レビュー

スマホで誤削除したデータ、「PhoneRescue」なら取り戻せるかも!?

  • 2017-06-28
  • 2017-06-28
6/10
  • 消えたデータを見つける「スキャン」は無料で使える
  • 日本語対応&親切なインターフェイスで、機械に不慣れな人でも使いやすい
  • 復元の成功率はデバイスやファイルの種類によってまちまち
  • AndroidにおけるディープスキャンはRoot化必須

皆さん、お使いのスマホで「誤って大事なデータを消してしまった…」という苦い経験、ありませんか?今回ご紹介する「PhoneRescue」があれば、誤削除したデータを取り戻せるかもしれませんよ!?

パソコンのハードディスクであれば、比較的容易に削除したデータを復旧出来ます。しかし、スマホ等のモバイル端末に搭載されているフラッシュメモリはHDDと特性が異なり、復旧はより難しくなる傾向があります。

「iPhoneとAndroidのデータを復旧する」と謳うPhoneRescueですが、一体どの程度力になってくれるのか、実際使ってみた様子を交えながらご紹介していきます。

今回レビュー用に「PhoneRescue」の有料版をiMobie様より提供頂いているので、タイアップ記事となっています。ステルスマーケティングではありませんし、中立で率直なレビューを致します。

「PhoneRescue」ってどんなソフト?

レビューへ移る前に、「PhoneRescue」とはどんなソフトなのか、ざっくりではありますがまとめました。

冒頭でもお伝えしたとおり、PhoneRescueはスマートフォンで削除したデータを取り戻す「データ復旧ソフト」で、パソコンとスマホをUSBケーブルで接続して復元作業を行います。他にも、壊れた端末の復元(iOS版)や忘れたパスコードの解除(Android版)など、多くの機能が備わっていますが、今回は当ソフトの軸である「復元機能」に絞ってお届けしていこうと思います。

iOS(iPhone・iPad)とAndroid両対応となりますが、機能に関しては若干の違いが有ります。より完成度が高いのはiOS版だと感じました。

Android版における本格的な復元モード「ディープスキャン」を使うためには、スマホ側のRoot化が条件となり、非Root端末では機能が限られます。また、担当者の方曰く「Android 6.0以降ではRoot化が失敗する恐れがある」とのことなので、Android版に関しては発展途上な印象です。

ダウンロードから使い始めるまでの流れ

データのスキャンまでなら無料で出来る

まず先にお伝えしたいのは、PhoneRescueは有料ソフトであるということ。ただし、課金を要するのはデータの復元機能のみで、スキャンに至っては何度でも無料で実行できます。

ひとまずソフトをダウンロードしてみて、お目当てのデータが見つかったら有料のライセンスキーを購入…といった流れで進めましょう。

まずはソフトをダウンロードして使ってみよう

ソフトをダウンロードするため、まずはiMobieのPhoneRescue配布ページを開きます。

各ページの「ダウンロード」ボタンをクリックし、Windows版とMac版のいずれかをダウンロードします。

Android版は7社のデバイスに対応

Android版の案内ページを見ると、対応しているのはSony、Samsung、Huawei、Google、HTC、LG、Motorolaの7社が販売するスマートフォンのみのようです。中国のXiaomiというメーカーのスマホで試してみましたが、認識の段階でエラーが出てしまいました。

ソフトは日本語対応で分かり易い

初回起動時に言語の選択画面が出るので、「日本語」を選びます。不自然な翻訳等も見当たらず、全体的にとても分かりやすい作りとなっています。

検証1:iPhoneの連絡先を復元してみる

それでは早速検証してみましょう。最初の犠牲者は、わたくしpasojuさんの連絡先情報。「連絡先を削除」ポチッと押して…さよなら!

iPhoneとパソコンをUSBケーブルで繋ぐと、5つの注意事項が表示されるので、それらを念入りに確認しましょう。

  1. デバイスを機内モードに設定(画面下を上へスワイプし、コントロールパネルから飛行機のアイコンをタップ)
  2. バックグラウンドアプリを全てオフに(ホームボタン2回押しで、起動中のアプリをすべて閉じる)
  3. iTunesの同期をオフ(パソコンとの接続時、iTunesが起動したら速やかに閉じる)
  4. システムのクリーニングソフトを使用しない
  5. USBの接続が正常であることを確認

復元モードは、一番左の「iOSデバイスからリカバリー」を選びます。

今回は連絡先の情報を復元したいので、「個人データ」の中の「連絡先」のみにチェックを入れます。OKを押すと、ファイルのスキャンが始まります。

結果を見てみると…確かにありますね!電話番号もメールアドレスも、きちんとスキャンできています。

ここからデータの復元作業に入るのですが、なぜか筆者の環境だと失敗してしまいました。このあと行うメモの復元では問題なかったのですが…。まあ、情報は読み取れるので、及第点といったところです。

検証2:iPhoneのメモを復元してみる

次はメモで試してみます。

純正のメモアプリの場合、ゴミ箱アイコンをタップして消しても一旦「最近削除した項目」に移動され、30日以内であれば復活できる仕組みになっています。なので、最近削除した項目も綺麗サッパリ消し去り、正常に復元できるか検証してみます。

先程と同様、復元したい「メモ」にチェックを入れ、OKをクリックしてスキャンを開始します。

これもまた見事にスキャンできていますね。文面もオリジナル通りで、文字化け等もありませんでした。

添付していた写真は、「メモ添付ファイル」という項目に分別されていました。

しかし、このままだと現物を編集したり共有したり出来ないので、本命の「復元」を使ってデータをiPhoneへ戻したいと思います。

復元機能を利用するには、PhoneRescueのライセンスコードが必要なので、入力画面の「ライセンスを購入」をクリックするか、購入ページへ直接アクセスし手続きを進めて下さい。

今回はレビュー用として提供頂いたコードを入力し、復元を実施します。

このとき、iColudの「iPhoneを探す」機能をオフにするよう指示があるので、そのように設定。復元が始まると、iPhoneの画面上には「復元の実行中」との表示され、後に自動的に再起動、作業が終わるとiOSをアップデートした時のような画面が出てきます。

気になる結果は…しっかり復元されてます!ただ、添付していた写真が消えていたのは残念。

検証3:Androidの写真を復元してみる

最後はAndroidスマホ(Huawei Mate 9)で写真の復元を試してみます。削除するのは下のノートパソコンの写真。

Androidの場合、USB接続モードを「MTPモード」に設定し、USBデバックを有効にする必要があります。敷居が高くも思えますが、PhoneRescue側で分かりやすいガイドが表示されるので、その通りに従いましょう。

復元するファイルの種類を選びます。ここでは「写真」にチェック。

おそらく大半の方は下のような画面を見るはずです。失ったファイルをより確実に見つけるために「ディープスキャン」が推奨されていますが、これはRoot化済みの端末でなければ使えないので、「クイックスキャン」を選びます。

また、「ディープスキャンすると、PhoneRescueは自動的にデバイスをルート化します」と書かれていますが、筆者のHuawei Mate 9(Android 7.0)では途中でエラーが出ました。

クイックスキャンで進めた結果、残念ながら削除した写真は見つかりませんでした。今回は失敗ですね。

まだ発展途上だが、非常時にはスキャンだけでも試してほしい

ここまでPhoneRescueの復元機能の一例をご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。

iOS版での復元は成功率が高く、連絡先もメモも共にデータを取り戻せました。

しかし、Android版では、消えた写真データも結局取り戻すことが出来ず、残念な結果に終わってしまいました。ルート化の段階で躓いたり、そもそもPhoneRescueに対応するデバイス数が少ないなど、Android版に関しては改善してほしい点が多々有りますね。

今回十分な検証が出来たとは言い難く、デバイスやOSとの相性についても何とも言えません。総合評価としては6/10くらいでしょうか。スキャン機能そのものは無料で使えるので、非常時にはまずスキャンだけでも試してみて下さい。

PhoneRescueはまだ発展途上なソフトウェアですが、iTunesに代わるほど優秀なiOSデバイス管理ソフト「AnyTrans」を手がけるiMobie社が開発していることもあり、今後の進化が楽しみです。

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