発売からまもなく1年迎えるiPhone SEを今さら購入しました

レビュー

日本のスマホユーザーの半数が使っていると言われるApple社のiPhoneシリーズ。iPhoneと聞けば、高いけどハイスペック&多機能で大画面を備える「iPhone 7」を真っ先に思い浮かべるわけですが、最新機能には対応していないけどお安くて本体がコンパクトな「iPhone SE」もそれなりに需要があります。

半年ほど前に「iPhone 7が登場した今、真の狙い目はSEなのかもしれない」という記事を書いたところ、思いのほかアクセス数が伸びまして、毎日沢山の方に読んで頂いております。ならば、その続編的な記事を展開したいな…と思い、先日iPhone SEを購入しましたので、実機レビューしていこうと思います。

およそ1年前に発売されたiPhone SEは、既に多くのブロガーさんたちによってレビューされています。なので、今さら感たっぷりなレビュー記事になるとは思いますが、総まとめ的な感覚でお読み頂きたいと思います。

また、近日中にiPhone 7との比較記事等も書きたいと思いますので、お楽しみに!

iPhone SE 開封&外観チェック

何度開封してもワクワクするApple製品

これまでにApple製品は幾度か手にしていますが、開封する瞬間は何度体験して心地よいものです。

ざっと見た感じ、iPhone 5sに似たパッケージです。あまり目新しさは感じません。

iPhone SE 開封

本体のお目見えです!

説明書はいつもどおりの簡素なやつ。本体各部の名称やSIMカードの脱着方法などが書かれています。

分かりづらくて申し訳ありませんが、説明書を包んでいる紙パッケージには、SIMトレイの取り出しピンも付いています。

iPhone SE 開封

付属品は、下の写真左から有線接続の「EarPods」、USB充電器、Lightning to USBケーブルです。これもiPhoneユーザーからしてみたらお馴染みです。

iPhone SE 付属品

初回起動!初期設定の様子は割愛しますね。

iPhone SE 起動

続いて、iPhone SEの外観をチェックしていきます。

液晶ディスプレイ面

本体前面には4インチの液晶ディスプレイ、ホームボタン、自撮り用カメラ等が設置されています。前面だけ見れば、iPhone 5sとの見分けがつかないほどそっくりです。

iPhone SE 前面

下部にはTouch IDを内蔵した物理式ホームボタン。今回はゴールドバージョンを選びましたが、リングの光沢感がとても格好良いです。

iPhone SE ホームボタン

上部には120万画素のカメラが設置されており、自撮りやビデオチャット等に使えます。その下には近接センサー(丸いやつ)と受話口が設けられています。

iPhone SE 前面カメラと受話口

アルミ+ガラスの背面

背面はiPhone 5や5sと同じアルミとガラスのツートンで、今回選んだゴールドバージョンでは金+白の組み合わせです。

iPhone SE 背面

背面のカメラは1,200万画素で、iPhone 6sや6s Plusと同等に画質の良い写真や動画を撮ることが出来ます。フラッシュは白色+褐色のデュアルフラッシュで、より自然な色味を再現します。

iPhone SE 背面カメラ

iPhone 5/5sとSEを手っ取り早く見分けるには、背面下部の刻印を見ればOK。5と5sは”iPhone”のみですが、SEはその下に”SE”と記されています。

iPhone SE 背面ロゴ

底面にイヤホンジャックとLightning

底面中央には充電と通信を担うLightning端子が備えられており、下の写真の左側がスピーカー、右側はマイクとなっています。そして、iPhone 7で撤廃された3.5mmオーディオジャックをしっかり装備してるので、既存のイヤホンが使えます。

iPhone SE 底面

上面に電源ボタン

上面には電源ボタン一つのみ。

iPhone SE 上面

左側面にマナーモードと音量調節ボタン

前面から見て左側面には、マナーモードの切り替えスイッチと音量調節ボタンが備えられています。押し心地は5や5sと全く一緒。

iPhone SE 音量調節ボタン

右側面にNano-SIMトレイ

右側面にはNano-SIMトレイが備わっています。小さな穴にSIM取り出しピンを差し込むと、トレイを取り出すことが出来ます。

iPhone SE SIMトレイ

iPhone 5との外観比較

全体的なデザインがよく似ているiPhone 5と外観を比較します。

まず背面のカメラ周りですが、大きな違いはカメラフラッシュの形状でしょうか。iPhone 5は1灯であるのに対し、SEでは縦に2灯並んでいます。

よく見るとレンズ周囲の処理も異なっており、iPhone 5は光沢感のあるリングがレンズを一周していますが、SEではそれがありません。5sの同様の処理です。

iPhone SEとiPhone 5の外観比較

ホームボタンは一目瞭然ですね。iPhone 5には、今となっては懐かしい角丸四角形がプリントされたホームボタンが備わっており、ボタン中央にかけて若干へこんでいます。

対し、5s以降のiPhoneではTouch ID 指紋認証センサーが搭載されているため、プリントやへこみはありません。ホームボタンの周りには、光沢処理の施された円形のリングが取り付けられています。

iPhone SEとiPhone 5の外観比較

これは見落としがちかもしれませんね。iPhone 5や5sでは光沢感のあるエッジが本体を一周していますが、SEでは側面と同じ手触りのマッドな仕上げとなっています。

光沢エッジは良いピンポイントアクセントになっていて、全体的な高級感を引き立たせていたと思うので、個人的には5や5sの処理のほうが好みです。SEはなんか、のっぺりとした印象を受けます。

iPhone SEとiPhone 5の外観比較

賛否両論な4インチディスプレイ。持ちやすさと情報量、どちらを取るか?

iPhone 7は4.7インチ、7 Plusは5.5インチ、対しこのiPhone SEは4インチというかなりコンパクトな液晶ディスプレイを備えています。Apple曰く、「6と6 Plus登場以降、4インチディスプレイを求める声が絶えなかった」とのことですが、確かに日本でも小型なiPhone SEは一定の支持を受けています。

片手でも持ちやすくて落としにくいというメリットはあるものの、どうしても一度に得られる情報量は少なくなってしまうので、一長一短。持ちやすさと情報量のどちらに重きを置くかによって、iPhone SEに対する評価は大きく変わることでしょう。

持ち心地は文句なし!

いつも5.5インチクラスのスマホを当たり前のように触っているせいか、4インチのiPhone SEは異常なほど持ちやすいです。大型スマホは持つというより”指の上に置いている”感じですが、iPhone SEは片手でしっかり握ることが出来るので、手の中に収まる安心感があります。

画面上端から通知パネルを引き下ろすとき、親指が楽々と届くので操作性も抜群です。

iPhone SE コンパクト

ただ、一度に得られる情報量は少なくなります。試しに5.9インチ(Huawei Mate 9)、5インチ(UMi Diamond)、そして4インチのiPhone SEを横に並べ、同じWebページを表示して比較してみました。下の画像をご覧下さい。

するとどうでしょう。画面の大きいHuawei Mate 9ではタイトル+サムネイル画像+導入文が収まっていますが、iPhone SEではタイトルと画像がギリギリ、導入文はたった1行しか読めません。

タイトルにも違いが現れ、Android 2機種では2行に収まっていますが、iPhone SEは3行に嵩んでいます。

iPhone SE サイズ比較

動画やゲームならなおさら、画面サイズの違いがはっきりと分かります。5.5インチ以上の大画面スマホでは迫力のある映像を楽しめますが、大型スマホに慣れてからSEの画面を観ると、どうしても物足りなさを感じてしまいます。

iPhone SE サイズ比較

小さいのに力持ち!ハイスペックでバッテリー持ちも良い

小さなボディでありながら、ハイスペックかつバッテリー持ちが良いのはiPhone SEの優れたポイントです。ハイスペックなAndroidスマホは5インチ以上に偏っており、小型スマホでは電池持ちが悪くなる傾向があるので、iPhone SEのバランスの良さは魅力的です。

処理性能はiPhone 6sと同等

体感速度に大きく影響を与えるプロセッサですが、iPhone SEには6sと6s Plusと同じApple A9チップが搭載されています。A10 Fusionを備えるiPhone 7の登場によって、今はもう型落ちとなったA9チップですが、それでも十分にハイスペックと言えるプロセッサです。

Antutu Benchmark 6.2.7

スマホのベンチマークでは最も有名なAntutu Benchmark(バージョン6.2.7)のスコアを計測してみました。ばらつきを減らすため3回連続して測定した後に平均値を算出、その結果は125445点となりました。

iPhone SE Antutu Benchmark

他のiPhoneやAndroidスマホと比較すると、下の表のようになります。iPhone 6よりも1.8倍ほど高いスコアで、Qualcomm Snapdragon 820に迫るほどの高い性能を持っていることが分かります。

そしてさすがiPhone 7ですね!スコアは17万点超えで、Androidでもこれに敵うものはいません。

iPhone SE Antutu スコア比較

Geekbench 4.0.3

Geekbench(バージョン4.0.3)も同じく3回連続で測定、結果はシングルコアが2,478マルチコアが4,210となりました。こちらもなかなかのスコア。

iPhone SE Geekbench

バッテリー容量は小さいが、持ち具合はなかなか良い

最新スマホと並んでも十分ハイスペックと言える性能を持つiPhone SEですが、バッテリー持ちもなかなか優秀です。

Androidスマホに比べてiPhoneのバッテリー容量が少ないことは有名な話ですが、iOS側のチューニングなのかプロセッサの電力効率の問題なのか、最近のiPhoneの電池持ち時間はAndroidと比べてもさほど遜色ありません。SEの電池持ちはiPhoneの中でもかなり優秀なのだとか。

iPhone SEのバッテリーはiPhone 5sに比べ容量が4%増加するにとどまっていますが、チップに改良が加えられていること、iPhone 6sやiPhone 6s Plusに比べて画面サイズが小さく解像度が低いことなどから、バッテリーの持ちが長くなっているようです。

iPhone SEのバッテリー持ちやカメラ性能はどうなのか、新旧iPhoneを比較するとこんな感じ – GIGAZINE

具体的な数値でご説明できないのが残念ですが、体感的には一般的な5インチクラスのAndroidスマホと変わらないくらいで、日常的なライトユース であれば丸一日使えます。特別持つという訳ではないものの、不満はありません。

ただ、先日レビューしたHuawei Mate 9や以前ご紹介したXiaomi Redmi Note 3 Proなどは別格で、それらのハイスタミナ系スマホに慣れてしまうとiPhone SEに心もとなさは感じます。

高速で使いやすい指紋認証センサー搭載

ホームボタンには、ユーザーの指紋を読み取る「Touch ID」内蔵されており、指先をあてるだけでスピーディーなロック解除が出来ます。精度や速度は申し分ありません。

iPhone 6sや7よりも古い1世代のTouch ID、つまりiPhone 5sと同じものを搭載していますが、その違いはおそらく体感できないと思われます。

iPhone SE Touch ID 指紋認証

ロック解除以外にも、AppStoreでのアプリダウンロードやサードパーティ製のアプリでも活用出来ます。パスコードをいちいち入力しなくて済むのはとても有り難いです。

iPhone SE 指紋認証 PayPal

iPhone SEの最大の強みは何といっても価格の安さ

iPhone SE 価格

4〜5万円で買えるiPhone SE

ここまでiPhone SEの特徴についてざっとまとめてきましたが、いまいち決め手になるような要素ってあまりないんですよね。iPhone 7ならおサイフケータイがありますし、iPhone 5sが登場したときには指紋認証のインパクトがありましたが、iPhone SEからそのような目新しさは一切感じられません。

ただ、価格の安さという点でiPhone SEを凌ぐ機種はおらず、これこそが本機種最大の強みだと思います。今回レビューにあたって、Apple Storeの公式サイトから16GBのSIMフリーモデルを買いましたが、価格は44,800円(税込み48,384円)です。5万円以下でiPhoneが買えます。

ではiPhone 7や6sはどうなのか、最安価格を比べてみましょう。

  • iPhone SE 16GB:44,800円
  • iPhone SE 64GB:49,800円
  • iPhone 6s 32GB:61,800円
  • iPhone 6s Plus 32GB:72,800円
  • iPhone 7 32GB:72,800円
  • iPhone 7 Plus 32GB:85,800円

容量が16GBと少ないので厳密な比較は出来ませんが、比較的お安い6sと比べても1万円以上の差があります。ましてやiPhone 7、7 Plusと比べると、SEの4〜5万円という価格は魅力的です。

格安SIMとの組み合わせもバッチリ

iPhone SE UQ mobile

最近良く聞く「格安SIM」とも相性バッチリ。16GBのiPhone SEを格安SIMのSIMカードと組み合わせて使った場合、初期費用は掛かりますが2年間単位で考えると大幅に料金を節約できます。

一例として、UQ mobileの「データ高速+音声通話プラン」で使った場合、通話と月3GBまでの高速通信が使えて月々の料金はたったの1,680円に収まります。iPhone SEの初期費用44,800円が掛かるものの、これを24ヶ月で割ると1ヶ月あたり1,866円、SIMの料金と合わせても3,546円です。

例えばiPhone 7をドコモで分割購入した場合、どうしても6,000円以上は掛かってしまうので、格安SIMとSEの組み合わせはその半額程度で収まることになります。

筆者が感じたiPhone SEの良いところ

これまでの内容を総括したいと思います。まずはiPhone SEの良いところです。

ストレスを一切感じない処理の速さ

iPhone 6sと同等のスペックを4インチというコンパクトボディに詰め込んでおり、小さいのにパワフルというのがiPhone SEの製品としての最大の魅力だと思います。

ハイエンドなiPhone 7と比べれば明らかに見劣りしますが、それほどのスペックを誰もが欲しているとは思えません。

軽くて小さくて持ちやすい

スマホは持ち歩くものなので、軽くて小さいに越したことはないのです。

筆者はすっかり大型スマホに囲まれてしまいました。画面が大きくて見やすいのは良いのですが、持ちやすさという点でiPhone SEに敵うものは居ないでしょう。片手でもしっかり握れるので、落として壊してしまう心配も少ないです。

デザイン格好良いしイヤホン使える!ベーシックから生まれる安心感

iPhone SE イヤホン

これはあくまでも個人的な考えですが、歴代iPhoneの中でiPhone 5s/SEのデザインは最も完成されたデザインだと思っています。見た目だけでなく作りも含めて、iPhone SEはベーシックそのものです。

目新しさが無いとも言い換えられますが、それはそれで良いと思います。コンパクトで持ちやすいし、カメラは出っ張っていないし、指紋認証使えるし、イヤホンジャックも備わっているし、何よりもデザインが格好良いし…安心して使えますね。

安い。格安SIMでの運用にも適した一台

「iPhone 7は魅力的だけど、8万円という価格には気が引けてしまう」という方は多いと思います。安さそしてコストパフォーマンスを求めるなら、このiPhone SEは良い選択肢です。

また先ほどもご紹介したように、格安SIMとの相性もバッチリです。iPhoneをより安く使いたいなら、SEと格安SIMの組み合わせを検討してみては如何でしょう。

iPhone SEのイマイチなポイント

もちろん悪いところもあります。筆者が感じているiPhone SEのイマイチなポイントは、以下の2点。

おサイフケータイが使えない

iPhone SEでおサイフケータイは使えません。iPhone 7登場前なら気にかかりませんでしたが、今となっては見逃すことの出来ないステータスです。

おサイフケータイといえば主にSuicaになるわけですが、鉄道を毎日または頻繁にご利用される方ならその利便性はつくづく実感していることでしょう。SEや6sじゃSuica使えないのか…なら7にしよう!の流れで、iPhone 7を選ぶ方は多いはずです。

画面が小さいので得られる情報量が限られる

iPhone SEは持ちやすい反面、どうしても得られる情報量は限られてしまいます。4インチの画面を備える以上、仕方ないことです。

筆者は4インチという大きさにそこまで苦を感じませんが、やはりテキスト入力やWebブラウジングは大画面の方が圧倒的に捗ります。大画面は正義!とおっしゃる方の気持ちもよく分かります。

画面の小ささをそれほど気にせず、逆に大画面を持て余してしまっている方は、小柄なiPhone SEでも満足できるでしょう。

次回は、格安SIMをiPhone SEで使ってみます!

【2017年3月5日】続編「iPhone SEを格安SIMで使おう!具体的な手順や料金について解説」を書きました。

より実践的なレビューとして、格安SIMのSIMカードをiPhone SEへ装着して使う様子をレポートしています。また、初期費用と月額料金、大手キャリアとの料金比較もしていますので、そちらもぜひお読み下さい。

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