節、部屋の隅に放置しておくとキンキンに冷えます。全面真っ黒に塗装されていますが、表面はマットな質感なので、手でベタベタ触っても思いのほか指紋は目立ちません。
ポートは天面から見て左側面に全て集約されており、最大出力45W・入力30WのPD対応USB Type-C端子が1基、最大出力12WのUSB Type-A端子が2基並んでいます。
加え、電池残量を示すインジケータと、インジケータを点灯させる小さなボタンも備わっています。
裏面には、当バッテリーの仕様が事細かに記されています。
手持ちのはかりに乗せてみたところ、本体重量は481.1gありました。「一般的なスマホ3台分」と例えると、ヘビーな印象を受けてしまいますが、「薄型ノートパソコンの半分ほど」と考えれば大したことありませんね。
左にiPhone X、右にはRavPower RP-PB058 26800mAhバッテリーを並べ、サイズ感を比べてみました。
iPhone Xよりも横幅はスリムなので、片手で楽々握れますし、RavPower RP-PB058のような野暮ったさは感じられません。携帯性も見た目もナイスです。
USB-PD対応のノートパソコン3機種で検証
USB-PDに対応しているノートパソコン3機種と、USB-C接続のワットチェッカーを用いて、検証してみました。
Xiaomi Mi Notebook Air 12 2016年版
まずは、Core-m3 6Y30搭載のファンレスノートパソコン「Xiaomi Mi Notebook Air 12」。
サードパーティ製のバッテリーや充電器をことごとく受け付けてくれなかったこの機種ですが、dodocool DP13を繋いだところしっかりと充電ランプが点灯し、40W前後で充電されました。
DP13を使った場合、標準の45W充電器を使った場合、そしてDP13で充電しながらドラクエXベンチマークを走らせ続けた場合。それぞれの充電ペースを調べてみました。
いずれも、バッテリー残量20%の状態からスタートし、それから30分間の動向をログとして記録。最も速く充電されたのは45W出力の純正充電器で、30分間で38%増。DP13はそれよりも僅かに引けを取る結果となりましたが、ほぼ誤差の範囲内です。
また、ドラクエXベンチを走らせてCPUやGPUへ負荷を与え続けても、順調に充電されていきました。
Xiaomi Mi Notebook Pro
続いて「Mi Notebook Pro」を用いて検証。
CPUとしてCore i5-8550Uを、そして独立したGPU(グラフィックチップ)としてNVIDIA GeForce MX150を搭載し、ノートパソコンとしては高い処理性能を確保しています。その代わりに消費電力が増しており、付属する充電器は、先ほどのAir 12よりもハイパワーな65W出力。
つまり、45W出力のDP13で充電できるか否かが焦点になりますが、結果から言うと問題なく充電されました。ワットチェッカーは40W超えを示し、バッテリーのフルパワーである45Wに限りなく近い水準。
ただし、65Wの純正充電器に比べると、速度は劣ります。65W充電器は30分間充電して35%増えたのに対し、DP13は22%増に留まりました。ドラクエベンチを走らすと更にペースは落ちて、30分間でたったの14%増という結果に。
Teclast F6 Pro
つい最近レビューしたばかりの中華ラップトップ「Teclast F6 Pro」でも試してみます。こちらはも約20Vで出力されますが、アンペア数は先ほどよりも低く、27W前後で充電されました。
スマホとの相性もばっちり
PD対応のXiaomi Mi MIX 2とHuawei Mate 9
まずは、Snapdragon 835搭載のスマートフォン「Xiaomi Mi MIX 2」で検証。
QualcommのQuickCharge 3.0に対応する旨は公式サイトに記されているものの、PDに関してはノータッチ。しかし、“隠れ機能”としてPDをサポートしており、約12V x 1.6〜1.7A = 20W前後の充電を確認できました。
一年近く使っているHuawei Mate 9ですが、コイツがPDに対応している、と知ったのはごく最近。試してみると、確かに15〜18W前後で充電されました。
ちなみに、「Huaweiスーパーチャージ」が発動した際に見られる「超急速充電中」は現れず。
iPhone 8やiPhone Xに急速充電可能
そうそう、iPhoneも忘れてはなりません。
今のところ、iPhone 8、8 Plus、Xの3機種がUSB-PDをサポートしています。ケーブルはApple純正のUSB-C – Lightningケーブルを使用。

Apple USB-C to Lightningケーブル
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実際にiPhone Xの実機でテストしてみた結果、残量70%くらいまでは16W前後で充電され、以降はバッテリーへの負荷を抑えるために徐々にペースが落ちていきます。2時間掛からぬうちにフル充電できました。
PD対応スマホなら1時間半〜2時間ほどでフル充電できる
3機種の充電時間をまとめたものが、下のグラフです↓ バッテリー残量一桁の状態でも、1時間半〜2時間あれば確実にフル充電できることが分かりました。
3台のデバイスを同時に充電できる
ここまでPDにフォーカスしてお伝えしてきましたが、複数デバイスの同時充電にも注目です。
dodocool DP13には、最大12Wで出力される通常のUSBポートが2基付いており、USB-C含め計3基の端子が備わっています。そして、全ポートから一斉に電力を供給することが可能で、ノートパソコン + スマホ + タブレットといった具合で3台のデバイスを同時に充電できます。
(下の写真は、Mi Notebook ProとiPhone Xを同時充電している様子)
しかしその場合、45Wをすべての機器で山分けするかたちとなるため、バランスを考えなくてはなりませんね。バッテリーのキャパを超えてしまうと、パソコンへの電力供給が追いつかなくなり、緩やかなペースでPCのバッテリーが削られる“ジリ貧状態”に陥ってしまいます。
モバイルバッテリー本体への充電は?
ここまでお読み下さった皆さんの中には、「モバイルバッテリー本体の充電はどうするのよ?」と疑問をお持ちの方も居られるかと。
単刀直入に申してしまうと、USB-C端子が出力と同時に入力も兼ねていて、充電器→USB-Cケーブル→バッテリーというルートを辿って電力が供給される仕組みとなっています。ただし、最大入力の30Wで充電するには、PD対応のUSB-C充電器を別途買わなければなりません。
一応、スマホにオマケとして付いてくるようなUSB充電器でも代用できます。しかし、20,100mAhという大容量を満タンにするには相当な時間を要するので、↓のようなハイパワーなPD充電器は半ば必須アイテムとなるでしょう。

UGREEN USB-PD / QC3.0対応 30W 充電器
筆者みたくデバイスをいくつもお持ちの方には、同社の6ポート(USB-C x1 + USB x5)・計60W出力の据え置き型充電器をお薦めします↓

dodocool 60W 6ポートUSB-PD対応充電器 DA124
結論:モバイラーならぜひ手にしたい、現状最有力のパーフェクトバッテリーだ!
最大45W出力かつPD対応でノートパソコンも充電できる上、スマホやタブレットの同時充電も可能で、しかも持ち運びやすい。パソコン+モバイル端末を持ち歩く方なら、ぜひとも常備しておきたい、現状最有力の素晴らしいモバイルバッテリーだと実感しました。
最後に気になるお値段ですが、記事を執筆している2018年1月30日、アマゾンでの販売価格は5,499円です。モバイルバッテリーとしてはお高めですが、競合製品のAnker PowerCore Speed 20000 PD(7,999円)やRAVPower RP-PB058(6,999円)に比べると割安感があります。
少々ニッチではあるものの、確実な需要が見込めそうなdodocool DP13。興味の有る方は、下のリンクより販売ページをご覧下さい↓

dodocool DP13 USB-PD対応 45W 20100mAhモバイルバッテリー