これだから中華は面白い!2万円のベゼルレススマホ「Bluboo S1」登場
- 2017-07-10
- 2017-10-25
日本じゃまず聞かない、中国のスマホメーカー「Bluboo」より、新たな機種がリリースされました。その名も「Bluboo S1」で、左右側面と上部のベゼル(画面の縁)を極限まで細めた「3辺ベゼルレス構造」が最大の特色。
去年、中国Xiaomiが「Mi MIX」というベゼルレススマホを発表して日本でも話題になりましたが、今回のBluboo S1はこれを意識した作りとなっており、Bluboo曰く「画面占有率は90%」とのこと。
未来感のあるスタイリッシュなデザインを実現していますが、これを驚異的な低価格で打ち出すというのがBlubooの戦術で、実売価格はなんと日本円にして約2万円。これだから中華スマホは面白い!
内部のスペックは控えめではあるものの、「ベゼルレス」という言葉にロマンを感じる方(もちろん筆者も)にとっては、注目の一台ですね。早速、Bluboo S1の概要を見ていきましょう。
Bluboo S1
目次
画面占有率9割のベゼルレスデザイン
Bluboo S1の前面には5.5インチのフルHD液晶ディスプレイが備えられ、その周りを囲うフレームはほとんどありません。
下部にはホームボタンと自撮り用カメラが取り付けられていますが、左右側面と上面のベゼルは極限まで削ることにより、なんとも未来ちっくな3辺ベゼルレスデザインを実現しています。まるで「画面をそのまま持っている」ような感覚に浸れそうですね。
全体のフォルムは角ばっていて、Xiaomi Mi MIXを一回り小柄にしたような筐体。また、つい最近発売されたベゼルレススマホ「Doogee MIX」と瓜二つなパーツ配置です。
実機を手にしたわけではないため詳細は分かりませんが、写真を見ると背面はガラスコーティングされているのかな?だとすると、指紋が目立ちそう…。
下はBluboo公式サイトのヘッダー画像。ベゼルレスを全面に推し出しています。
カラーバリエーションはピアノブラック(Piano Black)とパールホワイト(Pearl White)の2色。ベゼルレス効果をより楽しみたいなら、引き締まって見えるブラックが良さそうです。
スペックはお値段以上
ハイスペックと呼ぶには不相応かもしれませんが、2万円という値段にしてはよく頑張っているなという印象です。Helio P25や4GBメモリなど、日常的な用途においては不便を感じない水準です。
詳細スペック表
以下、公式サイトより引用します。
OS | Android 7.0 Nougat |
---|---|
プロセッサー | MediaTek Helio P25 |
ストレージ | 64GB |
メモリ | 4GB |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル 5点マルチタッチ対応 |
内側カメラ | 800万画素 |
外側カメラ | 1,600万画素メインカメラ + 300万画素サブカメラ |
バッテリー容量 | 3,500mAh |
拡張 | USB Type-C x1 |
SDカード | 無し |
センサー | GPS、重力、近接、環境光、磁気、ジャイロ、指紋認証 |
SIMカード | Nano-SIM x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 148.6 x 7.9 x 74.3mm |
本体重量 | 169g |
カラー | ピアノブラック(Piano Black)、パールホワイト(Pearl White) |
SoCはMediaTek Helio P25
SoCはMediaTek製の「Helio P25」で、CPUはオクタコア(8コア)となっています。中華スマホでは採用例が多く、「Doogee MIX」にも同じものが載っています。
下位版であるP20のプチ進化系で、Antutu Benchmarkでは7.5万〜8万点をマークするようです。(参考までに、ZenFone 3に載っているSnapdragon 625は、Antutu 6万点台)
3Dゲームをしまくるような使い方をしなければ、スペック不足に陥ることは無さそうなので、実用域に達していると見て良いでしょう。
外観はXiaomi Mi MIXにそっくりなBluboo S1ですが、Snapdragon 821(Antutu 15万点〜)を搭載するMi MIXに比べると、スペックでは大きく差を付けられていますね。まあ、そもそも価格が違いすぎるって話ですが。
実行用メモリは4GB
アプリ同時起動時の快適性を左右する実行用メモリ=RAMですが、Bluboo S1には4GBが積載されています。国内で2万円のスマホを探すと、せいぜいメモリ2〜3GB程度なので、この点はコスパの良さが光りますね。
先日、「Vernee Mars Pro」という、6GBものメモリを積む機種をご紹介しましたが、それは流石にやり過ぎな印象を受けました。Android 7.0を快適に動かすためのボーダーラインは2GBと考えているので、4GBは適正といえる容量ではないでしょうか。
対応周波数とSIMカードについて
通信性能に関してもチェックしておきます。
Bluboo S1の対応周波数帯は以下のとおりで、グローバルモデルに求められる必要最小限のバンドはカバーしているようです。もちろん、FOMAプラスエリアやプラチナバンド等には一切対応していないため、国内キャリアとの相性はイマイチ。(技術的な問題の前に、技適の壁が立ちはだかりますが…)
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
- WCDMA:B1/8
- FDD-LTE:B1/3/8/20
- TDD-LTE:B38
SIMカードスロットはNano-SIMカードx2枚構成となっています。しかし、DSDS(同時待ち受け)の可否については不明で、公式サイトやGearBestの販売ページを見ても、それらしい記載は見つけられませんでした。
背面にはデュアルカメラを搭載
そうそう、もう一つ面白い点が。
Bluboo S1の背面左上には、2つのカメラレンズから成る「デュアルレンズカメラ」が組み込まれています。詳しい構造や撮影機能に関しては案内されていませんが、背景ボカシなどに対応しているのでしょうか?
デュアルカメラに関しても、度々挙げている「Doogee MIX」を意識していますね。ここまで真似ると競合しすぎな気もするので、あえてデュアルカメラのトレンドから外れて、むしろ格安路線を極めて差別化を図ったほうが良かったのでは?と思います。
GearBestにてプリセールイベントを実施中
Bluboo S1の販売活動は、通販サイトGearBest.comが一手に引き受けるようで、現在はプリセールイベントを開催中です。プリセールは今月7月の17日まで実施され、期間中は通常209.99ドルのBluboo S1が159.99ドル = 18,027円で販売されます。

Bluboo S1
また、10日〜14日は毎日18時(日本時間)に先着10台限定のセールが開かれ、プリセールの更に半額=79.99ドルで放出されます。最大の狙い目はこのセールになりますが、かなりの激戦が予想されますね。
中華メーカーBlubooが放つ格安ベゼルレススマホ「Bluboo S1」。気になる方は、下のリンクからプリセールページをご覧ください↓
中華端末は楽しいものが多いのですが、謎の通信したりする端末もあるという話なので、手が出せません。
この端末はどうなんでしょうか?
コメントありがとうございます。
そうですね…。いわゆる「バックドア」に関しては不透明な部分が多すぎるため、このブログでは当たらず障らずなスタイルを取っていますが、国産のものに比べればそのリスクは高いと思いますし、国内未発売のものであれば尚更です。
ただ、これは中華製品に限った問題ではなく、バックドアもどきの機能は至るところに潜んでいるはずです。もちろん、その程度は様々ですが。
となれば、究極は「電子機器を一切持たない」でしょうか…笑