レビュー

Remix OS搭載の中華タブレット「CHUWI Hi10 Plus」がやって来た

  • 2016-11-03
  • 2017-10-26

iPhone 7にMacBook Pro、秋の新製品ラッシュも一先ず落ち着き11月に突入、冬の寒さが駆け足でやって来ましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

11月最初の製品レビューは、WindowsとRemix OS(Android)を搭載した中華タブレット「CHUWI Hi10 Plus」です。昨日開封して数時間使ってみたところ、寒さを吹っ飛ばすような好奇心擽られる素晴らしいデジタルガジェットでしたので、さっそく開封の様子と軽い使用感をお届けします。

文章よりも写真のほうが伝わりやすいと思うので、写真メインでレポートします。

今回レビュー用に「CHUWI Hi10 Plus」の実機をGearBest様より提供頂いたので、タイアップ記事となっています。ステルスマーケティングではありませんし、中立で率直なレビューを致します。

CHUWI Hi10 Plusについて

開封の儀に移る前に、CHUWI Hi10 Plusの特徴やスペックついてご紹介します。

WindowsとRemix OSを搭載した10.8インチ2in1タブレット

CHUWI Hi10 Plus OS

CHUWI Hi10 Plusの大きな特徴は、パソコンと同じ「Windows 10」とAndroidをベースに改造された「Remix OS」の2つのOSを搭載した、デュアルブート対応のタブレットです。別売りのキーボードカバーを装着することで、パソコンとしてもタブレットとしても使える2in1デバイスへ変身します。

国内海外問わず、多くの電子機器メーカーから2in1タブレットが販売されている中、異なった特性を持つ2つのOSを搭載したタブレットというのもこれまた珍しいのではないでしょうか。少なくとも、デュアルブート可能なデバイス現物を触ったのは、筆者にとって人生初の出来事です。

スペックは十分実用的なのに約2万円!安くてコスパ良し

詳しい仕様はこの後記載しますが、CHUWI Hi10 Plusはタブレットとして見てもパソコンとして見ても、決してスペックは高くありません。しかし、十分実用的に使い込むことが出来るだけのパワーは備えており、何よりも2万円ちょいというリーズナブルな価格は非常に魅力的です。

2016年11月3日現在、GearBestでは200.99ドル(約2万1千円)で、Amazon.com(米国版)では229.99ドル(約2万4千円)で販売されています。もはや格安スマホ並みの低価格っぷり、コストパフォーマンスは良いと思います。

CHUWI Hi10 Plusの詳細スペック表

OSWindows 10 + Remix OS(Android5.1)
プロセッサーIntel Atom x5-Z8300 4コア/4スレッド 1.44GHz (Cherry Trail世代)
ストレージ64GB eMMC
メモリ4GB DDR3L
ディスプレイ10.8インチ 1,920 x 1,280ピクセル
グラフィックIntel HD Graphics
内側カメラ200万画素
外側カメラ200万画素
通信Wi-Fi:802.11b/g/n、Bluetooth
バッテリー8,400 mAh
拡張USB Type-Cx1、Micro USBx1、microHDMIx1、micro SDカードスロットx1、オーディオ端子x1
サイズ276.4 x 184.8 x 8.8mm
本体重量686g
カラーバリエーショングレイ

CHUWI Hi10 Plus 開封の義

DHLの黄色い袋に包まれてやって来ました。発送連絡のメールを貰って5日後、配達員の方が荷物を片手にやって来ました。

CHUWI Hi10 Plus 開封 DHL

最近の中華製品にも、”某リンゴ会社の携帯電話”のような、凝ったパッケージングは多く見かけるようになりましたが、CHUWI Hi10 Plusの外装は至ってシンプル。何の変哲もないダンボール箱に、CHUWIとIntelのロゴ、仕様が書かれたシールが貼られていました。

CHUWI Hi10 Plus 開封

半透明のビニール袋から顔を覗かせる本体。

CHUWI Hi10 Plus 開封

CHUWI Hi10 Plus 開封

保護ビニールを剥がします。

CHUWI Hi10 Plus 開封 保護シート

本体外観やデザイン

液晶ディスプレイ面

10.8インチの液晶ディスプレイが備わっている本体前面です。

右にはタッチボタン、上部には200万画素のフロントカメラが設置されています。メーカーのロゴ等のプリントは一切無く、非常にシンプルな外観です。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 液晶ディスプレイ面

Windowsのロゴが目印のタッチボタン、Windowsキーとして機能するのはもちろん、Remix OSではホームボタンとしての役割も担います。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 液晶ディスプレイ面 タッチボタン

拡張ポートが集約された左側面

前面から見て左側面に、拡張ポートの全てが集約されています。また、底面側にはスピーカーのグリル穴も見受けられます。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 左側面

拡張ポート部分をズームして撮影してみました。下の画像では左からオーディオジャック、Micro HDMI、Micro USB、USB Type-C、Micro SDカードスロットの順に並んでいます。

充電をUSB Type-Cから行いつつ、Micro USBで外部デバイスにアクセス、おまけにMicro HDMIでディスプレイ出力出来たりと、CHUWI Hi10 Plusの拡張ポートはかなり充実しています。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 拡張ポート

すっきりとした右側面

右側面には左側面と同じくスピーカーが配置されており、左右合わせてステレオスピーカーとして機能します。ポートは左に集中しているため、右側面は非常にスッキリとした仕上がりです。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 右側面

物理ボタンが配置された本体上部

CHUWI Hi10 Plusの物理ボタンは本体上部に集約、電源ボタンと音量調節ボタンが配置されています。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 上部

カチカチっと、しっかりとした押しごたえのあるボタンです。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 上部 物理ボタン

メタリックデザインの背面

背面上部には200万画素のバックカメラが配置されており、下部にはCHUWIとIntelのロゴ等がプリントされています。

シルバーグレイのメタリックデザインで統一されており、マットでサラサラとした手触りです。残念ながらiPadのような高級感は無く、ケースを付けないと傷が目立ってしまいそうです。値段相応といったところで、悪くは無いと思います。

作業部屋の室温が低いためか、しばらく放置した後に手に持つとヒンヤリよく冷えています。

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 背面

CHUWI Hi10 Plus 本体外観 背面 プリントCHUWI Hi10 Plus 本体外観 背面カメラ

厚み8.8mm、重量686gの本体。モバイル性はよろしく無い

CHUWI Hi10 Plusの残念なポイントはモバイル性、特に本体重量です。

皆さんよくご存知の10インチ級タブレット「9.7インチiPad Pro」の本体重量は437gに対し、CHUWI Hi10 Plusは686gでその差249g。最初に手に持ったときには予想以上の重みを感じましたし、最近の軽量デジタルデバイスに持ち慣れているせいもあってか、長時間持ち続けていると腕が疲れます。

CHUWI Hi10 Plus 重量

また、CHUWI Hi10 Plusは拡張性に長けている反面、本体にはそこそこの厚みがあります。厚みは8.8mm、これまた9.7インチiPad Proと比べると2.7mmの差があります。同じく2in1タブレットでSurface Pro 4(8.4mm)とほぼ同じ厚み、Surface Pro 4は12.3インチなのでCHUWI Hi10 Plusはそれを一回り小さくしたようなサイズ感です。

CHUWI Hi10 Plus 厚み

付属品など

CHUWI Hi10 Plusに同梱されていた付属品を紹介します。

下の画像では左から充電器、USB Type-A↔USB Type-Cケーブル、説明書類となります。にわかに期待していた、CHUWI Hi10 Plus用のキーボードカバーは付いてきませんでした。

CHUWI Hi10 Plus 周辺機器

説明書類

説明書みたいなやつと検査に合格したことを示す合格証など、書類関係は全てボール紙に包まれていました。内容は一通り確認しましたが、案の定すべて中国語でしたので解読は断念!

CHUWI Hi10 Plus 説明書

海外用のUSB充電器

これは予想外でしたね…。

まあ当たり前っちゃ当たり前ですけど、同梱されていたUSB充電器は海外用。調べてみたところ、タイプCと呼ばれるコンセントプラグのようで、もちろん日本では使えませんので変換アダプターが必要になります。

あいにく変換アダプターを持ち合わせておらず、しばらくの間は高出力対応のモバイルバッテリーで充電することにしました。「OUTPUT:DC5.0V 3.0A」と書かれており、どうやら3A出力の充電器であれば充電できるようなので、アマゾンで良さげな充電器探して新調しようかな…と。

これからCHUWI Hi10 Plusを購入される方、充電器の違いにはくれぐれもご注意を!

CHUWI Hi10 Plus 電源アダプター

USB Type-A to USB Type-Cケーブル

CHUWI Hi10 Plusの充電はUSB Type-Cで行います。よって付属のUSBケーブルはMicro USBではなくUSB-C、片方は皆さんお馴染みのUSB(Type-A)で、本体へ接続するもう片方はUSB Type-Cです。USB-Cはリバーシブルタイプの端子、裏表を気にせず挿せるのは非常に有り難いです。

何気にUSB Type-Cケーブルを手にするのはこれが初めて、パット見た感じAppleのLightningによく似ているなと思いました。

CHUWI Hi10 Plus USB Type-Cケーブル CHUWI Hi10 Plus USB Type-Cケーブル

デュアルブートタブレットを初めて触ってみた感想

CHUWI Hi10 Plus デュアルブート

CHUWI Hi10 PlusにはWindows 10とRemix OSが搭載されており、電源投入の直後にどちらのOSで起動するか選べます。

筆者にとって人生初のデュアルブートタブレットがまさにこのCHUWI Hi10 Plus、実際触ってみると実に新鮮な感覚に浸れました。2万円台のタブレットにOSが2つとは…デジタルデバイスの進化を身に沁みて感じました。

お馴染みのWindows 10がタブレットの中に!

Windows 10搭載パソコンはこれまでに何度も触っており、おおよその操作感は理解していますが、Windows 10搭載のタブレットを手にしたのはこれが初めてです。

いつもパソコンで見ている画面が10.8インチのディスプレイに収まっているという何とも不思議な感覚と、生産性に優れたOSをタッチ操作でいじれること、今更ながらWindowsタブレットの利便性に気付かされました。

Chuwi Hi10 Plus Windows 10

Remix OSが素晴らしい

Windows 10に加え、CHUWI Hi10 Plusには「Remix OS」という一風変わったOSが搭載されています。

そもそもRemix OSとはなんぞやって話ですが、全貌を細部に至るまで説明すると記事がいくつも書けてしまうほど長くなるので、ここでは割愛。簡単に言ってしまうと、Androidを大画面に最適化、つまりはマルチタスク操作を高めたOSになります。パソコンとAndroidをリミックスしてRemix OS!みたいな感じ。

I have a PC. I have a Android. ah, Remix OS !! (すいません。ふざけました)

あくまでもアプリケーションやシステム構造はAndroidで、操作性やUIはパソコン風味に仕上がっています。

Remix OS

例えばGoogle Chromeでブラウジングしながらファイル管理アプリを開いたり、画面下のメニューから使いたいアプリを瞬時に切り替えたりと、マルチタスキング操作がめちゃくちゃ捗ります。おまけにWindows 10よりも動作が軽いので、YouTubeの動画を高画質で観たり、Chromeでタブを沢山開いても全くモッサリしません。

Windows 10を快適に動かすにあたってAtom x5-Z8300はやや力不足だと思われますが、Remix OSならサックサク動きます。CHUWI Hi10 Plusの真価はこのRemix OSにあると言っても良いかもしれません。

CHUWI Hi10 Plusの入手方法・価格

中華スマホを中心とした様々なデジタルガジェットを取り扱う通販サイト「GearBest」(ギアベスト)にて、CHUWI Hi10 Plusは現在200.99ドル=約2万1千円で販売されています。非常にリーズナブルなお値段ですので、初めての中華タブレットにはもってこいな一台だと思います。

CHUWI Hi10 Plus GearBest

おまけ:GearBestでお買い物する方法

「海外ガジェットは面白そうだけど、個人輸入には不安を感じる...」と、いまいち踏み出せない方へ。GearBestの使い方や決済方法について下の記事にまとめていますので、参考にして頂ければ幸いです↓

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  • ななし より:

    はじめまして。参考にさせていただいています。
    hi10 proかhi10 plusで迷っているのですが、hi10 plusの駆動時間はどれぐらいでしょうか?
    もしまだお手元にあるようなら教えてください。お願いします。

    • pasoju より:

      コメントありがとうございます。
      私も開封前から気になっていた電池持ちですが、体感的には6時間ほど使い続ける事が出来たかと思います。
      もちろん使用環境にも大きく左右されますが、Remix OSで使っていると電池の持ちは結構良かったですね。