低価格化が進む内蔵SSD、規格・容量別のおすすめ製品

  • 2016-08-15
  • 2017-10-26

数年前までパソコンに搭載する記憶装置の主流はハードディスク(HDD)でしたが、現在は「SSD」がその天下を取りつつ有ります。

HDDよりもSSDの方が優れている点としては、データ転送速度とランダムアクセスが非常に速い事と、外部からの衝撃に強い事が挙げられます。また、SSDはデータアクセス時に物理的な運動が無いため、省電力性にも優れていることから、多くの薄型ノートパソコンに採用されています。

容量あたりの価格がHDDよりも高い事が、SSDを含むフラッシュストレージのデメリットといえますが、数年前から比べるとSSDの販売価格は大幅に下落しており、低価格化によって急速に普及が進んでいます。

今回は、レビューとコスパが高い、オススメの内蔵型SSDを規格別と容量別に紹介します。

SSDは日増しに安くなっている

SSDが一般向けに発売し始めた頃はとても高価で、玄人向けのPCパーツという認識しかありませんでした。しかし最近は安価なノートパソコンにまでSSDが使われるようになり、下の価格変動グラフなどを見ても分かるように、SSDの価格下落が日増しに進んでいます。

SSD 相場の下落

グラフは価格.comさんからお借りしました。

価格.com – サムスン 850 EVO MZ-75E500B/IT 価格推移グラフ

内蔵型SSDにも規格がいろいろ

内蔵型のSSDと聞くと、定期入れ程のサイズの物を思い浮かべる方が多いでしょう。HDDと互換性のある、SATA接続の2.5インチタイプのSSDですね。

しかし最近では、従来のSATA接続2.5インチSSDに加え、端子を小型化したカードタイプのSSD「M.2」や「mSATA」などの規格も主流となりつつあります。カードタイプのSSDは非常にコンパクトなため、ノートパソコン特にUltrabookなどに使用される事が多いです。

M.2はmSATAの後継として開発された。機能性に優れカードの幅や長さについてもより柔軟性を持つことから、SSDやそれを組み込むウルトラブックやタブレットコンピュータなどの小さいデバイスに適した規格とされる。

引用:M.2 – Wikipedia

また、自作パソコンユーザー向けに、カードタイプのSSDを搭載可能なマザーボード製品も増えています。

ASUSTeK Intel H110搭載 マザーボード LGA1151対応 H110M-A/M.2

ライトユーザー向けの容量120GB前後のSSD

とりあえず、「HDDからSSDに換装してパソコンの動作をキビキビさせたい!」という方には、120GB程度のSSDが丁度いいと思います。アプリケーションをあまりインストールせず、容量の大きいデータはハードディスクに移すと良いでしょう。

Samsung SSD 120GB 750 EVO ベーシックキット

Transcend SSD 120GB 2.5インチ

Samsung SSD 120GB 850 EVO M.2ベーシックキット

Samsung SSD 120GB 850 EVO mSATA ベーシックキット

複数のアプリインストールに最適、今主流の容量250GB前後のSSD

SSDの空き容量には常に余裕を持たせておくことが重要、ゲームやAdobeソフトの複数インストールを想定すると、250GB前後のSSDをオススメします。今の主流は250GB程度と言われており、容量あたりの価格は120GBクラスのSSDよりも安い傾向にあります。

ちなみに筆者のMacBook Proに搭載しているSSDは256GBで、AdobeやOffice、DTM系のソフト複数本、音楽3,000曲、写真1,000枚ほど入れてますが、80GB(30%)ほど空き容量が有ります。大きい動画ファイルとパソコンのバックアップファイルは外付けのハードディスクで保管しています。

Samsung SSD 250GB 750 EVO ベーシックキット

Crucial 内蔵SSD 240GB 2.5インチ BX200シリーズ

Transcend SSD 256GB M.2

Crucial 内蔵SSD 250GB mSATA MX200シリーズ

ガッツリパソコン使い込む方は余裕を持って容量500GB前後のSSD

アプリケーションを沢山使い、動画や音楽もまとめてSSDに保存したい方には、500GB前後のSSDをおすすめします。動画編集のプロジェクトファイルを保存しても余裕があると思います。(プロの動画クリエイターの方やYouTuberには物足りないかもしれませんが…)

SSDは、容量が大きいほど転送速度が速くなる傾向がありまして、500GBクラスのSSDは高速な転送速度と、比較的リーズナブルな価格を両立している製品が多いと思います。

SATA接続の500GB級SSDであれば、2万円あればお釣りが来ます。M.2タイプのSSDは、SATAのSSDに比べて2割ほど割高なのであまりオススメできませんが、これからの更なるフラッシュストレージ普及に期待です。

SSDは容量が大きいほど、転送速度が高速! SSD徹底解説!

Samsung SSD 500GB 850 EVO ベーシックキット

Transcend SSD 512GB 2.5インチ

Transcend SSD 512GB M.2 2280

Samsung SSD 512GB 960 PRO M.2 Type2280

値は張るが、動画編集やDTMを快適に行いたい方におすすめな、1TB以上の大容量SSD

OSディスクとは別に、動画編集のプロジェクトファイルやDTMの音源ファイル専用のディスクとしてSSDを割り当てて、最大限まで作業を快適にしたい方は、1TB以上の大容量SSDの導入を検討してみては如何でしょう。

数年前なら「変態仕様」なんて言われても仕方なかったかもしれませんが、今は作業効率化を求めて1TB以上のSSDを積む方も結構いらっしゃるようです。

1TBのSSDであれば3万円前後で購入出来て、500GBのSSDよりも容量あたりの価格が安価なため、十分”買い”と言えるでしょう。2TBだと9万円以上は掛かってしまいますので、どうしても必要な場合はご自身のお財布によく相談してみましょう。

SanDisk SSD UltraII 960GB 2.5インチ

Intel SSD 1.0TB 540sシリーズ 2.5インチ

Samsung SSD 2TB 850 PRO ベーシックキット

ポータブルSSDにも要注目

ノートパソコンの外部ストレージとして選ばれてきたポータブルストレージですが、これもまたHDDからSSDの時代へ移り変わろうとしています。振動や衝撃に強く、コンパクトで軽量なフラッシュストレージは、まさに持ち運ぶことの多いポータブルストレージに最適なのです。

ポータブルSSDをお探しの方は「速くて軽量なポータブルSSD、どれが良い?オススメ4選」をぜひご覧下さい。

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