iPhone 7が登場した今、真の狙い目はSEなのかもしれない

  • 2016-09-22
  • 2017-10-25

iPhone 7と7 Plusが発売されてからそろそろ1週間が経とうとしていますが、皆さんは買い替えましたか?それとも今回は見送りましたか?

防水やおサイフケータイ、劇的に進化したカメラやMacBookに迫る処理性能など、今まで無かった要素が沢山盛り込まれたiPhone 7の人気の影で、今一部のユーザーから密かに脚光を浴びつつあるのが「iPhone SE」なのです。iPhoneの大きな進化過程は5s→6→6s→7となりますが、6sと7のちょうど真ん中辺りで発売されたのがSE。iPhone史上初めてのナンバリング無しモデルであり、SEとは「スペシャルエディション」の略称であることからメジャーラインナップとは一線を画した存在であると言えます。

価格が安いのに性能はハイクラスでコンパクトな本体サイズ感、良い意味で”廉価版”とも言われるiPhone SEこそ、今の真の狙い目機種だと筆者は思います。

筆者がiPhone SEを激推しする5つの理由

理由1. コストパフォーマンスが良い

iPhone SEは歴代iPhoneの中でもかなり完成度の高い機種だと筆者は考えます。処理速度は十分確保されている上に、4K動画まで撮れる高画質カメラ指紋認証センサーも備え、日常的に使う上で全く不自由を感じない作りとなっています。

SEと7の機能面での大きな違いを挙げるとすれば、SEにはおサイフケータイが付いていない事でしょうか。

販売価格は16GBモデルで44,800円、64GBモデルで49,800円と、iPhoneにしては比較的リーズナブル。

【2017年3月25日追記】Appleは先日iPhone SEのマイナーアップグレードを実施し、容量は32GBと128GBになりました。それぞれ倍増されたことになりますが、32GBに至っては価格は据え置きで、依然としてお買い得なiPhoneです。

同等の内部スペックを持つiPhone 6sよりも2〜3割安く、7の半額近い値段で買えます。製品としての質を考えれば、コストパフォーマンスはかなり良いと思います。

Apple iPhone SE

理由2. 内部スペックこそ型落ちだが、ラインナップ上はまだまだ現役である

iPhoneが登場したばかりの3GS、4時代では世代が変わるごとに劇的な進化を続けていたので、数年前の型落ちなんて動作レスポンスが遅くて正直使い物になりませんでした。しかし、ここ数年でスマホ製造技術は目覚ましく発展し、例えば3世代前のiPhone 5sを今使ったとしても酷いストレスは感じないはずです。

7の登場により6sは1世代前の型落ちモデルとなり、SEの主要な内部スペックは6sと同等なため、SEの中身は実質型落ちとなります。しかし名の通り、4インチの”スペシャルエディション”と捉えるならば、依然最新機種という事になります。ラインナップ上はまだまだ現役です!

理由3. 4インチというコンパクトなサイズ感なのに内部スペックは高い

iPhone SEが人気を博した理由は、やはりコンパクトで持ちやすいサイズ感にあると思います。4.7インチの6sや7にはイマイチ馴染めない方でも、4インチのSEならしっかり持つことが出来ると思いますし、特に日本人は大型スマホよりも小型でグリップ感のあるスマホを好む傾向にあるようです。

これまで、4インチ級の小型Androidスマホは幾つか存在していました。しかし、イマイチ性能が不十分だったりバッテリー持ちが極度に悪かったりと、名機と言われるAndroid端末の殆どは4インチ後半〜5インチ以上に集中しています。

iPhone SEは小さなボディでありながら、パワフルなA9チップ4Kビデオも撮影できる1,200万画素のカメラTouch ID指紋認証センサーなど搭載。iPhone 7には匹敵しないものの、現在のミドル〜ハイクラスのAndroidスマホに太刀打ち出来る程度のスペックは持っています。

確かに、スペックを第一に追求したハイエンドスマホも魅力的ですが、小型ボディに高性能なパーツを凝縮させたiPhone SEの方がモバイルデバイスとしてより優秀だと思います。

理由4. 歴代iPhoneの中でもSEはバッテリー持ちが優秀

残念ながら、電池の持ちは控えめなiPhoneシリーズ。4インチなら尚更バッテリー小容量による電池持ちの悪さが懸念されますが、チップの省電力化によって歴代iPhoneの中でもiPhone SEはトップクラスの駆動時間を実現しています。

iPhone 6 Plusには少し劣りますが、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6s、iPhone 6s Plusには勝っています。iPhone SEのバッテリーはiPhone 5sに比べ容量が4%増加するにとどまっていますが、チップに改良が加えられていること、iPhone 6sやiPhone 6s Plusに比べて画面サイズが小さく解像度が低いことなどから、バッテリーの持ちが長くなっているようです。

iPhone SE 電池駆動時間 比較

引用:iPhone SEのバッテリー持ちやカメラ性能はどうなのか、新旧iPhoneを比較するとこんな感じ – GIGAZINE

理由5. iPhone 7登場の影でSEは密かに値下げされている

先日iPhone 7が発表・発売されて、すっかり7一色に染まってしまったスマホ業界ですが、その影でiPhone SEが密かに値下げされた事をご存知でしょうか。

新型登場による型落ち値下げはこれまでにも何回か実施されてきましたが、元々低価格で販売されていたiPhone SEがさらに入手しやすくなりました。16GB、64GBいずれもApple公式ストアにて5万円以下で購入できるようになったので、「iPhoneは高級スマホだ」と敬遠していた方も、これを機にiPhoneを手にしてみては如何でしょう。

iPhone SE 販売価格

【2017年2月20日追記】発売からそろそろ1年迎えるiPhone SEですが、今さらながら実機レビューを書きました。iPhone 7の存在を踏まえた上でのレビューで、総まとめ的な記事に仕上がっています。よろしければそちらもお読み下さい。

iPhone SEを格安SIM(MVNO)で運用してみませんか?

iPhone SEをMVNOで運用

何も、皆が皆iPhone 7を必要としているかと言えば別にそんなことはなく、最新かつハイスペックである事よりも、より安く使えることに魅力を感じる方も大勢いらっしゃる事でしょう。維持費を抑えつつ快適にiPhoneを使いたい方にオススメしたいのが正にiPhone SE、そして格安SIM(MVNO)との組み合わせです。

詳しいことは「iPhone SEを格安SIMで使おう!具体的な手順や料金について解説」にまとめていますので、ぜひそちらをお読み下さい。

格安SIMとは?ざっくり説明すると…

「格安SIM」は登場してからまだ間もない言葉ですので、聞き馴染みの無い方も多く居ることでしょう。格安SIMに簡単にざっくりと説明します。

皆さんよくご存知のドコモ、au、ソフトバンクは全て「携帯電話キャリア」の分類に属し、この3社まとめて「国内3大キャリア」と呼んだりもします。自社で通信設備を整えて移動通信サービスを提供し、スマホ製造会社とタッグを組んで端末本体も取り扱います。

対し格安SIMとは、MVNO=仮想移動体通信事業者に属し、通信設備をキャリアから借りて移動通信サービスを展開する事業者を指します。設備を持たない携帯会社です。

設備投資をしなくても良いので、キャリアよりも低価格な料金で通信サービスを提供することが出来るのです。

仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、英語: Mobile Virtual Network Operator, MVNO)とは、無線通信回線設備を開設・運用せずに、自社ブランドで携帯電話やPHSなどの移動体通信サービスを行う事業者のことである。通信サービスの提供には移動体通信事業者(MNO)の卸売をうけたり、仮想移動体サービス提供者(MVNE)の機能を利用したりする。

引用:仮想移動体通信事業者 – Wikipedia

ちなみに、国内に存在する殆どのMVNOはドコモ回線を借りて運営しているので、端末のアンテナピクト横には「docomo」と表示されます。契約時に手元に届くSIMカードにも、ドコモロゴが入っています。

2017年1月22日:BIGLOBE SIMがiPhone SEの取り扱いを開始!

【2017年1月22日追記】ビッグローブが運営する格安SIM「BIGLOBE SIM」が、セット端末としてiPhone SEを取り扱い始めました。格安SIMとしてiPhone SEを扱うのは、おそらく同社が初めてと思われます。

容量は16GBでカラーはゴールドのみという条件付きではありますが、格安SIMでiPhoneが買えるというのは非常に画期的なことなので、ぜひ今後とも継続的に提供して頂きたいところです。

BIGLOBE SIMのiPhone SEに関しては、「MVNO・格安SIMのBIGLOBE SIMがiPhone SEの販売を始めます」の記事をお読み下さい。

iPhone SE+格安SIMは、キャリア契約のiPhone 7の半額で収まるケースも

iPhone SEを格安SIMで運用する場合の月々負担額は、ドコモ、au、ソフトバンクの3台キャリアでiPhone 7を契約する場合の半額以下で収まってしまうケースも有りえます。もちろんプランの選び方にもよりますが、SE+格安SIMは明らかにコストパフォーマンスに優れているのです。

具体的な事例を見てみましょう。ドコモでiPhone 7 32GBを契約した場合と、mineoドコモプランでiPhone SE 16GBを運用する場合の月々料金の違いを比べてみました。iPhone SEの1ヶ月あたりの負担額は、Apple公式ストアでの販売価格を24ヶ月(2年)で割って算出しています。

料金は税込み表記です。


ドコモでiPhone 7 32GBを新規契約する場合

  • iPhone 7 32GB:3,429円
  • カケホーダイライトプラン 2年間の定期契約有り:1,836円
  • データMパック:5,400円
  • インターネット接続サービス spモード:324円
  • 月々サポート:-2,322

月々の料金:8,667


mineo ドコモプラン デュアルタイプ5GBでiPhone SE 16GBを運用する場合

  • iPhone SE 16GB SIMフリーモデル:48,384円 ÷ 24ヶ月 = 2,016円
  • デュアルタイプ 5GBプラン:2,462円
  • 通話定額30 : 907円

月々の料金:5,385円 / ドコモ+iPhone 7よりも3,282円(38%)安い

mineo Dプラン デュアルタイプ 5GB


通信プランを通話無しのミニマムな構成に変更すると…

mineo ドコモプラン シングルタイプ500MBでiPhone SE 16GBを運用する場合

  • iPhone SE 16GB SIMフリーモデル:48,384円 ÷ 24ヶ月 = 2,016円
  • シングルタイプ 5GBプラン:756円

月々の料金:2,772円 / ドコモ+iPhone 7よりも5,895円(69%)安い

mineo Dプラン シングルタイプ 500MB

ドコモ iPhone 7 vs mineo iPhone SE

Apple直販のiPhone SEはSIMフリー。数多くの格安SIMの中から好きな会社を選べるのもメリット

この記事では例としてmineoを挙げましたが、Appleストア直販のiPhone SEはSIMフリーモデルであるため、他にもある数多くの格安SIMの中から自身に合った会社・プランを選ぶことが出来ます。下のような有名な会社がおすすめです。

使いたいキャリアやMVNO、プランを自由自在に選ぶことが出来るのはSIMフリーモデルならではのメリットです。


Apple iPhone SE

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