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他のタフネス機とは格が違う!有機ELにSD653搭載「AGM X2 SE」発売

  • 2018-04-09
  • 2018-04-10

AGM社のタフネススマホ「AGM X2」の低価格モデル「AGM X2 SE」が、通販サイトGearBest.comにて発売されました。

耐久性や防水性と引き替えに性能が失われがちなタフネス機ですが、AGM X2 SEはその両方を兼ね備えた一台で、今のところコレに太刀打ちできる機種は見当たりません。

ざっとスペックや特徴を見ていきましょう。

AGM X2 SEの主なスペック

OSAndroid 7.1
プロセッサーQualcomm Snapdragon 653
CPU:1.95 GHz + 1.44 GHz
GPU:Adreno 510
ストレージ64GB
メモリ6GB
ディスプレイ5.5インチ 1,920 x 1,080 AMOLED(有機EL)ディスプレイ
内側カメラ1,600万画素 Samsung S5K3P3センサー
外側カメラ1,200万画素 + 1,200万画素 デュアルカメラ Sony IMX386センサー
バッテリー容量6,000mAh Quick Charge 3.0対応
拡張USB Type-C x1、3.5mmオーディオジャック x1
SDカード最大128GBのMicro SDXCカードに対応
センサー指紋認証、重力、加速度、環境光、電子コンパス、近接、ジャイロ、気圧、気温、湿度、VOC(揮発性有機化合物)検知センサー、NFC
SIMカードNano-SIM x2
幅 x 厚さ x 高さ83.4 x 14 x 168.5mm
本体重量250g
カラーブラック

ゴツいボディは米軍規格「MIL-STD-810G」クリア & IP68防塵防水仕様

AGM X2 SE最大の特徴は、なんといってもゴツくて重たくて丈夫な筐体。本体厚は14mm、重量は250gあるので、並のスマホを2台重ねたような感覚でしょうか。モバイル性なんて端から諦めた一台ですが、衝撃性や防水性に関しては本物で、伊達にタフネス名乗っていません。

落下・衝突や外気の気温変化から端末内部を守るべく、合金とゴムを組み合わせた強靭なフレームで覆われており、米国国防総省が定める軍事物資調達規格「MIL-STD-810G」をクリアしているとのこと。

-30度〜60度の環境において問題なく使えるというだけでも驚きですが、IP68等級の防塵および防水仕様となっているので、水深1.5mに30分間沈めても浸水しません。ちなみにiPhone 8やXはIP67で、同等の防塵性能とワンランク上の防水性能になります。

タフネススマホとしては十分すぎる性能

高性能かつ省エネなSoC「Snapdragon 653」を搭載

SoC(システムオンチップ)は、処理性能だけでなく電池の持ちも大きく左右するパーツなので、これ次第でスマホの格が決まるといっても良いでしょう。

多くの中華スマホは、コスト削減のためかMediaTek製のチップを用いており、Helio PシリーズやXシリーズは特に採用例が多いです。処理性能は悪くないのですが、いかんせんバッテリーを無駄食いする傾向があるため、筆者はあまり好きではありません。

MediaTekチップのライバルといえば、そうQualcomm社のSnapdragon。Snapdragonといっても多種多彩なチップがあるわけで、電力効率もまちまちですが、Snapdragon 600番台(653や625、660など)は程よい性能と省電力性を兼ね備えているのが特徴です。

AGM X2 SEに搭載されているのは、一年半ほど前にリリースされたオクタコア「Snapdragon 653」で、ベンチマークアプリ「Antutu v6」では9万点弱をマークするほどの実力。ZenFone 3やXiaomi Mi A1に載っているSD 625は6万点前半、ZenFone 4やXiaomi Mi Note 3のSD 660は10万点前半なので、「ミドルハイ」(中の上)に位置付けられます。

タフネス設計でなおかつSnapdragonを搭載するスマホって、本当に数少ないですから、AGMにはぜひ今後とも頑張って欲しいです。

6,000mAhもの大容量バッテリーとQC3.0急速充電

先ほども書いたとおり、AGM X2 SEは耐久性に重きを置いているため、筐体は並のスマホとは比べ物にならないほど大柄。つまり、筐体内部には十分なスペースが生まれる訳で、その恩恵を最大限活かして、6,000mAhもの巨大バッテリーを内蔵しています。(3,000〜4,000mAhが一般的)

駆動時間に関しては実機を確認してみないと何ともいえませんが、電力効率に長けるSnapdragon 653チップと相まって、驚異的な電池持ちを叶えていることは容易に想像できます。スマホトップクラスの電池持ちを誇る巨大ファブレット「Mi Max 2」でさえ、5,300mAhですから…。

ライトユースであれば一週間近く充電要らずで使えそうなので、キャンプや長旅のお供としては最適ですね。

そうそう、Snapdragon搭載機ということで、急速充電「Quick Charge 3.0」をサポートしています。

6GBの実行用メモリと64GBのストレージ + Micro SDカード

実行用メモリとしては6GBを内蔵しているので、複数アプリを起動して切り替えながら使う場面においても、快適な動作が見込まれます。

データを保管する内蔵ストレージは64GBですが、最大128GBのMicro SDカードを用いて容量を拡張することも可能。

中華スマホにしては充実している通信バンド

技適マークが無い本機を日本国内で使うと、もれなく電波法違反となりますが、技術的にはドコモまたはソフトバンク回線で運用可能です。中華スマホにしては珍しくLTE B19(ドコモのプラチナバンド)をカバーしていますね。

  • GSM:850, 900, 1800, 1900MHz
  • CDMA2000:BC0
  • WCDMA:B1, B2, B4, B5, B8
  • TD-SCDMA:B34, B39
  • FDD-LTE:B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B12, B17, B19, B20
  • TDD-LTE:B38, B39, B40, B41

5.5インチのフルHDディスプレイは有機EL方式

ディスプレイは5.5インチのフルHD解像度で、通常の液晶ではなく「有機EL」が用いられています。バックライトを持たない有機ELは、画素自らが光を発する仕組みとなっており、コントラストが際立ち、深みのある黒色を再現できるのが特徴です。

IMX386センサー内蔵のデュアルカメラ

スマホの一大トレンドと化した「デュアルレンズカメラ」ですが、このAGM X2 SEにももちろん搭載されています。

イメージセンサーとしてソニーの「IMX386」を採用。同じものがXiaomi Mi6やMi Note 3、Meizu Pro 7等にも用いられているので、画質はそれなりに期待して良いでしょう。背景ぼかし撮影やHDR撮影にもしっかり対応してます。

Google Playと日本語ロケール標準装備

OSはAndroid 7.1がプリインされており、メーカーによるカスタムが施されていない、限りなく“素”に近い状態です。

当然、Playストア含むGoogle関連のサービスや、日本語ロケールが標準装備されているので、使い勝手は国内で出回っているSIMフリースマホと何ら変わらないはず。

GearBest.comにて販売開始。価格は429.99ドル

AGM X2 SEは、今のところGearBest.comの独占販売モデルとなっており、定価は449.99ドル。現在は発売を記念したセールが催されており、4月16日まで・先着100台限定で20ドル割引の429.99ドル = 4.6万円で販売されます。

ニッチなところを攻めているだけあって、性能の割に割高。しかし、タフネススマホとしては類を見ない充実っぷりなので、物好きなマニアにとっては喉から手が出るほど魅力的な機種ではないでしょうか。

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