i7 6700KでHackintosh(Sierra)作ったので、構成と手順を紹介します

皆さんこんにちは。パソコンとその他諸々の機材買い替えのためしばらくお休みしていたpasoju.comですが、本日無事に復活しました。

さて、新調したパソコンについて書いていこうと思いますが、今回導入したのはMacではなくWindowsでもなく、「Hackintosh」です。「なんじゃそれ?」と疑問に思われる方も多いはずなので、Hackintoshについて軽く説明します。

皆さんご存知の通り、macOSはApple社が製造したMacコンピュータのみにインストール出来る仕様となっており、それ以外の一般的なパソコンつまりPC/AT互換機にはインストールできません。標準搭載のBootCampを使えばMacマシンでWindowsを動かすことは出来るけど、その逆は原則的にNGというわけです。

しかし、「PCでもMacを動かしてしまおう!」と奮い立った有志たちによって「OSx86」というハッキングプロジェクトが立ち上げられ、今ではHacking + Macintosh = 通称Hackintosh(ハッキントッシュ)の呼び名で知られています。当然、Appleはこうしたハッキング行為を一切認めていないので、Hackintoshマシンの構築と使用は自己責任となります。

それと…これはあくまでも夢の中の話ですよ。(決まり文句のようなので一応書いておきます…。)

※筆者は別段Hackintoshや自作PCに詳しいわけではないので、かなり大雑把な解説になるかと思います。予めご承知ください。また、構成や手順に関するコメントへの返信は出来かねますので、実践される方は自己責任でお願いします。

事前に準備するもの

Hackintoshを構築するにあたって、事前に準備したアイテムをまとめました。

構成プランと動作報告

真っ先に準備したいのは、アイテムではなく情報。予定しているパーツ構成で正常に動作するのか、下調べは欠かせません。もっとも重要なのはマザーボードとそれに対応するCPU、そしてグラフィックボードで、これらのパーツ名+Hackintosh+OSバージョンなどでググると良いでしょう。

例:GA Z170X UD5 Hackintosh Sierra

Hackintosh関連の情報を探していると、まず間違いなくtonymacx86.comへ行き着くはずです。このサイトの掲示板では、多くのハッキントッシャーたちが自身の構成や動作状況を書き込み、問題に対する解決策なども議論されているので、英語ですがかなり参考になります。

また、「Buyer’s Guide」のページではおすすめのパーツが列挙されているので、こちらも参考になります。

16GBのUSBメモリ

UniBeastというツールを使ってHackintoshへmacOSをインストールするメディアを作るのですが、このとき必要なのがUSBメモリです。

手持ちの8GBメモリを試したら「容量が足りない!」と警告が出たので、容量は16GB以上が良いでしょう。

また、規格はUSB 2.0が確実とされていますが、稀に3.0しか認識しないこともあるとか。念のため、2.0と3.0の16GB USBメモリを調達しました。

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データ移行用のUSB接続ハードディスク

新たにHackintoshを組み上げる方には不要ですが、筆者はこれまで使っていたMacBook Proからデータを移行するため、USB接続の外付けハードディスクを購入しました。安さとレビューを重視して、選んだのは「ロジテック 2TB外付けハードディスク LHD-EN2000U3WS」です。

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MultibeastやUnibeast、その他ドライバーなど

Hackintoshを実現するためには、ブートローダーや数多くのドライバをインストールする必要があります。「MultiBeast」や「UniBeast」などのツールを使えば、それらの作業をGUIで簡単に行えるので、大変重宝します。

他にも、グラフィックボードのドライバ(今回はNvidia Web Driver 378.05.05.05)などを予めダウンロードし、インストールUSBの中へコピーしておくと良いでしょう。

筆者が選んだパーツ構成

今回Hackintoshを作るにあたって、筆者が選んだパーツは以下のとおりです。

データ用として960GBのSSDを積み、CPUは一世代前ではあるものの最上位iMacと同型のi7-6700Kを搭載、現状の作業を難なくこなすであろう高い性能を盛り込みました。

基本的に新品を買いましたが、中古でも問題なさそうな物は美品に限って調達したので、総額15万円以下に収めることが出来ました。

CPU Intel Core i7-6700K
マザーボード GIGABYTE GA-Z170X-UD5
電源 ANTEC NeoECO Classic 650W NE650C
グラフィックボード GIGABYTE Geforce GTX960 GV-N960WF2OC-4GD
メモリ Crucial DDR4 2133MHz PC4-17000 8GBx2 = 16GB
SSD(Mac用) WD SSD Green 2.5インチ 120GB WDS120G1G0A
SSD(Windows用) WD SSD Green M.2タイプ 120GB WDS120G1G0B
SSD(データ用) Kingston SSD 2.5インチ 960GB SUV400S37/960G
HDD(Time Machine用) WESTERNDIGITAL HDD Red 3.5インチ 2TB WD20EFRX
ケース Fractal Design Define R5 Black Pearl
CPU冷却ファン サイズ 虎徹 12cmサイドフロー SCKTT-1000

最重要はマザーボード。GIGABYTE製が良いらしい

CPUやGPUなど全てのパーツを取り付けるマザーボードは、Hackintoshの成否を分けると言っても過言ではありません。

先程もご紹介したtonymacx86.comの「Buyer’s Guide」に載っているマザーボードからいくつか候補を挙げて、Hackintoshと相性の良さそうなものを厳選、今回はオーバークロックにも対応する「GA-Z170X-UD5」を選びました。

調べてみると、GIGABYTE製のマザボはHackintoshとの相性が良いとのこと。

GIGABYTE Intel Z170チップセット搭載 ATXマザーボード GA-Z170X-UD5

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CPUは無難にSkylakeのCore i7

GA-Z170X-UD5はIntel 第6世代と7世代のCoreシリーズをサポートしているので、最新のKabyLake(7世代)も候補に入れました。しかし、Skylakeとさほど性能は変わらない上に割高であったこと、動作報告が少なかったことから、無難にSkylake(6世代)のCore i7-6700Kを選びました。

CPUは中古でも不良のリスクが少ないため、ヤフオクにて32,000円で落札しました。

Intel CPU Core i7-6700K 4GHz 4コア/8スレッド

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グラボはコスパの良いGTX 960。Pascalもいけるらしい

グラフィックボードはコストパフォーマンスに長けたNVIDIA GeForce GTX 960を搭載する「GIGABYTE GV-N960WF2OC-4GD」を選び、これも中古で買いました。お値段は13,000円。

今回は900番台を選びましたが、つい先日1000番台のPascal GPUにも対応したようです。今後GTX 1060もしくは1070にアップグレードするかもしれません。

GIGABYTE Geforce GTX960 オーバークロックモデル GV-N960WF2OC-4GD

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ケースは評判の良いFractal Design Define R5をチョイス

PCケースは、基本的にどれも構造は同じなので、予算に合わせてそこそこ評判の良いものを選べばOKです。

製品によってデザインや構造、お値段は様々で迷ってしまいますが、2ch掲示板で評判の良かった「Fractal Design Define R5」を買いました。

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Hackintoshの手順をざっくり説明

かなりざっくりした説明になりますが、Hackintoshを構築するまでの手順をまとめました。

Mac App StoreよりmacOSをダウンロード

まずはMac App StoreよりmacOSをダウンロードします。今回入れるのは10.12.4なので、検索欄にSierraと入力して探します。

ダウンロードが終わるとインストーラーが起動しますが、あくまでもお目当てはOS本体なので、ウィンドウを閉じます。

UniBeastを使ってOSインストール兼ブートローダーのUSBメモリを作る

UniBeastを使ってUSBメモリへ必要なデータを書き込みます。とその前に、ディスクユーティリティでUSBを「Mac OS Extended(Journaled)」にフォーマットしておきます。

ボタンをポチポチするだけの簡単な操作なのでものの数分で終わりますが、書き込みに結構な時間を要しました。

  1. Welcome to the UniBeast….:Continue
  2. UniBeast + MultiBeast:Continue
  3. Clover Credits:Continue
  4. Software License Agreement:Continue > Agree
  5. Select a Destination:インストール先のUSBを選ぶ > Continue
  6. Select OS Installation:OSを選ぶ。今回はSierra > Continue
  7. Bootloader Configuration:UEFI Boot Modeを選ぶ > Continue
  8. Optional Graphics Configuration:何も選ばない > Continue
  9. Verify Installation Option:設定を確認 > Continue > OK

これでSierraのインストール兼CloverブートローダーのUSBメモリが作られたはずです。それと同時に、今後使うであろうツールやドライバをUSBメモリへコピーしておきます。

  • MultiBeast:Hackintoshへブートローダーとkextを書き込むツール
  • Clover Configurator:EFIのマウント、config.plistの編集などを行うツール
  • NVIDIA DRIVERS:NVIDIAのGPUを動作させるためのドライバ

BIOSの設定を最適化

先程作ったUSBメモリを自作PCへ挿し、起動後BIOSを呼び出します。マザボによって異なりますが、今回はDelキー連打です。

今回は以下のように設定しましたが、環境によって異なります。

  • XMCI Hand-off:Enable
  • Super IO Configuration:Disable
  • VT-d:Disable
  • Windows 8/10 features:Other OS
  • Boot Option #1:セットしたUSBドライブ​

設定を終えたら状態を保存し再起動、そしてUSBメモリ内のCloverブートローダーが立ち上がります。

macOSをインストール

「EXTERNAL」と書かれたSierraっぽいハードディスクアイコンをクリック。Oキーを押してCloverブートローダーのオプションへ移り、Boot Argsの欄に「nv_disable=1」と入力します。(今回は既に入力されていました。)

黒字に白文字でプログラム的な文字列がダァァァァーーーーーと流れるので、しばらく放置します。たまに止まりますが、バックグラウンドでプログラムが動き続けているので、辛抱強く待ちましょう。

初期セットアップ画面が表示されたら、まずはディスクユーティリティを開き、インストール先のHDDもしくはSSDをMac OS Extended(Journaled)にフォーマット。あとは手順に沿って進めます。

Hackintoshへブートローダーとkextファイルをインストール

無事にデスクトップが表示されたら、ブートローダーとkextファイルをインストールし、Hackintosh単体で動くようセットアップします。

ここで登場するのがMultiBeast。CloverブートローダーやkextファイルなどをGUI操作でインストール出来るツールです。Quick StartからUEFI Boot Modeを選択し、以下のように設定しました。ここらへんはよく分からないので、不適切な部分があるかもしれません。

  • Audio:ALC1150
  • Misc:NullCPUPowerManagement
  • Network:Intel > AppleIntelE1000e v3.3.3

Buildの中のInstallをクリック、終わったら再起動します。

NVIDIAドライバをインストール

仕上げにNVIDIAドライバをインストールします。まだ用意していない場合は、「NVIDIA DRIVER OSバージョン名」でググると適したドライバが出てくるはずなので、それをダウンロードします。

再起動後、メニューバーにNVIDIAのロゴが出ているはずなのでそれをクリック、「NVIDIA Web Driver」にチェックが入っていれば完了です。

オーバークロックとベンチマーク測定

最後に、オーバークロックとベンチマーク測定の結果を載せておきます。

マザーボードのチップセットはZ170で、K付きCPUのオーバークロックに対応しています。マザボの設定では最高4.6GHzまでOC出来るようなので、標準の4.0GHzとOC後の4.6GHzでベンチマークを測定してみました。

また、Intel Power Gadgetを使ってCPU温度も測ったので、こちらもまとめました。結果は以下の通り↓

OC後のGeekbenchマルチコアスコアはなんと20546点を記録し、Mac Pro (Late 2013)の8コアモデルに迫るほどのスコアになりました。シングルコアスコアに至っては、現状トップのiMac Late 2015最上位モデルを追い抜かし、5502点というハイスコアです。

気になるCPU温度ですが、通常は30℃台に落ち着いているものの、使用率100%の状態では60℃後半〜70℃まで上がりました。現状ではケース標準のファン2基+虎徹(CPUファン)シングルファンのシンプルな空冷構造なので、改善の余地はありそうですね。

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