ASUS、ZenFone 4/4 Selfie Proを9月23日、4 Proを10月に国内投入
- 2017-09-15
- 2017-10-25
台湾の電子機器メーカー「ASUS」(エイスース)は、今年8月に台北にて発表した新たなスマートフォン「ZenFone 4 (ZE554KL)」「ZenFone 4 Pro (ZS551KL)」「ZenFone 4 Selfie Pro (ZD552KL)」を日本国内でも販売すると公表しました。
いずれも、現行のZenFone 3シリーズの後継で、全ての機種にデュアルレンズカメラが取り入れられたほか、ZenFone 4と4 Proは新型SoCの採用によって内部スペックの増強が施されています。Selfie Proは、デュアルカメラを背面ではなく前面に取り付け、“Selfie”の名のとおり自撮り機能に注力したモデルに仕上がっています。
ZenFone 4は56,800円、ZenFone 4 Selfie Proは42,800円(いずれも税別)で9月23日に発売され、およそ一ヶ月後の10月下旬にはZenFone 4 Proが89,800円(税別)で売り出されるとのこと。予約注文受け付けは既に始まっており、記事執筆現在では3モデルとも全てのカラーが在庫中です。
ASUS ZenFone 4 ZE554KL

ASUS ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KL

ASUS ZenFone 4 Pro ZS551KL
目次
カメラと性能が大きく向上した「ZenFone 4」 (ZE554KL)
全ての機種の原型、いわゆる「無印モデル」の名称は「ZenFone 4」で、現在国内でも販売されているZenFone 3の後継機であることは名前からして明白。デザインのコンセプトやラインナップ上の立ち位置は、従来と変わりません。
実は、2014年に発売された4インチの小型・低価格スマホと全く同じ呼び名ですが、もちろんそれとは別物。
仕様表
OS | Android 7ベース ASUS ZenUI 4.0 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 660 8コア(Kryo 260) 2.2GHz |
ストレージ | 64GB eMCPストレージ |
メモリ | 6GB LPDDR4 |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル IPSディスプレイ |
内側カメラ | 800万画素/F2.0 |
外側カメラ | メイン:IMX362センサー/1,200万画素/F1.8/画角83度/デュアルピクセル 広角:800万画素/F2.2/画角120度 |
バッテリー容量 | 3,300mAh |
拡張 | USB Type-C x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | 最大2TBのMicroSDカード(スロットはNano-SIM兼用) |
センサー | GPS、指紋認証、加速度、電子コンパス、ジャイロ、近接、周囲光、RGB、ホール |
SIMカード | Nano-SIMカード x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 155.4 x 7.5 x 75.2mm |
本体重量 | 165g |
カラー | ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック |
対応周波数帯
- FDD-LTE:B1/2/3/5/7/8/18/19/28
- TD-LTE:B38/39/40/41
- キャリアアグリゲーション:2CA/3CA対応
- W-CDMA:B1/2/3/5/6/8/19
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
標準+広角のデュアルカメラを搭載
最も大きな変化といえば、背面のカメラがデュアルレンズになったこと。
ZenFone 3には、背面上部の中央に角丸四角形のカメラが備わっていましたが、ZenFone 4ではその位置にASUSロゴが設けられ、2眼化されたカメラユニットは左上(iPhone 7 Plusと同じ位置)にあります。またこれは細かな違いですが、従来はカメラが筐体表面より若干飛び出ていましたが、ZenFone 4ではフラットになりました。
デュアルカメラと一口に言っても、Huawei機のようなカラー+モノクロやiPhone 7 Plusみたく広角+望遠など、方式は様々。ZenFone 4はこのどちらにも当てはまらず、片方は標準のレンズでもう片方は広角レンズとなります。
通常の撮影ではメインカメラを用いますが、それとは別に設けられた広角撮影モードへ切り替えると広角レンズが働き、120度の画角で撮影できるというもの。後述するZenFone 4 Proの2眼カメラとは、仕組みが根本的に異なります。
メインカメラのセンサーは4も4 Proも同じで、ソニー製の「IMX362」を採用しています。デュアルピクセルによる高速なオートフォーカスや、1/2.55インチの大きなセンサーサイズが特徴的です。
ミドルレンジの域を超えた高性能SoC「Snapdragon 660」を採用
カメラだけでなく処理性能も着実に向上しており、SoC(システムオンチップ)としてはSnapdragon 660を搭載します。CPUは2.2GHz x8コア、GPU(グラフィック)はAdreno 512という構成です。
ZenFone 3にはSnapdragon 625が搭載されており、SD660も同じ系列の600番台ではありますが、性能は大きく向上しているようです。ベンチマークアプリ「Antutu」の開発元が公開したデータによると、同アプリでのSD660の総合スコアは117,925点とのことで、6万点前半のZenFone 3に比べると2倍近く伸びています。
また、Nexus 6PやGalaxy S6に載っているSD810を上回るばかりか、2世代前の最高峰SoCであるSD820に迫るほどで、もはや「ミドルレンジ」の域を超えていますね。
背面のZenデザインは継承。指紋認証センサーは前面に移った
従来のデザインコンセプトを受け継いでいるため、全体的な印象はZenFone 3と変わりません。
カラーバリエーションは、「ムーンライトホワイト」と「ミッドナイトブラック」の2色展開。背Zenブランドの象徴とも言える背面の同心円状ヘアラインデザインはZenFone 3を踏襲し、メタルとガラスの融合による光沢感が目を引きます。
デュアルカメラの採用によりパーツの配置は変わっており、これまで背面にあった指紋認証センサーが前面下部へ移動し、ホームボタンに統合されました。
価格は61,344円で9月23日発売
ASUSオンラインショップでの販売価格は税込み61,344円で、9月23日発売予定。現在は予約注文を受け付けています。(下のリンクより販売ページへ飛べます↓)

ASUS ZenFone 4 ZE554KL
- ムーンライトホワイト
- ZenFone Shopで見る
- ミッドナイトブラック
- ZenFone Shopで見る
また、ZenFone 4シリーズ発売を祝した「WE LOVE PHOTO」キャンペーン
前面カメラを2眼化してグループ撮影をも実現した「ZenFone 4 Selfie Pro」
仕様表
OS | Android 7ベース ASUS ZenUI 4.0 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 625 8コア 2.0GHz |
ストレージ | 64GB eMCPストレージ |
メモリ | 4GB LPDDR3 |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル AMOLED(有機EL)ディスプレイ |
内側カメラ | 標準:IMX362センサー/1,200万画素/F1.8/画角83度/デュアルピクセル 広角:500万画素/F2.2/画角120度 |
外側カメラ | 1,600万画素/F2.2 |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
拡張 | MicroUSB x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | 最大2TBのMicroSDカード(スロットはNano-SIM兼用) |
センサー | GPS、指紋認証、加速度、電子コンパス、ジャイロ、近接、周囲光、RGB |
SIMカード | Nano-SIMカード x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 154.02 x 6.85 x 74.83mm |
本体重量 | 147g |
カラー | ネイビーブラック、クラシックレッド、サンライトゴールド |
対応周波数帯
- FDD-LTE:B1/3/5/7/8/18/19/26/28
- TD-LTE:B38/41
- キャリアアグリゲーション:2CA対応
- W-CDMA:B1/2/5/6/8/19
- GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz
デュアルカメラを背面ではなく前面に搭載
ZenFone 4 Selfie Proの特徴は、デュアルカメラを背面ではなく前面に備えている点で、「ZenFone 4の背面カメラ(メイン+広角)を前面に移植した」みたいなイメージ。
風景撮りよりも、むしろ自撮りにおいて広角レンズの恩恵は大きく、画角が広がったことによりグループ撮影も可能になります。「自撮り」ならぬ「自分たち撮り」(Selfies)も出来ちゃうわけですね。
ZenFone 4と同じIMX362センサーをメインカメラに採用している上に、F1.8の明るいレンズを用いているので、画質に関しては期待しても良いでしょう。
4K動画撮影や黒潰れや白飛びを防ぐ「HDR撮影」、デュアルカメラならではの「ポートライト撮影」にも対応し、一般的には背面カメラへ備えられるような多彩な機能で自撮りを楽しめます。
ライトな印象のメタルボディ
本体背面の素材は合金で、指紋の目立ちにくそうなマットな質感。また、カラーバリエーションはネイビーブラック、クラシックレッド、サンライトゴールドの3色で、どれもパステル調な色合いが特徴的ですね。
高級志向のZenFone 4と4 Proに対し、Selfie Proは若者層を意識したライトなデザインに仕上がっています。
3機種の中では、最も軽量で薄型なボディ
国内投入される3機種の中でも、最もボディが軽量かつ薄型なのはこのSelfie Pro。本体の厚みはたったの6.85mmで、5.5インチの大画面を備えていながらボディの重量は147gに抑えています。
同じく5.5型の画面を備えるiPhone 7 Plusが188g、同サイズのHuawei P10 Plusが165g、5.7型のZenFone 3 Deluxeが172gであることを考えると、いかに軽量であるかお分かりでしょう。
価格は46,224円で、無印版と同じく9月23日発売
ASUSオンラインショップでの販売価格は税込み46,224円で、無印版のZenFone 4と同じく9月23日発売予定。現在は予約注文を受け付けています。(下のリンクより販売ページへ飛べます↓)

ASUS ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KL
- ネイビーブラック
- ZenFone Shopで見る
- クラシックレッド
- ZenFone Shopで見る
- サンライトゴールド
- ZenFone Shopで見る
また、「WE LOVE PHOTO」キャンペーン
最上位機種「ZenFone 4 Pro」はスマホトップクラスの性能
ZenFone 4 Pro (ZS551KL) | Phone | ASUS Global
仕様表
OS | Android 7.1.1ベース ASUS ZenUI 4.0 |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 835 8コア 2.45GHzx4 + 1.9GHzx4 |
ストレージ | 128GB UFS2.1ストレージ |
メモリ | 6GB LPDDR4 |
ディスプレイ | 5.5インチ 1,920 x 1,080ピクセル AMOLED(有機EL)ディスプレイ |
内側カメラ | IMX319センサー/800万画素/F1.9/画角87.4度 |
外側カメラ | 標準:IMX362センサー/1,200万画素/F1.8/画角83度/デュアルピクセル 望遠:IMX351センサー/1,600万画素/F2.6 |
バッテリー容量 | 3,600mAh |
拡張 | USB Type-C x1、3.5mmオーディオジャック x1 |
SDカード | 最大2TBのMicroSDカード(スロットはNano-SIM兼用) |
センサー | GPS、指紋認証、加速度、電子コンパス、ジャイロ、近接、周囲光、RGB、ホール、レーザー(オートフォーカス) |
SIMカード | Nano-SIMカード x2 |
幅 x 厚さ x 高さ | 156.9 x 7.6 x 75.6mm |
本体重量 | 175g |
カラー | ムーンライトホワイト、ピュアブラック |
対応周波数帯
- FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/29/30
- TD-LTE:B38/39/40/41
- キャリアアグリゲーション:2CA/3CA対応
- W-CDMA:B1/2/3/4/5/6/8/19
- GSM:850/900/1,800/1,900MHz
Snapdragon 835搭載で、他社のフラッグシップ機と肩を並べる
ZenFone 4 Proには、「Pro」の名に相応しいハイスペックな仕様が盛り込まれており、中でも存在感を放つのがQualcommによる最新SoC「Snapdragon 835」です。
ZenFone 3 Deluxeの最上位モデルには旧型にあたるSnapdragon 821が載っていますが、それを更に微細化(14nm→10nm)しコア数を従来の4基から8基に倍増させることで、性能を向上させつつも省電力化を実現。特に、グラフィック性能に直結するGPUは著しい進化を遂げ、新世代の「Adreno 540」は旧型530に比べ25%も高性能化しています。
昨日の記事にてご紹介した「OnePlus 5」という中華スマホも、同じくSD835を搭載するので、レビューの際に実施したベンチマーク結果がおおよその目安になるかと思います。
毎回おなじみのAntutu Benchmarkのスコアは、なんと18万点超えを記録。性能ほぼ同じのXiaomi Mi6は、筐体が防滴仕様になったのと引き替えに発熱が大きく、その影響を受けてかスコアは17万点台で頭打ち。
Xiaomi Mi6、Mi5s、iPhone 7の実機が手元にあるので、スコアを比べてみました。総合スコアに劇的な違いは見られないものの、特に差が出たのはGPUの性能を示す3Dスコアで、OnePlus 5はiPhone 7の約1.6倍、スナドラ821搭載のXiaomi Mi5sの約1.3倍となりました。
標準+望遠のデュアルカメラ搭載で、2倍光学ズームにも対応
無印ZenFone 4ではサブカメラが広角レンズでしたが、ZenFone 4 Proのデュアルカメラは標準+望遠の構成で、iPhone 8 Plusにも同様の方式が用いられています。
ズーム機能に注力した作りとなっており、2倍の光学ズームに対応します。ただし、1.9倍まではメインカメラ、2.1倍以降は望遠カメラによるデジタルズームとなるため、通常のカメラで言う光学ズームと解釈が異なる点は注意が必要です。
また、ZenFone 4 Proに限ってはメイン・サブ・フロント(自撮り用)の3つのカメラ全てにソニーのIMXセンサーを採用しており、ASUS曰くこれは世界初とのこと。
価格は96,984円で10月下旬発売
ASUSオンラインショップでの販売価格は税込み96,984円で、4と4 Selfieより一足遅れて10月下旬に発売される予定です。現在は予約注文を受け付けています。(下のリンクより販売ページへ飛べます↓)

ASUS ZenFone 4 Pro ZS551KL
- ムーンライトホワイト
- ZenFone Shopで見る
- ピュアブラック
- ZenFone Shopで見る
また、「WE LOVE PHOTO」キャンペーン