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ZenFone 5Z(ZS620KL)とHuawei P20 Proを比較。どちらが狙い目?

  • 2018-05-30
  • 2018-05-30

今春に国内上陸し、アツいバトルを繰り広げているZenFone 5Z ZS620KLとHuawei P20 Pro。見た目は似ている両機種ですが、力の入れどころや販売事情は全く異なり、一長一短あるので、それぞれの特徴や違いを総合的に比べてみました。

ASUS ZenFone 5Z ZS620KL 6GB RAM + 128GB ROM 国内版SIMフリーモデル

Huawei P20 Pro 6GB RAM + 128GB ROM 海外版SIMフリーモデル

ZenFone 5Z vs Huawei P20 Pro比較表

ZenFone 5Z P20 Pro
SoC Qualcomm Snapdragon 845 with AI Boost (10nm)
CPU:8コア 4×2.8GHz + 4×1.7GHz
GPU:Adreno 630
HiSilicon Kirin 970 (10nm)
CPU:8コア 4×2.36GHz + 4×1.8GHz
GPU:Mali-G71
ストレージ 128GB UFS 2.1
メモリ 6GB LPDDR4X
ディスプレイ 6.2インチ
2,246 x 1,080
Super IPS+ 液晶
6.1インチ
2,240 x 1,080
OLED(有機EL)
アウトカメラ デュアルカメラ
メイン:12MP f/1.8
広角:8MP f/2.0
トリプルカメラ
メイン:40MP f/1.8
3倍望遠:8MP f/2.4
モノクロ:20MP f/1.6
手ぶれ補正 光学式 + 電子式
インカメラ 8MP f/2.0 24MP f/2.0
バッテリー 3,300mAh 3,900mAh
(海外版は4,000mAh)
拡張端子 USB Type-C x1、3.5mmオーディオジャック x1 USB Type-C x1
SDカード 最大2TBのMicro SDXCに対応 非対応
カラー スペースシルバー、シャイニーブラック ミッドナイトブルー、ブラック
指紋認証センサー 背面に搭載 前面ホームボタンに内蔵
筐体寸法 幅75.6mm
厚み7.7mm
高さ153mm
幅74mm
厚み7.9mm
高さ155mm
本体重量 165g 180g
SIMカード Nano-SIM x2 DSDV対応 Nano-SIM x1
おサイフケータイ 非対応 ドコモ版のみ対応 (海外版は非対応)
販売形態・価格 SIMフリー
税込み75,384円
ドコモ専売(記事執筆時)
税込み103,680円

写真目当てならP20 Pro選ぶ価値あり!

スマホ戦国時代ともいうべきこの頃、特に「カメラ」においては熾烈な戦いが繰り広げられていますね。iPhone 7 PlusやHuawei Mate 9を皮切りに、「デュアルレンズカメラ」がブームとなり、ここ最近はもはや標準装備と化してしまった訳ですが、今年春、その更に上を征く「トリプルレンズカメラ」が爆誕。そう、P20 Proです。

4,000万画素のメインカメラ + 800万画素の3倍望遠カメラ + 2,000万画素のモノクロカメラ、これら3基のカメラを組み合わせることで幅広いシーンに対応します。特に望遠撮影は頭一つ抜きん出ており、望遠レンズを持たないZenFone 5Zには決して真似できないクオリティ。カメラのレビューサイトDxOMarkが実施しているテスト「DxOMark Mobile」にて、スマホ史上最高の109点を叩き出した、それにも十分納得できます。

Huaweiのカメラスマホ全般にいえることですが、ハードはもちろんのこと、ソフト部分すなわち標準のカメラアプリがよく作り込まれています。多種多彩な撮影機能が盛り込まれていながら、分かりやすいユーザーインターフェイスのおかげで扱いやすく、“撮る”という体験そのものに楽しさを見いだせるようになるはず

しかしながら、動画に関しては言えばP20 Proは並のスマホと同レベルで、iPhone Xみたく4K@60fps撮影ができるわけでもありませんし、手ぶれ補正の効きもよろしくありません。

ゲームメインならZenFone 5Zがベストなワケ

ZenFone 5ZもP20 Proも、現状あるスマートフォンとしてはトップクラスの性能を誇るチップを備えていますが、ゲームとの相性が良いのはQualcomm Snapdragon 845搭載の5Zです。

Qualcommは、スマホ向けチップにおいてトップシェアを誇る半導体メーカーなので、当然ながらどのAndroid向けチップよりも互換性に優れています。5Zに搭載されている「Snapdragon 845」は、同社が誇る最新のハイエンドチップですから、もしこれで満足できないなら技術の進歩を待つほかありませんね。

一方、P20 Proに搭載されている「Kirin 970」はHuawei傘下のHiSilicon社製で、実質Huawei独自開発。処理性能もベンチマークスコアも申し分ありませんが、一部のゲームはKirinに最適化されておらず、3Dモデルの細部が荒くなったりレスポンスが遅れるといった問題点を抱えています。

また、ZenFone 5Zには3.5mmイヤホンジャックが備えられているので、音ゲーにも最適。P20 ProはUSB-C端子オンリーなので、お気に入りのイヤホンを使うためにはその都度アダプタを噛ませねばならないのです。

ゲーミングを最優先するなら、あえてP20 Proを選ぶ理由は何一つ見当たりません。

現状ドコモ専売のP20 Proだが、おサイフケータイが使えるというメリットも

P2o Proは、現状「HW-01K」としてドコモから販売されており、一括価格は税込み103,680円。「技適の付いたSIMフリーモデル」はありませんし、今後登場するか否かも不明です。

Nano-SIMカードスロット1基のみで、しかもドコモのSIMロックが掛かっているため、使えるのはドコモダケ。しかも余計なアプリてんこ盛りで、これまでSIMフリーに惹かれてHuawei機を使い続けてきたユーザーは、きっと落胆してしまったはず。

バッテリー容量は100mAh削られ3,900mAhですが、その代りFeliCaチップを搭載し、Huaweiスマホとしては初めて「おサイフケータイ」に対応しました。ZenFone 5Zには無い強みなので、これは素直に評価して良いでしょう。

ちなみに筆者は、国内投入に先んじて、海外版SIMフリーモデルを香港のEtoren.comから取り寄せ、mineo Dプランで運用してます。同じように海外版を検討されている方は、別記事『EtorenでP20 Pro購入したので、買い方や送料や関税等について紹介』も要チェック。

SIMフリーで本体だけ購入できるZenFone 5Z

一方ZenFone 5Zはというと、ASUS公式のZenFone ShopやアマゾンにてSIMフリーモデルの予約受付がなされており、6月30日に発売予定。記事執筆時(5月30日)の価格は、ZenFone Shopが75,384円、アマゾンが74,694円です。通信の契約を結ばずとも、本体単体を手に入れられます。

ドコモ、au、ソフトバンクの全ての回線に最適化されているうえ、2回線をVoLTE + VoLTEで待ち受けする「DSDV」にも対応しており、通信面ではこちらの圧勝。

ZenFone 5ZとP20 Pro、選び方のポイントをまとめると?

ZenFone 5ZとP20 Proの選び方をまとめると、こんな感じ↓

  • ZenFone 5Z:ゲーム用途ならこれ一択。性能に対するコスパは抜群。キャリアに縛られず、DSDVも使えるので、通信面に拘る方にお薦め。
  • P20 Pro:写真重視ならこれ一択。おサイフケータイにも対応するが、ドコモダケなので注意。海外版SIMフリーも検討したほうが良さげ。

ASUS ZenFone 5Z ZS620KL 6GB RAM + 128GB ROM 国内版SIMフリーモデル

Huawei P20 Pro 6GB RAM + 128GB ROM 海外版SIMフリーモデル

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