Celeron/Atom CPU縛り!激安な中華ノートパソコン お薦め5選(2018)
- 2018-04-16
- 2018-04-16
「中華製ノートパソコン」と一言にいっても、性能や品質はピンきりですし、価格も1万円以下〜20万円以上まで幅広いです。がしかし、やっぱり中華ガジェットの醍醐味といえば「いかに安くて良いモノを手に入れるか」だと思うんです。
去年末に投稿した『17年冬版 “使える”けど安い!コスパ抜群な中華ノートパソコン5機種』が思いのほか好評だったので、それに引き続き、今回の記事では中華パソコン激戦区であるCeleronもしくはAtom搭載機ピックアップ。
100〜200ドル台の低価格でありながら“普通に使えるレベル”に達している、コスパ抜群なマシンを5機種に厳選してみました。
はじめに:CeleronとAtomの性能について
現状存在する多くの中華パソコンには、「Celeron」(セレロン)もしくは「Atom」(アトム)というIntel製のローエンドCPUが搭載されています。採用例が多いのは以下の4つで、性能の高い順に並べるとこんな感じ↓
- Celeron N3450 4コア/4スレッド 1.1GHz〜2.2GHz (PassMark:1832)
- Atom x5-Z8350 4コア/4スレッド 1.44GHz〜1.92GHz (PassMark:1289)
- Atom x5-Z8300 4コア/4スレッド 1.44GHz〜1.84GHz (PassMark:1203)
- Celeron N3350 2コア/2スレッド 1.1GHz〜2.4GHz (PassMark:1123)
一般的に「CeleronはAtomよりも高性能」といわれがちですが、それは型番によりけり。今回の事例では、4コアCPUのAtom x5-Z8300やZ8350よりも、2コアCPUであるCeleron N3350の性能は劣ります。
一方、4コア構成のCeleron「N3450」は、Atom x5シリーズよりもハイパワーです。PassMarkスコアで比べると1.4倍ほどの開きがあり、実際の動作においても確かにその性能差は体感できます。
ただし、AtomもCeleronも、Core i3-8130UやCore i5-8250UはじめとするモバイルCPUと比べれば雲泥の差があるので、用途はかなり限定されますね。
ブログ執筆やWebページ・YouTube視聴、Photoshopでの簡単な写真編集などであれば快適こなせますが、何層もレイヤーを重ねたイラスト制作、それに動画編集や音楽制作などは絶望的と断言できます。
1. Jumper EzBook 3 Pro (Celeron N3450搭載)
定番中の定番ではありますが、「Jumper EzBook 3 Pro」は個人的にかなりおすすめできます。過去に当ブログでも実機レビューをしているので、詳しくは別記事『Jumper EzBook 3 Pro レビュー:金属筐体でたわまない中華ノートPC』をお読みください。
CPUはCeleron N3450、実行用メモリは6GBを内蔵し、ストレージは64GBもしくは128GBのeMMCを搭載。加え、筐体裏蓋を取り外すと空のM.2スロットへアクセスでき、そこへType2242のSATA M.2 SSDを増設することも出来ます。
重量は1.4kgと、13.3インチのノートパソコンとしてはやや重めではありますが、筐体が金属で作られているため片手で持ってもたわみません。天板の質感やキーボードの打ち心地、それに細部の処理など、わずか2~3年前の中華パソコンとは比べ物にならないほど良質で、初めて手にしたときは驚きを隠せませんでした。
Jumper EzBook 3 Proの主なスペック↓
OS | Windows 10 Home |
---|---|
プロセッサー | Intel Celeron N3450 4コア/4スレッド 1.1GHz〜2.2GHz |
ストレージ | 64GB、128GB eMMC (M.2 2242 SSDを増設可) |
メモリ | 6GB LPDDR3 |
ディスプレイ | 13.3インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPS液晶 タッチ操作には非対応 |
グラフィックチップ | Intel HD Graphics 500 |
光学ドライブ | 無し |
バッテリー駆動時間 | 36.48Wh |
ワイヤレス | Wi-Fi 802.11b/g/n/ac、Bluetooth 4.1 |
接続端子 | USB 3.0 x2、miniHDMI x1、3.5mmオーディオジャック x1、Micro-SDカードスロット x1、電源 x1 |
サイズ | 横315 x 縦208.5 x 厚み15mm |
本体重量 | 1,400g |
Jumper EzBook 3 Pro Celeron N3450 + 6GB RAM + 64GB eMMC
2. YEPO 737A (Celeron N3450搭載)
続いて「YEPO 737A」。EzBook 3 Proに対抗するかたちで登場した機種で、内部スペックも価格も殆ど同じですが、バッテリーの容量はこちらの方が多いので長時間駆動に期待できます。
それから、外装だけでなくヒンジ部分までもがアルミで作られているので、EzBook 3 Proの黒いプラヒンジが気に入らない方にはこちらをお薦めします。
デメリットは、高速なWi-Fi「802.11ac」に対応していないこと。EzBook 3 Pro(新モデル)はこれに対応しているので、自宅でのネットワーク性能に重きを置くなら、そちらを選ぶべきでしょう。
諸々の細かな違いが気にならなければ、YEPO 737AとEzBook 3 Proどちらか安い方を購入するのがベストだと思います。
YEPO 737Aの主なスペック↓
OS | Windows 10 Home |
---|---|
プロセッサー | Intel Celeron N3450 4コア/4スレッド 1.1GHz〜2.2GHz |
ストレージ | 64GB、128GB eMMC (M.2 2242 SSDを増設可) |
メモリ | 6GB LPDDR3 |
ディスプレイ | 13.3インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPS液晶 タッチ操作には非対応 |
グラフィックチップ | Intel HD Graphics 500 |
光学ドライブ | 無し |
バッテリー駆動時間 | 60.8Wh |
ワイヤレス | Wi-Fi 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 |
接続端子 | USB 3.0 x2、miniHDMI x1、3.5mmオーディオジャック x1、Micro-SDカードスロット x1、電源 x1 |
サイズ | 横315 x 縦208. x 厚み16mm |
本体重量 | 1,221g |
YEPO 737A Celeron N3450 + 6GB RAM + 64GB eMMC
3. Jumper EzBook 3SE (Celeron N3350搭載)
1番目に挙げたEzBook 3 ProはEzBook 3シリーズの一つで、その他にも多くの派生系のが存在します。
「EzBook 3SE」はラインナップ上での廉価版にあたり、ボディは金属ではなくプラスチックで作られていて、CPUとしてN3450よりも性能の低いN3350を搭載するほか、メモリに関しても3GBに削られています。
さらなるコストダウンを実現しており、現在はGeekbuying.comにて179.99ドル = 2万円以下で販売中。日本で売られている機種を挙げると、ASUS VivoBook E203NAやLenovo ideapad 310S等が同一CPUを搭載していますが、いずれも3万円は優に超えますから、これだから中華モノの個人輸入はやめられない…(笑)
品質は二の次で、そこそこ実用的な機種をなるべく安く手にしたい!そんな方へお薦めしたい一台です。
Jumper EzBook 3SEの主なスペック↓
OS | Windows 10 Home |
---|---|
プロセッサー | Intel Celeron N3350 2コア/2スレッド 1.1GHz〜2.4GHz |
ストレージ | 64GB eMMC |
メモリ | 6GB LPDDR3 |
ディスプレイ | 13.3インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPS液晶 タッチ操作には非対応 |
グラフィックチップ | Intel HD Graphics 500 |
光学ドライブ | 無し |
バッテリー駆動時間 | 66.6Wh |
ワイヤレス | Wi-Fi 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 |
接続端子 | USB 3.0 x2、miniHDMI x1、3.5mmオーディオジャック x1、Micro-SDカードスロット x1、電源 x1 |
サイズ | 横315 x 縦208. x 厚み15mm |
本体重量 | 1,300g |
Jumper EzBook 3SE Celeron N3350 + 3GB RAM + 64GB eMMC
4. CHUWI Hi10 Pro (Atom x5-Z8350搭載)
ここまでタッチパネル非搭載のクラムシェル型ノートを並べてきましたが、ここにきてタブレットとしても使える2in1タイプの登場。
これまた定番ではありますが、WindowsとRemix OS(Androidベース)の両方がプリインされているデュアルブートタブレット「CHUWI Hi10 Pro」は、初めての中華タブにもってこいです。
ディスプレイは10.1インチ。フルHD超え1,920 x 1,200ピクセルという高解像度はもちろん魅力的ですが、IPS方式のパネルを採用しているので、視野角も発色に優れています。
同等機種のHi10 Plusを過去にレビューしているので、詳しい情報は別記事『Remix OS搭載の中華タブレット「CHUWI Hi10 Plus」がやって来た』をどうぞ。
CHUWI Hi10 Proの主なスペック↓
OS | Windows 10 + Remix OS(Android5.1) |
---|---|
プロセッサー | Intel Atom x5-Z8300 4コア/4スレッド 1.44GHz〜1.92GHz |
ストレージ | 64GB eMMC |
メモリ | 4GB DDR3L |
ディスプレイ | 10.8インチ 1,920 x 1,280ピクセル IPS液晶 タッチ操作対応 |
グラフィック | Intel HD Graphics |
内側カメラ | 200万画素 |
外側カメラ | 200万画素 |
通信 | Wi-Fi:802.11b/g/n、Bluetooth |
バッテリー | 6,500 mAh |
拡張 | USB Type-Cx1、Micro USBx1、microHDMIx1、micro SDカードスロットx1、オーディオ端子x1 |
サイズ | 261.8 x 167.3 x 8.5mm |
本体重量 | 562g |
カラーバリエーション | グレー |
CHUWi Hi10 Pro Atom x5-Z8350 + 4GB RAM + 64GB eMMC キーボード付き
5. Teclast TBook 10S (Atom x5-Z8350搭載)
最後に「Teclast TBook 10S」。仕様と値段はCHUWI Hi10 Proとほぼ同じですが、ドッキングキーボードとの統一感がとれており、合体させればノートパソコンそのもの。
CHUWI Hi10シリーズは背面にやや丸みがありますが、Tbook 10Sは直線的なフォルム。また、こちらのほうが画面周囲のベゼルが狭まっているので、今らしい洗練されたデザインに仕上がっています。
Teclast TBook 10Sの主なスペック↓
OS | Windows 10 + Remix OS(Android5.1) |
---|---|
プロセッサー | Intel Atom x5-Z8300 4コア/4スレッド 1.44GHz〜1.92GHz |
ストレージ | 64GB eMMC |
メモリ | 4GB DDR3L |
ディスプレイ | 10.8インチ 1,920 x 1,280ピクセル IPS液晶 タッチ操作対応 |
グラフィック | Intel HD Graphics |
内側カメラ | 200万画素 |
外側カメラ | 無し |
通信 | Wi-Fi:802.11b/g/n、Bluetooth |
バッテリー | 6,000 mAh |
拡張 | Micro USBx1、mini HDMIx1、micro SDカードスロットx1、オーディオ端子x1、電源 x1 |
サイズ | 246.1 x 165.9 x 8.7mm |
本体重量 | 585.9g |
カラーバリエーション | ゴールド |
Teclast TBook 10S Atom x5-Z8350 + 4GB RAM + 64GB eMMC キーボード付き