実機レビュー:CHUWI LapBook 14.1は質も価格もバランス良い一台
- 2017-03-01
- 2017-10-25
中国メーカーの格安ノートパソコンと聞けば、安かろう悪かろうなイメージが浮かんでしまいがちですが、一概には言えませんよ!
MacBookやVAIOは値段相応のスペックに高い品質が魅力的ですが、誰もが高価なノートパソコンを欲しているかといえばそうでもなく、格安機種の需要も絶えないわけです。アマゾンでも安いノートパソコンはいくつか販売されていますが、より格安でよりコストパフォーマンスに長けたものを求める方は中華ノートパソコンなんて選択肢も有りです。
この記事では、中華タブでお馴染みのCHUWIが販売する14インチノートパソコン「CHUWI LapBook 14.1」を皆様にご紹介しようと思います。製品の全体像、良いところとイマイチな点を分かりやすくまとめましたので、最後までお楽しみ下さい。
今回レビュー用として「CHUWI LapBook 14.1」の実機をGearBest様より提供頂いたため、タイアップ記事となっています。ステルスマーケティングではありませんし、中立で率直なレビューを致します。
CHUWI LapBook 14.1インチ
目次
CHUWI LapBook 14.1の外観・品質
性能や詳しい使い心地よりも先に、まず気になるのは品質。ということで、CHUWI LapBook 14.1の外観をチェックしていきます。
白いプラスチックボディ
LapBookは白いプラスチック筐体で、表面はサラサラとしています。高級感は感じられませんが、中華パソコンにありがちな脆そうで安っぽい作りではないので、満足です。
天板にはCHUWIのロゴのみ
天板にはCHUWIのロゴがプリントされており、至ってシンプルなデザインです。
ロゴの角度はThinkPad風(?)
ディスプレイ面
上蓋を開くとこんな感じ。ベゼルは黒で塗装されており、左右のベゼル幅は1cm弱(公称では8mm)なので、スタイリッシュに見えます。ディスプレイ下にはCHUWIのロゴ、右上にはLapBookの文字が。
液晶ディスプレイの表面はマットなアンチグレア加工が施されており、周囲光の反射を軽減します。細かい字もくっきりと見えるので、なかなか良いです。
ディスプレイの解像度は横1,920 x 縦1,080のフルHDで、スケーリング解像度は100%〜175%で設定出来ます。ウィンドウを2つ横並びにしても窮屈さを感じません。
ディスプレイ上にはお決まりのWebカメラ。200万画素でオマケ程度のクオリティなので、期待しない方が良いです。
ヒンジは135度
ヒンジの最大角は実測で135度で、クラムシェルタイプのノートパソコンとしては一般的なもの。作りはしっかりしていて良いと思いますが、片手で開こうとすると本体そのものが浮いてしまうので、もう少し緩くしてほしいです。
充実した拡張ポート。フルサイズUSBは2基搭載
CHUWI LapBookの拡張ポートはそこそこ充実しており、特にUSBが2基備わっている点(片方は2.0ですが)は嬉しいです。ただ、フルサイズのSDカードスロットは備えていないので、SDカードを使いたい方は別途アダプターが必要になります。
ディスプレイ面から見て左側面には、充電口、USB 3.0、Micro HDMIがそれぞれ1基設置されています。
反対の右側面には、USB 2.0、3.5mmオーディオジャック、Micro SDカードスロットがそれぞれ1基設置されています。
Micro SDカードスロットは最大128GBまで対応しているので、内蔵の64GB eMMCと合わせれば最大192GBまで容量を拡張できます。
裏面
裏面の四隅には黒いゴム足が取り付けられています。左右の小さな穴はスピーカーです。
3万円のノートパソコンにしては質感が良い
先ほどもお伝えしましたが、LapBookの筐体はプラスチックで作られています。ただ、プラと言ってもツルツルではなくサラサラとした表面に仕上がっているので、指紋や傷は付きにくいし見立ちにくいです。
また、力を入れた時のたわみが少なく、全体的にしっかりとした作りとなっていますので、安心して持ち運びおよび作業が出来ます。
CHUWIといえば、以前にHi10 Plusというタブレットをレビューしています。そちらも値段の割には良質でしたが、所有感を満たすような完成度に達しているとは思えず、まだまだ発展途上だなという印象を受けました。
しかし、今回のLapBookはHi10に比べるとクオリティが格段に上がっており、下手な国産パソコンより良質かもしれません。
充電器について
本体色にあわせた白色
充電器も本体色にあわせた白色で、質感も同じです。充電器とACケーブルが分離するタイプで、やや嵩張ってしまうのが難点です。
プラグはUSタイプとEUタイプの2種類から選ぶ
筆者が今回手にしたモデルには、Aタイプ(USタイプ)と呼ばれる電源コードが同梱されており、これは日本でも問題なく使えます。
GearBestの商品ページを見てみると、USタイプとEUタイプの2つが販売されており、EUタイプに同梱されている充電器は日本で使うことが出来ません。ならばUSタイプを選びたいところですが、いかんせん数千円ほど割高になるようです。もし今後も海外製品を楽しみたいという方は、汎用性の高い変換プラグをアマゾンで買っておくというのも有りでしょう。

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Atom搭載モバイルPCよりもワンランク上の性能
ベンチマークやバッテリー持ちに関しては、後日詳しくレビューする予定です。ここでは、CHUWI LapBook 14.1インチのスペックをざっくりまとめておきます。
【2017年3月12日】CHUWI LapBook 14.1の性能やバッテリーについては「Celeron N3450を搭載するLapBook 14.1の性能・使い心地」の記事にて詳しくご紹介しているので、そちらもあわせてお読み下さい。
仕様表
LapBook 14.1の仕様は以下のとおりです。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
プロセッサー | Intel Celeron N3450 4コア/4スレッド 1.1〜2.2GHz |
ストレージ | 64GB eMMC |
メモリ | 4GB DDR3L |
ディスプレイ | 14.1インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPS液晶ディスプレイ |
グラフィックチップ | Intel HD Graphics |
光学ドライブ | 無し |
バッテリー駆動時間 | 9,000 mAh |
接続端子 | USB 3.0x1、USB 2.0x1、Micro HDMIx1、Micro SDカードスロット(最大128GB)x1、オーディオ端子x1、電源x1 |
サイズ | 329.2 x 2.05 x 220.5mm |
本体重量 | 1.74kg |
ポイントはプロセッサ!AtomではなくCeleron搭載
多くの中華パソコンにはAtomが搭載されている中、このLapBook 14.1ではワンランク上の性能を備えるCeleronプロセッサが採用されています。型番はCeleron N3450で、コアとスレッドは4つ、動作クロックはベース1.1GHz〜ターボ2.2GHzです。
ちなみに、LapBook 15.6ではAtom x5-Z8300が搭載されているため、LapBook 14.1はより小型でありつつも性能は勝っています。
以前レビューしたAtom搭載モバイルノート「Jumper EzBook Air」も低スペックながら頑張っていましたが、YouTubeを見るとややもたつきました。対するCeleron搭載のLapBook 14.1では、YouTubeを見ながら別のWebページを開いてもストレス無く動いてくれたので、Atomとの性能差はしっかり体感できます。
低スペックではあるものの、用途を限定すればかなり快適に使える一台です。
メモリは4GB・ストレージは64GB
メモリはDDR3L規格で、4GBを積んでいます。決して余裕があるとは言えませんが、Celeron搭載のマシンで行うような軽作業においては十分です。
ストレージとしては64GBのeMMC(フラッシュストレージ)を搭載し、SSDほどではありませんが書き込み・読み込み共に速いです。CPUだけでなく、このeMMCも体感速度に大きな影響を及ぼします。
動作の様子を動画に収めました
Microsoft Edgeでのブラウジングの様子を動画に収めたので、下に貼っておきます↓
キーボードやトラックパッドもよく出来ている
LapBook 14.1のキーボードとトラックパッドの使い心地や機能性はごく一般的ですが、完成度はお値段以上だと思います。不安定な挙動等も見せず、快適に作業出来ます。
ストロークのあるキーボード
キーボードのストロークは2mmほど(目測)あり、しっかりとした打鍵感が得られます。
ただ、なんとなくキーが重いというか堅いというか、長時間打っていると無意識のうちに指先へ力が入ってしまいます。軽快なタイピングに慣れてしまうと、LapBook 14.1のキーボードは疲れるかもしれません。
キーはUS配置で、電源キーは同化型
中華パソコンなので当たり前ですが、キーはUS配列です。Enterキーが小さかったり変換/無変換キーが無かったりと、日本語配列とは随分と使い勝手が変わってきます。筆者は主にUS配列のキーボードで日常の作業を行っているため、戸惑うことはありませんでしたが、人によっては慣れるまでに少々時間を要するでしょう。
また、電源キーはキーボードの左上端に配置されており、あたかも入力キーのような格好をしています。BackspaceやDeleteキーと間違えてうっかり押してしまうと、すぐさまスリープ状態になってしまうので少々厄介です。
トラックパッドは一般的な大きさ。マルチタッチも問題なし
トラックパッドの大きさも一般的で、MacBook Pro 13やAirとほぼ同じくらいでしょうか。
以前Jumepr EzBook Airをレビューした時に、「2本指でのスクロールが出来ない!」と書きましが、LapBookで同様の現象は一切見受けられませんでした。スクロール以外のマルチタッチジェスチャーも問題無く使えました。
そもそも、Windows機のトラックパッドに、Macを超える使いやすさは求めていません。けれど、2本指のスクロールには対応してほしかった!
かといって、まるっきりマルチタッチ操作に対応していない訳ではないようで、2本指でのピンチイン・ピンチアウトや右クリックは出来ます。なぜか、2本指でのスクロールには非対応という謎仕様。
モバイル性はイマイチ。据え置き使いが適しているかも
性能も品質もなかなかよろしいCHUWI LapBook 14.1ですが、モバイル性はイマイチだなと感じました。モバイル性に関しては重量1kg以下で薄型のJumper EzBook Airの圧勝です。
持ち運べなくはないものの、自宅で据え置きスタイルで使うのがベストだと思います。
厚みは約2cm
GearBestの販売ページには本体の厚み2.05mmと書かれていますが、実寸値もちょうどそのくらい。割りとヘビー級な旧MacBook Pro 15 Retinaが18mmなので、それよりも更に厚いです。
下の画像は左がMacBook Pro 15 Retina、右がLapBook 14.1です。
ちょうど10円玉の直径と同じくらいの厚みです。
重量は1.74kg
重量は1.74kgとそこそこの重量感。LapBook 15.6は1.86kgなので、それよりも100g以上軽く収めています。
画面サイズが14インチということもあり、モバイルノートのような軽量ボディを求めてはいけませんが、それでももう少し軽くして欲しかったです。1.5kgくらいまでには減量出来ると思うのですが。
まとめ:CHUWI LapBook 14.1は質も価格もバランスが良い
品質も性能も価格も、ちょうどよい
CHUWI LapBook 14.1を一言で表すならば「バランスの良い中華ノートパソコン」でしょう。
同価格帯の中華パソコンに比べ作りがしっかりしていて良質ですし、Celeron搭載で並以上の性能を持ち、3万円前後というリーズナブルな価格で販売されています。また、液晶ディスプレイはフルHD解像度なので、14インチの大画面をフルに活かせませす。
やや重くて厚みのあるボディは残念ですが、代わりに拡張ポートが充実しているので、全体的にはおおむね満足です。
CHUWI LapBook 14.1の購入方法
CHUWI LapBook 14.1は現在、ガジェット系通販サイト「GearBest」(ギアベスト)にて280.26ドル = 32,007円で販売されています。ただし、今後の米ドル/円レートやGearBestが開催するプロモーションによって、価格は変わる可能性があります。

CHUWI LapBook 14.1インチ
実用的な性能を備えつつ3万円。文句なしのコスパ
国内で売られている3万円台のノートパソコンに比べると、LapBook 14.1のコストパフォーマンスの良さは明らかです。試しにアマゾンで探してみると、同価格帯の格安ノートパソコンはちらほらヒットしますが、コスパの面ではLapBook 14.1の圧勝です。
- ASUS E200HA (Atom x5-Z8300 / 2GB RAM / 32GB eMMC / 解像度 1,366×768):26,800円
- CHUWI LapBook 14.1 (Celeron N3450 / 4GB RAM / 64GB eMMC / 解像度 1,920×1,080):32,007円
- Lenovo ideapad 300 (Celeron N3160 / 4GB RAM / 500GB HDD / 解像度 1,366×768 ):34,280円
- Dell Inspiron 11 3000 (Celeron N3060 / 4GB RAM / 32GB eMMC / 解像度 1,366×768):35,980円
- mouse MB-BN26CS-ZN (Celeron N3160 / 4GB RAM / 120GB SSD / 解像度 1,366×768):39,799円
海外の通販サイトで買い物すると、商品代金だけでなく決済手数料や送料などが加算されますが、それでも十分に安いといえますね。
おまけ:GearBestでお買い物する方法
「海外ガジェットは面白そうだけど、個人輸入には不安を感じる...」と、いまいち踏み出せない方へ。GearBestの使い方や決済方法について下の記事にまとめていますので、参考にして頂ければ幸いです↓
GearBestの解説記事↓
オンライン決済サービスPayPalの解説記事↓
GearBestでEUプラグの物をflashsaleで購入しました。初回登録ポイントを利用して27、154円(送料込)という安さ。USプラグの物はflashsaleが終わっていたので9,000円ぐらい高かったです。
ACアダプタはACコードが外せるので、メガネ型ACコード(500円程度)を買えば日本でも問題なしです。しかし、何故か?変換プラグがおまけで付いてきました。(笑い)
到着まで一か月も待たされたけど昨日やっと届きました。