さり気なくCHUWI LapBookの新型登場。14インチでCPUはCeleron
- 2017-01-26
- 2017-03-01
以前に当ブログでもご紹介した中国メーカーCHUWIのノートパソコン「LapBook」に、新たなモデルが登場していました(過去形)。実は去年の12月下旬頃に発売開始されていたようですが、大した予告も無くあっさり登場したため、約一ヶ月前の出来事をやっと数日前に知った次第です。
新LapBookの詳細を調べてみたところ、旧モデルに引き続きこれまたなかなかコスパの良さそうな製品ではありませんか!中華パッド・PCでお馴染みのIntel Atomプロセッサから脱し、その上位に位置するCeleron N3450が採用されているので、低スペックながら確実に進化しています。
また、ディスプレイサイズが旧モデルの15.6インチよりも一回り小さい14.1インチへ変更され、若干ではあるものの軽量化と薄型化を実現しています。解像度は以前と同じく1,920 x 1,080のフルHDなので、作業スペースそのものは変わりません。
何よりも気になるのはその価格ですが、約50ドル値上げされて、現在GearBestでの販売価格は247.99ドル = 28,322円となります。スペックアップがそのまま値上げに響いた感じは否めないものの、3万円以下で買える格安ノートPCとしては良い選択肢だと思います。
CHUWI LapBook 14インチは下のリンクから購入できます。
なお、以前発売された15インチLapBookに関しては「2万円の15インチノートPC「CHUWI LapBook」がなかなか面白そう」の記事にまとめています。
目次
CHUWI LapBookのスペックと新旧比較
CHUWI LapBookのスペックチェックと、以前に発売された15インチモデルとの比較をしたいと思います。下の表の太文字+下線が、今回新たに登場した14インチモデルのスペックです。
OS |
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プロセッサ |
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グラフィック |
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メモリ |
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ストレージ |
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ディスプレイ |
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バッテリー |
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端子 |
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サイズ・重量 |
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最大の変更点はプロセッサ。AtomからCeleronへパワーアップ
LapBook 14インチの最大の変更点はプロセッサでしょう。
以前の15インチにはIntelのAtom x5-Z8300が採用されており、その性能は激安中華タブレットと同等で、パソコンとしては正に底辺スペックに位置していました。対する今回の14インチモデルには、AtomよりもパワフルなCeleronが採用されており、低スペックの領域からは脱していないものの着実に進化しています。
型番はCeleron N3450で、モバイル向けの最新アーキテクチャである「Apollo Lake」に属するCPUの一つです。基本クロックはx5-Z8300よりも低い1.1GHzですが、ターボブーストが掛かると最大2.2GHzまで達し、x5-Z8300の最大1.84GHzを上回ります。
性能をよりイメージしやすくするため、CPUベンチマーク「PassMark」のスコアの比較グラフを作ってみました。下をご覧下さい。
メモリとストレージは変わらず
メモリは4GBのDDR3L、ストレージは64GBのeMMCを搭載し、いずれも15インチモデルと全く同じ仕様となっています。
日本のアマゾンなどで3万円台のノートパソコンを探すと、メモリをたったの2GBしか積んでいないものが多く見受けれますが、LapBookではしっかり4GBを積載し、Windows 10をそこそこ快適に動かせる一定水準はクリアしています。
ストレージは64GBとノートパソコンにしては少なめですが、Micro SD(最大128GB)を用いれば、内蔵ストレージ64GB + SDカード128GBで最大192GBまで拡張が出来ます。
拡張ポートも変わらず
拡張ポートの数や配置においても、14インチと15インチは瓜二つです。
薄型化を図ったモバイル性重視の「モバイルノート」ではないため、ポートの種類は豊富です。フルサイズのUSBを2基備えていますし、Micro HDMIを用いて外部ディスプレイへの出力も出来ます。
- USB 3.0×1
- USB 2.0×1
- Micro HDMIx1
- Micro SDカードスロット(最大128GB)x1
- オーディオ端子x1
- 電源x1(充電する際に用います)
本体がややコンパクト・薄型になり、100gほど軽量化
画面のサイズからして当たり前ですが、14インチモデルは15インチよりも本体がコンパクトかつ薄型になり、重量は100gほど軽くなっています。
- 本体寸法:横329.2 x 縦220.5 x 厚み20.5mm
- 本体重量:1.74kg
ただ、薄型化や軽量化はほんとに微々たるものなので、違いを体感することは難しいかなと思います。
個人的に、CHUWIさんにはもう少し軽量化を頑張ってほしかったですね。1.74kgが1.5kg程度まで減量されれば、かなり持ち運びやすくなると思うので。
ベゼル幅は左右共に8mmに。以前よりも細く
兄弟機ということもあり、全体的なデザインは全く変わっていませんが、ベゼル幅はより狭くなりました。また、ベゼル部分は黒色の塗装が施されているため、より引き締まって見えます。
15インチモデルでは、画面右側のベゼルが14mm、左側のベゼルが10mmで、左右のベゼル幅が若干異なっています。これはあくまでも筆者の個人的な嗜好なのですが、左右対称デザイン大好きな私として、この左右非対称ベゼルはかなり気に食わないポイントでした。
それに対し今回の14インチモデルでは左右のベゼル幅が8mmに統一され、バランスの良い左右対称デザインとなっています。
3万円以下で買えるLapBook 14インチモデル
GearBestにて販売中。価格は247.99ドル
記事の冒頭でも書きましたように、筆者は発売のニュースを見逃してしまい、発売から一ヶ月ほど経ったタイミングでLapBook 14インチモデルの存在を知りました。なので、発売直後の価格は分かりませんが、中国のガジェット系ECサイト「GearBest」(ギアベスト)では2017年1月26日現在247.99ドル = 28,322円で販売されています。
CHUWI LapBook 14インチは下のリンクから購入できます。
旧モデルよりも50ドルほど値上がり
以前にご紹介した15インチ版のLapBookは194.99ドル=約2万円で発売されて、その安さとコスパの良さに驚きましたが、残念なことに今回の14インチモデルは50ドルほど値上がりしています。
AtomからCeleronへのアップグレードが値上げの最大の要因と思われ、この50ドルを大きいと見るかそうでないと見るかは人によりけりかと思います。値上げはされたものの3万円以下で買えるので、スペックを考えれば妥当なお値段だと捉えていますが、GearBestによる割引クーポンの配布やセールの実施には今後期待したいところです。
国内で買える同価格帯のWindowsノートに比べ、コスパの良さが際立つ
日本のアマゾンで予算3万円以内でWindowsのノートパソコンを探すと、いくつかの製品がヒットします。しかしその殆どがAtom CPUだったり、メモリやストレージが格安スマホ並に少なかったり、ディスプレイ解像度が低かったりと、一定水準のスペックを備えるものはなかなか見つけられません。
国内で買える同価格帯(2万円後半〜3万円台)のWindowsノートと比べると、LapBook 14インチモデルはコスパの良さが際立つので、お買い得感はありますね。