Core m3-7Y30に3K液晶の中華ノートPC「CUBE Thinker」が気になる

  • 2017-05-13
  • 2017-12-03

そういえば、先日Xiaomiのラップトップ「Mi Notebook Air 12」をGearBestにて購入しました。香港からの発送なので少々時間かかりそうですが、今か今かと到着を心待ちにしています…。っと、いきなり脱線してしまいました(笑) 今回もまた中華ガジェットネタをお届けします。

中華タブレットと聞けば、誰しもが思い浮かべるであろう大手メーカー「CUBE」。最近になって同社がリリースした「CUBE Thinker i35」というノートパソコンが個人的にとても気になっており、下調べを兼ねてスペックや特徴などをまとめてみました。

CUBE Thinker

中華PCらしくないハイスペックっぷり

2〜3万円程度の格安もしくは激安製品が占めている中華タブレット・パソコン。しかし、このCUBE Thinkerは3999人民元(現在の円レートで6.6万円)と高価で、お値段相応の高いスペックを備えるのが特徴です。サブ機としてはもちろんのこと、用途によってはメインマシンとしても使い込めるでしょう。

スペック表

CUBE Thinkerのスペックは以下のとおりです。

OSWindows 10 Home
プロセッサーIntel 第7世代(KabyLake) Core m3-7Y30 2コア/4スレッド 1.0GHz〜2.6GHz
ストレージ256GB SATA3.0 SSD
メモリ8GB LPDDR3
ディスプレイ13.5インチ 3,000 x 2,000ピクセル IPS液晶ディスプレイ タッチ操作対応
グラフィックチップIntel HD Graphics 615
光学ドライブ無し
バッテリー駆動時間7.6V 5,000mAh 取り外し不可
接続端子USB3.0 x2、USB3.0 Type-C x1、3.5mmオーディオジャック x1、電源端子 x1
サイズ312 x 15.4 x 238mm
本体重量1.6kg

最新のIntel第7世代Core m3-7Y30を採用

スペックの要となるプロセッサですが、最新のIntel第7世代(KabeLale)の省電力CPU「Core m3-7Y30」を採用しています。2コア/4スレッドでベースクロックは1.0GHz、負荷がかかると最大2.6GHzまでクロックアップします。

省電力と言っても、中華タブレットに有りがちな「Atom」とは別格。12インチMacBookやSurface Pro 4の最下位版、そしてXiaomi Mi Notebook Airにも同じくCore m3が載っているので、それらと同等の性能です。動画編集やゲームには不向きと言わざるを得ませんが、Webブラウジングや軽い写真編集程度の軽作業であれば難なくこなせます。

Geekbenchスコアの比較表を作ったので、下に貼っておきます。一世代前のCore m3を搭載するMacBook 2016モデル(最下位版)を上回り、Core i5に迫るほど。

8GBメモリに256GB SSD

実行用メモリはLPDDR3規格の8GBを、ストレージは256GBのSSDを内蔵しています。ただ、SSDは高速なPCIeよりかは速度が劣るSATA 3.0接続なので、ストレージに関してはXiaomi Mi Notebook Air 13のほうが上ですね。

ディスプレイは13.5インチの3K解像度。MS Surfaceを意識?

この機種の強みはディスプレイで、なんと横3,000 x 縦2,000ピクセルの3K解像度を誇ります。そしてサイズは13.5インチ。ここまで聞いてピンときた方は居るでしょう、そうです、Microsoftの「Surface Book」と全く同じ仕様となっています。

アスペクト比は3:2ということで、よくある16:9や16:10の画面より縦に広がっています。しかしSurface Bookみたく画面とキーボードの取り外しは出来ず、タブレットスタイルでは使えませんが、タッチ操作には対応しています。個人的に、非2in1なのにタッチ操作って要るのか?と思ってしまいますが…。

なんと指紋認証センサーまで搭載

びっくりしたのが、指紋認証センサーを備えているという点。トラックパッドの左上隅に埋め込まれており、Windows Helloでの指紋認証に対応しています。これはMi Notebook Airには無い機能ですね。

弱点はモバイル性?本体重量は1.6kg

性能や実用性に関しては期待できそうなCUBE Thinkerですが、弱点はモバイル性ですかね。画面が13.5インチと大きいことも有り、本体の重量は1.6kgでMi Notebook Air 13やMacBook Airよりも数百gほど重いので、モバイルノートと言うには無理があるかなと思います。

15.4mmの薄型ボディは評価できるポイントですが、軽量化にはもう少し力を入れて欲しかったです。

グローバル向きなシンプルデザイン

これまで売り出されてきたCUBEのデバイスには、必ず「酷比魔方」とプリントされており、筆者はこのダサさ(すいません)故に購入をためらっていました。例えば、4万円台なのにCore m3を載せている「Cube Mix Plus」辺りはコスパの塊そのものなのですが、背面それもど真ん中に酷比魔方の文字が…。

しかしCUBE Thinkerではとうとうそれが廃され、天板にはThinkerの格好良さげなロゴがさり気なく描かれているのみで、とてもスッキリしたメタルデザインに仕上がっています。グローバル向きとして通用する、素晴らしいデザインだと思います。

ちなみに、「Thinker」とGoogle翻訳に入力してみたところ、「思想家」という意味らしいです。

高価だが、ぜひともレビューしてみたい一台

冒頭でもお伝えしたとおり、CUBE Thinkerの定価は3999人民元(現在の円レートで6.6万円)。日本から購入するなら、GearBestなどの中華通販サイトを通じて個人輸入になりますが、その場合1〜2割ほど上乗せされて7万円台といったところでしょう。「中華PC」のイメージとはかけ離れた高価な製品で、Xiaomi Mi Notebook Airの13インチ版と良い勝負です。

ただ、国内で同等スペックのものを買うとすれば10万円は超えるので、コストパフォマンスは悪くないと思います。何より、安さ重視のCUBEが出したフラッグシップマシンということで、レビュワーとしてはぜひとも手にしてみたい一台ですね。今後お金に余裕ができれば、実機を購入してレビューをお届けできればなと思っています。

CUBE Thinker

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